大津市がトップ!2025年 交通費支出都市別ランキングと傾向分析

交通費

2025年4月の交通費全国平均は7,019円。最も高いのは大津市で14,360円、次いで東京都区部、さいたま市が続く。自家用車利用の比重が高い都市で支出が高額に。一方、首都圏では購入回数が多く、頻繁な公共交通利用が特徴。名古屋市や岐阜市では前年比大幅増が見られた。

交通費の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年9月
降順昇順
都市名支出額[万円]全国比[%]前年同月比[%]
全国0.686100+19.26
1川崎市1.635238.3+54.86
2さいたま市1.341195.5+26.16
3東京都区部1.132165+30.61
4千葉市1.122163.5+41.05
5京都市1.026149.6+4.832
6広島市1.015147.9+137.6
7大津市0.979142.7-13.72
8名古屋市0.974142-23.6
9相模原市0.962140.3+17.5
10横浜市0.913133+0.784
11奈良市0.83121+7.822
12堺市0.776113.2+70.75
13北九州市0.736107.3-2.205
14大阪市0.719104.8+31.57
15仙台市0.71103.5+14.01
16津市0.692100.9+73.69
17神戸市0.6188.86-26.21
18福岡市0.58384.96-34
19盛岡市0.53878.48+12.31
20水戸市0.53778.32+41.02
21岡山市0.47769.59+44.54
22静岡市0.47168.66+16.58
23松江市0.46267.36+623.2
24新潟市0.46167.23+24.05
25熊本市0.44364.59+15.81
26長崎市0.4464.2-1.718
27山口市0.43964.01-6.335
28山形市0.43162.84+36.77
29那覇市0.41360.16+60.77
30和歌山市0.39757.89-26.94
31長野市0.38856.49-35.55
32福島市0.37654.74-40.88
33富山市0.37154.1+61
34福井市0.35852.13-8.284
35浜松市0.33648.99+32.69
36佐賀市0.33348.51-10.47
37札幌市0.32747.64-26.56
38甲府市0.29643.1-1.826
39秋田市0.27740.31+46.37
40鹿児島市0.27439.93-47.69
41宇都宮市0.27339.75+7.616
42高松市0.27239.69-46.88
43金沢市0.2536.38-50.27
44大分市0.22833.25-46.63
45宮崎市0.229.1-70.39
46岐阜市0.18526.97-64.68
47前橋市0.17625.58-74.45
48鳥取市0.16123.43-3.134
49青森市0.15823.03-54.51
50徳島市0.14120.57-26.13
51高知市0.14120.48-49.5
52松山市0.11616.85-33.29

月間支出の推移

交通費の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年9月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国1.83100+2.809
1千葉市4.03220.2+92.82
2東京都区部3.72203.3-13.69
3神戸市3.63198.4+100.6
4川崎市3.46189.1+13.44
5長崎市3.42186.9-0.581
6横浜市3.14171.6-24.7
7相模原市2.95161.2+26.61
8さいたま市2.95161.2-3.595
9京都市2.68146.4+5.512
10福岡市2.63143.7-0.755
11札幌市2.49136.1
12大津市2.14116.9+48.61
13北九州市2.14116.9+40.79
14広島市2.12115.8+33.33
15大阪市2.06112.6+24.85
16仙台市1.94106+40.58
17堺市1.92104.9-33.79
18名古屋市1.91104.4-7.282
19奈良市1.88102.7-8.738
20水戸市1.792.9+36
21宮崎市1.6389.07+89.53
22那覇市1.581.97+29.31
23津市1.3573.77+48.35
24山口市1.371.04+91.18
25静岡市1.2367.21-32.79
26高松市1.265.57+42.86
27長野市1.265.57-22.08
28富山市1.1763.93+129.4
29盛岡市1.0456.83-16.8
30鹿児島市1.0356.28-18.25
31福島市1.0155.19-25.74
32岡山市0.9149.73-22.22
33松江市0.8948.63+128.2
34佐賀市0.8244.81+10.81
35山形市0.843.72-23.08
36青森市0.7742.08-9.412
37高知市0.7440.44-15.91
38熊本市0.7339.89-60.33
39鳥取市0.6837.16+51.11
40和歌山市0.6837.16-48.48
41岐阜市0.6736.61-34.31
42甲府市0.6334.43-37
43新潟市0.632.79-48.72
44大分市0.632.79-29.41
45金沢市0.5731.15-47.71
46前橋市0.5228.42-38.1
47福井市0.5127.87-20.31
48秋田市0.527.32-27.54
49徳島市0.4625.14+12.2
50浜松市0.4323.5-44.87
51宇都宮市0.4222.95-52.27
52松山市0.2111.48-69.12

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

交通費の月間支出の現状と今後

交通費は、通勤・通学・買い物・余暇活動といった日常生活に不可欠な移動を支えるものであり、家計支出の中でも変動が大きく、都市特性が色濃く表れます。特に都市別に見ると、交通インフラや生活スタイルの違いによって支出額に明確な差が出ており、その動向から地域経済の動きや都市の機能性を読み取ることが可能です。


支出金額の高い都市ランキングの概観

最新(2025年4月)の統計によれば、全国平均の交通費支出は7,019円に対し、大津市が14,360円で全国トップとなっています。次いで東京都区部(11,770円)、さいたま市(11,680円)、川崎市(11,340円)、千葉市(10,520円)など、主に首都圏や都市近郊が上位を占めています。

地方都市の中では、岐阜市(8,871円)や堺市(9,545円)などが健闘しており、大都市圏に準じた移動需要の高さがうかがえます。


都市別支出の要因分析

大津市(14,360円)大津市が1位となった背景には、滋賀県全体の自動車依存型社会構造があると考えられます。都市間の距離が長く、公共交通の利用が少ないため、車による交通費(ガソリン、高速道路代、維持費など)が多く反映されている可能性があります。

東京都区部(11,770円)鉄道やバスといった公共交通が発達しているにもかかわらず支出額が高いのは、利用回数の多さ(4.49回/月)と、IC乗車券利用による微細な支出が積み重なるためと考えられます。また、生活圏が広範囲に及ぶため、1回あたりの移動距離や運賃も高めです。

名古屋市・堺市・岐阜市の上昇傾向名古屋市(+148%)や岐阜市(+138.9%)など中部・関西圏での伸び率が非常に大きく、これはガソリン価格や自家用車利用の増加、都市間移動の増加(在宅勤務からの復帰など)が背景にあると推測されます。


購入回数と支出額の関係

支出額だけでなく、交通費に関する月間平均購入回数にも注目すると、東京都区部(4.49回)、横浜市(3.7回)、さいたま市(3.7回)など、首都圏の都市が高頻度となっています。これは日常的な鉄道利用が主であるため、低額な支出が高頻度で発生する構造を反映しています。

1方で、大津市などは支出額が高い1方、回数に関するデータが不明なことから、自家用車利用による高額な支出がまとめて計上されていると考えられます。


前年比の増減傾向と背景

前年同月と比較すると、名古屋市(+148%)岐阜市(+138.9%)の急増が目立ちます。これはコロナ禍の影響からの回復に伴う外出増加や、公共交通・自家用車利用の回復傾向によるものと推測されます。

1方、千葉市(-24.87%)東京都区部(-19.64%)では逆に減少が見られ、物価高や定期券の見直し、テレワーク継続などの影響があると考えられます。


まとめと今後の展望

都市別の交通費支出は、その都市の交通インフラ、自家用車依存度、公共交通の利便性、さらには生活スタイルの変化(リモートワークなど)に大きく左右されます。今後も都市部では移動回数の高止まりが続く1方、地方都市では交通手段の多様化や燃料価格の影響が反映され、さらなる支出のばらつきが想定されます。

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