乾物・海藻の世帯支出ランキング|都市別支出額と購入傾向を解説

野菜・果実

2025年4月時点での乾物・海藻の全国平均支出は826円。大阪市が1374円で最多、福島市・千葉市・秋田市などが続き、特に大阪は前年比+111.4%と急増。購入頻度は秋田市や盛岡市など東北地方で高く、日常的な利用が見られる。全国的に支出は+13.93%と伸びており、健康志向や在宅調理の影響がうかがえる。今後も安定した需要が見込まれる食品群である。

乾物・海藻の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国826100+13.93
1大阪市1374166.3+111.4
2福島市1140138+40.05
3千葉市1087131.6+47.29
4秋田市1076130.3+20.09
5盛岡市1050127.1+12.06
6富山市1048126.9+14.91
7大津市1011122.4+64.66
8長野市979118.5+25.35
9山形市978118.4+10.63
10熊本市955115.6+9.268
11堺市951115.1+59.56
12神戸市933113+15.04
13長崎市932112.8+22.79
14金沢市917111+50.57
15佐賀市907109.8+34.17
16相模原市905109.6+30.78
17東京都区部898108.7+9.246
18青森市897108.6+33.28
19川崎市893108.1+14.63
20仙台市876106.1-21.29
21徳島市853103.3-1.159
22静岡市831100.6+1.341
23福岡市82599.88-6.463
24横浜市81498.55-13.86
25前橋市81098.06+18.25
26福井市80897.82+2.538
27岡山市78895.4+4.233
28鹿児島市78795.28+22.02
29松山市78294.67+19.03
30宇都宮市77293.46+21.77
31鳥取市76892.98+12.61
32宮崎市76592.62+55.17
33山口市76092.01-1.299
34さいたま市75991.89-5.243
35新潟市75791.65-4.78
36浜松市75591.4-22.4
37広島市75491.28+41.73
38松江市74990.68+36.93
39那覇市74189.71+3.636
40水戸市73889.35-24.54
41奈良市73288.62+34.56
42北九州市72287.41-7.908
43大分市70084.75-20
44名古屋市69784.38+12.06
45津市68983.41-3.366
46札幌市67982.2-2.302
47京都市65479.18-31.8
48和歌山市62075.06-12.06
49高松市61173.97+17.95
50甲府市58871.19-19.12
51岐阜市58570.82-30.44
52高知市52463.44-19.26

月間支出の推移

乾物・海藻の支出額

 

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国2.59100+1.569
1秋田市3.86149-1.531
2盛岡市3.84148.3-4.95
3青森市3.75144.8+31.58
4山形市3.6139-1.099
5富山市3.47134+13.4
6仙台市3.41131.7-11.89
7福島市3.15121.6+0.962
8長野市3.14121.2-2.786
9長崎市3.1119.7+8.014
10金沢市2.99115.4+23.05
11堺市2.97114.7+32.59
12神戸市2.95113.9-2.64
13福井市2.93113.1+20.08
14鹿児島市2.92112.7+25.32
15熊本市2.91112.4-8.202
16大津市2.86110.4+22.22
17岡山市2.85110+12.65
18福岡市2.83109.3-16.27
19相模原市2.78107.3+19.31
20新潟市2.78107.3-2.797
21静岡市2.76106.6+6.977
22千葉市2.76106.6+12.65
23大分市2.72105+9.237
24宮崎市2.67103.1+16.09
25松江市2.64101.9+19.46
26鳥取市2.62101.2-9.028
27広島市2.59100+13.6
28山口市2.59100-7.829
29さいたま市2.59100+1.172
30浜松市2.5899.61-15.13
31北九州市2.5799.23-6.204
32宇都宮市2.5598.46+7.595
33佐賀市2.5498.07+15.98
34大阪市2.5397.68+13.96
35奈良市2.5196.91+14.61
36徳島市2.4996.14-0.4
37横浜市2.4694.98-9.89
38松山市2.4694.98-3.906
39水戸市2.4494.21-10.62
40高松市2.3791.51+15.05
41津市2.3590.73-5.622
42札幌市2.3389.96-3.32
43前橋市2.3189.19-20.07
44名古屋市2.388.8+5.023
45東京都区部2.2988.42-5.372
46和歌山市2.2888.03-1.299
47京都市2.2285.71-31.48
48岐阜市2.284.94-34.91
49那覇市2.1783.78+10.15
50高知市2.1683.4-22.58
51川崎市2.1482.63-1.835
52甲府市1.9474.9-32.64

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

 

カテゴリー

食料野菜・果実

野菜・果実


詳細なデータとグラフ

 

乾物・海藻の月間支出の現状と今後

乾物・海藻類は、日本の伝統的な食文化を支える重要な食材群であり、保存性・栄養価・調理の汎用性の高さから多くの家庭で常備されています。本稿では、2008年から2025年4月までの月間支出データをもとに、各都市における乾物・海藻の支出額・購入頻度を分析し、地域ごとの特徴と背景を丁寧に読み解いていきます。


支出額ランキングから見える都市の特徴

2025年4月現在、乾物・海藻の全国平均支出額は826円。その中で特に支出が多い都市は以下の通りです:

  1. 大阪市:1374円(+111.4%)

  2. 福島市:1140円(+40.05%)

  3. 千葉市:1087円(+47.29%)

  4. 秋田市:1076円(+20.09%)

  5. 盛岡市:1050円(+12.06%)

これらの都市の共通点として、以下が挙げられます:

  • 自炊・和食文化が根強く残っている

  • 家庭料理に乾物や海藻を多用する傾向がある

  • 高齢世帯の比率が比較的高く、健康志向の高い食材を選ぶ傾向が強い

特に大阪市は支出額が全国平均の1.6倍以上と突出しており、前年比でも+111.4%と大幅な伸びを示しています。これは、だし文化をはじめとした関西の調理文化と家庭内備蓄の需要の高まりが背景にあると考えられます。


購入頻度に見る“常備食材”としての位置づけ

全国平均の購入頻度は2.59回。その中で特に頻度が高い都市は以下の通りです:

  • 秋田市:3.86回

  • 盛岡市:3.84回

  • 青森市:3.75回

  • 山形市:3.6回

  • 富山市:3.47回

これらの地域では、乾物や海藻を常備食材として頻繁に購入・利用していることがうかがえます。特に東北・北陸地方は、冬季の保存性や味噌汁・煮物への活用が日常的であり、世帯あたりの購入回数が高いのも納得です。


支出と購入回数の関係性と地域ごとの差異

支出額と購入頻度が1致している都市もあれば、いずれかが顕著に高いケースも存在します。たとえば:

  • 福島市:支出額は1140円と高いが、購入頻度は3.15回と中程度

  • 青森市:支出額は上位にないが、購入頻度は3.75回と高い

  • 金沢市:支出額は中位ながら、前年比+23.05%と購入頻度の伸びが大きい

このように、支出額が多くても購入頻度が少ない場合、1回あたりの購入単価が高い(高品質品やまとめ買い)と考えられます。1方で頻度が高く支出が少ない場合、日常的に少量ずつ購入していることを示します。


都市別の変化率と今後の展望

2024年4月との比較で、全国的に乾物・海藻への支出は+13.93%と明らかに増加しています。特に以下の都市では著しい増加が見られます:

  • 大阪市:+111.4%

  • 千葉市:+47.29%

  • 福島市:+40.05%

  • 大津市:+64.66%

背景には、健康志向の高まり災害備蓄意識の向上食品価格の上昇による乾物のコスパ評価の再認識などが挙げられます。また、コロナ禍以降の在宅調理回帰の流れも後押ししています。

今後も乾物・海藻は、「保存性」「健康」「調理の手軽さ」という面から、多くの家庭に選ばれ続けると考えられ、支出額も安定した伸びを示す可能性があります。

 

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