2008年から2025年の二人以上世帯における乾物・海藻の平均支出は830円台。盛岡市や長崎市、富山市などが1,000円超で高く、津市や長野市の増加率は60%超。一方、松山市や浜松市など地方の一部都市では支出減少傾向が顕著。物価、食文化、世代構成の違いが支出に影響し、今後も地域間格差は続くと予想される。
乾物・海藻の家計調査結果
乾物・海藻の多い都市
乾物・海藻の少ない都市
これまでの乾物・海藻の推移


詳細なデータとグラフ
乾物・海藻の野菜現状と今後
乾物・海藻類は日本の伝統的な食生活に欠かせない食材であり、保存性や栄養価の高さから健康志向の高まりとともに注目されています。2008年から2025年までのデータを分析することで、消費動向や地域差、世代ごとの特徴を理解し、今後の食生活政策や市場動向に役立てることができます。最新の平均支出は約830円と、家計全体の中では比較的控えめな割合を占めています。
都市別乾物・海藻支出の比較
最新データによると、乾物・海藻の支出が高い都市は、
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盛岡市:1,102円(前年+10.42%)
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長崎市:1,081円(+56.89%)
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富山市:1,046円(+37.99%)
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さいたま市:1,038円(+39.7%)
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長野市:1,019円(+45.78%)
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津市:1,016円(+64.94%)
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秋田市:1,013円(+12.68%)
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川崎市:979円(+10.37%)
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山形市:959円(-8.41%)
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仙台市:943円(+0.21%)
津市や長崎市の増加率が特に高く、乾物・海藻の需要が急増している様子が見て取れます。
1方、支出が少ない都市は、
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高知市:503円(-2.52%)
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松山市:538円(-20.77%)
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和歌山市:585円(-4.26%)
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山口市:649円(-14.61%)
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札幌市:683円(-0.58%)
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徳島市:694円(+7.10%)
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熊本市:712円(-9.87%)
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岐阜市:719円(-8.06%)
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浜松市:721円(-19.8%)
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静岡市:734円(-11.25%)
となっており、多くの地方都市では減少傾向が目立ちます。
地域差の背景要因
地域の食文化と伝統的食習慣
東北地方の盛岡市や秋田市、長崎市といった地域は乾物や海藻を日常的に使う伝統が強く、保存食としても需要が高いです。これに対して4国や9州の1部都市では、乾物・海藻の消費は減少傾向にあります。
流通環境と入手のしやすさ
都市部では多様な商品がスーパーで手に入りやすい1方、地方や中小都市では取り扱いが限定的になることも影響しています。
価格変動と家計負担
乾物・海藻は天候や漁獲量の影響を受けやすく、価格の変動が消費に直結します。近年の原材料費上昇は特に増加傾向の高い都市で支出を押し上げる要因です。
世代別特徴と食生活の変化
高齢世代は健康維持のために海藻類の摂取を意識しており、乾物の利用も根強い傾向があります。若年世代では加工食品や外食の増加により乾物・海藻の消費頻度が減少しがちですが、健康志向の高まりで徐々に見直される動きもあります。
過去の動向と問題点
2008年以降の長期的なデータでは、地域や世代により明確な差が見られます。減少が続く地方都市では食文化の変化とともに、乾物・海藻の需要縮小が課題です。対照的に増加都市は健康志向や食育の推進が消費を支えていますが、価格高騰による家計負担増も問題です。
今後の推移予測と政策提言
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地域特性を踏まえた地産地消の促進や乾物・海藻を使った簡便・健康商品開発が期待される。
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健康長寿社会の実現には高齢者の栄養管理に乾物・海藻を積極的に取り入れる支援が必要。
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都市部では外食や加工食品に代わる健康食材としての市場拡大が見込まれる。
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価格変動対策や安定供給のための生産基盤強化も課題である。
まとめ
2人以上世帯の乾物・海藻支出は地域間で大きな差が存在し、東北や長崎、富山など伝統的食文化の強い都市で高く推移しています。増加率も高い地域と減少傾向の地方都市が2極化しています。今後は健康志向の高まりを背景に消費回復の可能性があるものの、価格や流通環境の改善、世代に合わせた食材提供が不可欠です。
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