2025年5月時点の修繕材料の全国平均価格は1,978円。東京都区部が2,202円と最も高く、前年より15.41%上昇。地方中核都市でも上昇傾向が見られ、岡山では+8.2%。都市部では建材高騰・施工需要増が価格に影響。今後はエコ建材普及などで価格上昇も想定される。
都市別の修繕材料1枚の相場価格
都市 | 最新値[円] | 前年同月比[%] | |
---|---|---|---|
平均 | 2021 | +1.492 | |
1 | 山形 | 2497 | +22.46 |
2 | 宮崎 | 2480 | -7.463 |
3 | 福島 | 2453 | +34.12 |
4 | 長崎 | 2329 | -1.896 |
5 | 富山 | 2233 | -4.695 |
6 | 奈良 | 2233 | |
7 | 青森 | 2228 | |
8 | 山口 | 2219 | -4.312 |
9 | 熊本 | 2215 | -4.32 |
10 | 東京都区部 | 2202 | +15.41 |
11 | 新潟 | 2180 | |
12 | 岡山 | 2178 | +8.197 |
13 | 和歌山 | 2178 | +5.319 |
14 | 秋田 | 2162 | +4.545 |
15 | 静岡 | 2080 | |
16 | 千葉 | 2074 | +1.667 |
17 | 仙台 | 2072 | |
18 | 津 | 2069 | -0.481 |
19 | 水戸 | 2069 | +10.17 |
20 | 高知 | 2068 | +2.732 |
21 | 神戸 | 2068 | +11.9 |
22 | 大分 | 2054 | -4.643 |
23 | 福井 | 2019 | -2.417 |
24 | 岐阜 | 2013 | |
25 | 名古屋 | 2013 | |
26 | 京都 | 2013 | |
27 | 那覇 | 1980 | +1.538 |
28 | 長野 | 1958 | |
29 | 金沢 | 1958 | |
30 | 盛岡 | 1958 | |
31 | 甲府 | 1958 | |
32 | 松江 | 1958 | |
33 | 松山 | 1958 | |
34 | 札幌 | 1958 | |
35 | 徳島 | 1958 | |
36 | 大津 | 1958 | |
37 | さいたま | 1958 | +16.55 |
38 | 鳥取 | 1824 | -10.76 |
39 | 横浜 | 1819 | +8.274 |
40 | 大阪 | 1815 | -1.466 |
41 | 高松 | 1738 | |
42 | 広島 | 1717 | |
43 | 前橋 | 1714 | +3.315 |
44 | 佐賀 | 1679 | |
45 | 鹿児島 | 1670 | -5.596 |
46 | 宇都宮 | 1533 | -15.91 |
47 | 福岡 | 1518 |

詳細なデータとグラフ
修繕材料の現状と今後
2025年5月時点における修繕材料(1枚)の全国平均価格は1,978円で、前年同月比では+3.862%の上昇を示している。近年の物価高や建築資材価格の上昇、物流費の増加などが影響し、リフォーム・修繕市場のコストにも確実に波及している。
東京都区部―首都圏需要と価格上昇の象徴
東京都区部は2,202円で全国最高値を記録し、前年同月比で+15.41%という大幅な価格上昇が確認されている。これは、都心のマンション・戸建ての修繕需要の高さや、人件費・物件密集による施工の難易度増が影響していると考えられる。また、再開発や耐震補強などの工事と連動し、小規模修繕でも高品質な材料が求められる傾向が強まっている。
地方中核都市における価格の上昇と安定
新潟(2,180円)や岡山(2,178円)といった地方都市でも、価格は全国平均を上回っている。特に岡山は前年同月比+8.197%と上昇幅が大きく、地方でも建材コストの上昇が反映されつつある地域として注目される。これらの都市は、戸建住宅の比率が高く、老朽住宅の部分的修繕需要が多いことが背景にある。
中位価格帯都市と安定傾向
静岡(2,080円)、千葉(2,074円)、仙台(2,072円)などの都市では、全国平均をやや上回るが、価格変動は比較的穏やかである。千葉の前年比上昇は+1.667%に留まっており、首都圏へのアクセスを持ちつつも、需要が集中しすぎていないバランスの良い地域であることが窺える。仙台は東北の中心都市であり、震災復興や高齢住宅の補修ニーズも堅調である。
やや低価格帯の都市とその背景
名古屋・京都(各2,013円)や札幌(1,958円)などは、平均に近いかやや下回る価格帯に属する。札幌は建築材料の物流費がかかる1方で、修繕材料の規格や種類が限定されることにより価格が安定しやすいという特性も持つ。また、寒冷地では外装材や断熱資材などに予算が偏る傾向もあり、修繕材単価は相対的に抑えられる場合もある。
今後の価格動向と見通し
今後も原材料の輸入価格変動や円安、人手不足に起因する施工費の上昇が、修繕材料の価格に影響を与えると予想される。また、脱炭素対応によるエコ建材・耐久性強化材への移行が進めば、単価の高い製品が普及し、都市部を中心に価格の底上げが進む可能性がある。
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