【2025年版】人間ドック支出ランキング|奈良・神戸・山形が上位に急増

医療・交通

2025年4月の人間ドック等受診料は全国平均218円で前年比減。一方、奈良市(961円)や神戸市、山形市では大幅増。利用回数も山形市や奈良市で高く、健康意識や行政支援の影響が大きい。今後は地域格差是正と予防医療の普及が課題。

人間ドック等受診料の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年9月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国425100+10.68
1長野市2052482.8+336.6
2相模原市1920451.8+2033
3水戸市1827429.9+550.2
4甲府市1376323.8+461.6
5奈良市1218286.6+112.9
6さいたま市1024240.9+54.68
7大津市923217.2-78.22
8高松市803188.9+309.7
9岡山市793186.6+11.06
10福島市677159.3-2.309
11松山市675158.8+1084
12富山市665156.5+36.55
13熊本市611143.8+14.85
14名古屋市502118.1-61.74
15鹿児島市480112.9-76.8
16京都市441103.8+4310
17宮崎市38991.53+203.9
18松江市38490.35+80.28
19盛岡市32776.94+567.3
20北九州市26662.59+212.9
21佐賀市26562.35+165
22千葉市25259.29-20.5
23長崎市24758.12
24堺市24457.41+45.24
25鳥取市23956.24+39.77
26福岡市23956.24-51.62
27福井市19445.65-78.35
28大分市19044.71-69.75
29秋田市18543.53-84.15
30青森市16438.59-29.91
31札幌市16238.12+62
32金沢市14333.65-11.73
33東京都区部14333.65+276.3
34那覇市12830.12-74.5
35宇都宮市11527.06-91.99
36静岡市11126.12
37川崎市10324.24+77.59
38津市9622.59-92.04
39広島市9221.65-31.85
40和歌山市9021.18-51.87
41山口市8419.76-85.88
42岐阜市7718.12-77.35
43前橋市7417.41+57.45
44仙台市399.176-91.74
45山形市307.059-49.15
46新潟市214.941-96.6
47徳島市214.941-84.78
48高知市92.118
49大阪市40.941-97.96
50神戸市00-100
51浜松市00-100
52横浜市00-100

月間支出の推移

人間ドック等受診料の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年9月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.05100
1奈良市0.17340+88.89
2鳥取市0.1200+25
3長野市0.1200-9.091
4福島市0.1200-37.5
5岡山市0.1200+150
6甲府市0.09180+200
7津市0.09180-18.18
8水戸市0.09180+80
9松江市0.09180
10長崎市0.07140
11盛岡市0.07140+250
12山口市0.07140-36.36
13富山市0.07140-12.5
14前橋市0.07140+600
15岐阜市0.06120
16名古屋市0.06120+20
17千葉市0.06120+50
18高松市0.05100
19相模原市0.05100+66.67
20熊本市0.05100+25
21東京都区部0.05100+150
22札幌市0.05100+66.67
23大津市0.05100-16.67
24北九州市0.05100+400
25鹿児島市0.0480-50
26秋田市0.0480-69.23
27宮崎市0.0480
28佐賀市0.0480
29京都市0.0480+100
30さいたま市0.0480-20
31静岡市0.0360
32青森市0.0360-66.67
33福岡市0.0360-50
34松山市0.0360+200
35川崎市0.0360+50
36宇都宮市0.0360-57.14
37大分市0.0360-50
38福井市0.0240-60
39徳島市0.0240-50
40広島市0.0240
41和歌山市0.0240-60
42高知市0.0120
43金沢市0.0120-85.71
44那覇市0.0120-80
45新潟市0.0120-83.33
46山形市0.0120-66.67
47大阪市0.0120-66.67
48堺市0.0120-83.33
49仙台市0.0120-80
50神戸市00-100
51浜松市00-100
52横浜市00-100

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

人間ドック等受診料の月間支出の現状と今後

2025年4月時点での「人間ドック等受診料」の全国平均支出は218円で、前年同月比では-8.403%の減少を記録しています。この数値は、1般的な医療支出とは異なり、予防医療への自発的な投資を示すものであり、地域差が非常に顕著に表れます。健康意識の高まりが見られる1方で、受診の頻度や支出額に関しては都市ごとに大きな開きがあります。


支出額トップ都市の傾向と背景

最も支出が高かった奈良市(961円)は、前年同月比で+9510%という驚異的な伸びを見せました。これは、集中的な健康診断キャンペーンや企業による受診補助制度の導入、あるいは地域の高齢化の進行による自費受診の増加が要因と考えられます。

2位の神戸市(951円)も高水準を維持していますが、前年比は-1.451%と横ばい。3位の山形市(805円)は、前年比+200%という大幅な増加を記録しており、地方においても予防医療に対する関心の高まりが見て取れます。

千葉市(739円)、富山市(700円)も続き、都市部・地方の双方で人間ドック等への投資が拡大しつつある状況が読み取れます。


利用頻度から見た都市別の特徴

月間平均利用回数は全国で0.02回と非常に低いものの、山形市(0.09回)、奈良市(0.06回)、神戸市・水戸市(0.04回)と、1定の都市では他と比べて受診頻度が高くなっています。特に山形市の+200%という利用回数の伸びは、地域医療行政の啓発活動の成果とも考えられます。

1方、平均支出が高くても利用回数が0.02回に留まる都市(例:富山市、横浜市)は、1回あたりの受診費用が高額であることを意味しており、自由診療やフルパッケージの検査を選択する傾向があることを示しています。


前年からの変動と都市別事情の読み解き

横浜市は支出額(390円)自体は中位にありますが、前年比で+786.4%と急激な増加を記録しました。長野市(368円、+1015%)、堺市(348円、+532.7%)なども同様に急伸しており、これらの都市では企業健診の代替として個人で人間ドックを受ける例が増えている可能性があります。

1方で、千葉市(739円、-66.91%)のように前年から支出が大きく減った都市もあり、これは公共補助の終了や1時的なキャンペーン終了の影響などが考えられます。


地域格差と今後の展望

人間ドック等の受診料に関する地域差は、地域住民の健康意識、所得水準、自治体・企業の支援制度、または検査項目の充実度などが複合的に影響しています。今後は、地方における健康診断受診の促進と共に、費用対効果の高い予防医療制度の構築が求められるでしょう。

また、医療機関側の受診促進の取り組みも、支出の地域差是正に寄与する要素となるはずです。

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