大津市がトップ!2025年 交通費支出都市別ランキングと傾向分析

交通費

2025年4月の交通費全国平均は7,019円。最も高いのは大津市で14,360円、次いで東京都区部、さいたま市が続く。自家用車利用の比重が高い都市で支出が高額に。一方、首都圏では購入回数が多く、頻繁な公共交通利用が特徴。名古屋市や岐阜市では前年比大幅増が見られた。

交通費の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[万円]全国比[%]前年同月比[%]
全国0.702100+2.303
1大津市1.436204.6-6.539
2東京都区部1.177167.6-19.64
3さいたま市1.168166.3+15.77
4川崎市1.134161.6-2.342
5千葉市1.052149.8-24.87
6横浜市1.022145.5-11.39
7名古屋市0.977139.2+148
8堺市0.955136+98.61
9相模原市0.919131-19.58
10岐阜市0.887126.4+138.9
11福岡市0.831118.4+1.789
12神戸市0.792112.8+2.777
13津市0.785111.9+114.7
14水戸市0.743105.9+70.35
15大阪市0.709101-0.0564
16広島市0.68197.05-5.284
17北九州市0.67696.28+43.94
18奈良市0.67195.63-34.71
19松山市0.66995.28+519.3
20高知市0.64892.29+496
21鳥取市0.64391.65+87.44
22前橋市0.64291.41+271.3
23岡山市0.63390.24-11.18
24京都市0.62388.76-1.626
25長崎市0.60385.92-1.759
26静岡市0.59584.7+27.63
27熊本市0.58783.57-22.25
28宇都宮市0.57281.49+71.88
29宮崎市0.55779.4+152.7
30福島市0.55779.37+22.31
31福井市0.54477.53+108.1
32山口市0.49770.85-24.16
33鹿児島市0.48268.64+4.173
34高松市0.47667.87+72.23
35長野市0.47467.59+12.34
36甲府市0.47167.12+8.699
37札幌市0.4259.87+11.58
38金沢市0.3752.69-50.69
39新潟市0.36351.67-19.95
40仙台市0.33647.84-43.08
41大分市0.33547.77+11.69
42那覇市0.30743.68+16.45
43青森市0.30142.84+108.7
44徳島市0.29842.5+170.7
45盛岡市0.29742.37-15.17
46秋田市0.26637.84+131.6
47和歌山市0.25235.9-25.6
48山形市0.2535.59-25.25
49松江市0.23333.2-45.86
50浜松市0.22632.17-56.21
51富山市0.18326.11-58.46
52佐賀市0.11316.13-63.05

月間支出の推移

交通費の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国1.94100+4.865
1東京都区部4.49231.4+10.05
2横浜市3.7190.7-2.887
3さいたま市3.7190.7-0.27
4千葉市3.44177.3+18.21
5相模原市3.32171.1-19.61
6長崎市3.1159.8-2.208
7広島市3.05157.2+48.06
8神戸市2.88148.5-7.692
9福岡市2.81144.8-9.355
10札幌市2.77142.8+106.7
11奈良市2.5128.9+2.881
12川崎市2.43125.3-37.21
13名古屋市2.33120.1+39.52
14熊本市2.29118-22.64
15大津市2.15110.8-49.53
16堺市2.09107.7-0.948
17北九州市1.98102.1+14.45
18鹿児島市1.8494.85+49.59
19京都市1.8494.85-26.98
20那覇市1.7891.75+17.11
21大分市1.7188.14+55.45
22大阪市1.6886.6-36.36
23水戸市1.5881.44+33.9
24高松市1.4976.8+47.52
25長野市1.3971.65+54.44
26静岡市1.3569.59-39.73
27津市1.3268.04+38.95
28仙台市1.367.01-29.35
29宮崎市1.1458.76+28.09
30宇都宮市1.1157.22+23.33
31佐賀市1.0654.64-5.357
32青森市0.9850.52+27.27
33岡山市0.9850.52-65.49
34盛岡市0.9750-34.46
35岐阜市0.9448.45-5.051
36和歌山市0.8845.36+7.317
37福島市0.8543.81-12.37
38前橋市0.8141.75+107.7
39徳島市0.7739.69+97.44
40甲府市0.7639.18-28.3
41山口市0.7639.18-12.64
42高知市0.7538.66+92.31
43金沢市0.7337.63-7.595
44山形市0.7337.63+1.389
45松山市0.6634.02+43.48
46福井市0.6533.51+10.17
47松江市0.6231.96+8.772
48新潟市0.6231.96+12.73
49秋田市0.5628.87-30
50鳥取市0.5226.8-11.86
51富山市0.4523.2-40
52浜松市0.3819.59-64.81

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

交通費の月間支出の現状と今後

交通費は、通勤・通学・買い物・余暇活動といった日常生活に不可欠な移動を支えるものであり、家計支出の中でも変動が大きく、都市特性が色濃く表れます。特に都市別に見ると、交通インフラや生活スタイルの違いによって支出額に明確な差が出ており、その動向から地域経済の動きや都市の機能性を読み取ることが可能です。


支出金額の高い都市ランキングの概観

最新(2025年4月)の統計によれば、全国平均の交通費支出は7,019円に対し、大津市が14,360円で全国トップとなっています。次いで東京都区部(11,770円)、さいたま市(11,680円)、川崎市(11,340円)、千葉市(10,520円)など、主に首都圏や都市近郊が上位を占めています。

地方都市の中では、岐阜市(8,871円)や堺市(9,545円)などが健闘しており、大都市圏に準じた移動需要の高さがうかがえます。


都市別支出の要因分析

大津市(14,360円)大津市が1位となった背景には、滋賀県全体の自動車依存型社会構造があると考えられます。都市間の距離が長く、公共交通の利用が少ないため、車による交通費(ガソリン、高速道路代、維持費など)が多く反映されている可能性があります。

東京都区部(11,770円)鉄道やバスといった公共交通が発達しているにもかかわらず支出額が高いのは、利用回数の多さ(4.49回/月)と、IC乗車券利用による微細な支出が積み重なるためと考えられます。また、生活圏が広範囲に及ぶため、1回あたりの移動距離や運賃も高めです。

名古屋市・堺市・岐阜市の上昇傾向名古屋市(+148%)や岐阜市(+138.9%)など中部・関西圏での伸び率が非常に大きく、これはガソリン価格や自家用車利用の増加、都市間移動の増加(在宅勤務からの復帰など)が背景にあると推測されます。


購入回数と支出額の関係

支出額だけでなく、交通費に関する月間平均購入回数にも注目すると、東京都区部(4.49回)、横浜市(3.7回)、さいたま市(3.7回)など、首都圏の都市が高頻度となっています。これは日常的な鉄道利用が主であるため、低額な支出が高頻度で発生する構造を反映しています。

1方で、大津市などは支出額が高い1方、回数に関するデータが不明なことから、自家用車利用による高額な支出がまとめて計上されていると考えられます。


前年比の増減傾向と背景

前年同月と比較すると、名古屋市(+148%)岐阜市(+138.9%)の急増が目立ちます。これはコロナ禍の影響からの回復に伴う外出増加や、公共交通・自家用車利用の回復傾向によるものと推測されます。

1方、千葉市(-24.87%)東京都区部(-19.64%)では逆に減少が見られ、物価高や定期券の見直し、テレワーク継続などの影響があると考えられます。


まとめと今後の展望

都市別の交通費支出は、その都市の交通インフラ、自家用車依存度、公共交通の利便性、さらには生活スタイルの変化(リモートワークなど)に大きく左右されます。今後も都市部では移動回数の高止まりが続く1方、地方都市では交通手段の多様化や燃料価格の影響が反映され、さらなる支出のばらつきが想定されます。

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