九州のレタス市場価格|地域別の変動と今後の価格予測

レタス

2025年6月、九州のレタス市場価格は沖縄が200.3円/kgと全国最高水準。福岡市も152.3円/kgで前年より14.5%上昇し、需要の強さが浮き彫りに。卸売数量も各都市で増加傾向。価格高騰の背景には輸送費、天候、外食需要の回復がある。

レタスの市場価格

2025年6月
降順昇順
市場卸売価格[円/kg]前年同月比[%]
1沖縄県200.3+3.798
2北九州市156.3+2.397
3福岡市152.3+14.53

市場価格の推移

レタスの市場価格

九州の卸売数量

2025年6月
降順昇順
市場卸売数量[k円/kg]前年同月比[%]
1沖縄県0.2+3.798
2北九州市0.156+2.397
3福岡市0.152+14.53

卸売数量の推移

レタスの卸売数量

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詳細なデータとグラフ

レタスの卸売り市場の現状と今後

2025年6月時点において、9州の主要3都市のレタス市場価格は以下のとおりです:

  • 沖縄県:200.3円/kg(前年比+3.798%)

  • 北9州市:156.3円/kg(前年比+2.397%)

  • 福岡市:152.3円/kg(前年比+14.53%)

全国平均と比べても高めの水準で、特に沖縄県の価格は突出しています。これは輸送コストや地理的孤立性、さらに地場生産の限界が影響していると考えられます。


卸売数量の現況と流通の特色

同じく卸売数量では以下の順位となっています:

  • 沖縄県:0.2k円/kg

  • 北9州市:0.156k円/kg

  • 福岡市:0.152k円/kg

価格上昇にもかかわらず、卸売数量は前年比でも増加しており、需要の高さと供給力の維持がうかがえます。特に福岡市は数量・価格ともに大幅な上昇を示しており、外食産業や業務需要の回復が背景にあります。


都市別の市場構造と特徴

●沖縄県

本土からの輸送依存度が高く、離島輸送のコストと時間的制約が価格を押し上げています。気候的に夏場の露地栽培が困難で、県内生産は限定的。高価格ながらも数量は安定していることから、需要が価格弾力性に乏しい(=高くても買われる)ことが読み取れます。

●北9州市

9州北部の物流拠点で、9州中部・関東からの入荷が主。比較的安定した価格と数量を保っており、市場規模としては福岡市に次ぐが、価格はやや高め。外食チェーンや業務用スーパーの需要に支えられています。

●福岡市

9州最大の消費都市で、量販店や中食産業向けの大量流通が盛ん。2025年6月は前年より14.53%もの価格上昇を記録しており、これは需要増加や仕入れ競争の激化、あるいは季節要因による入荷不安定が原因とみられます。


価格高騰の背景と需給のバランス

価格上昇の要因としては以下が考えられます:

  • 全国的な天候不順(気温差・日照不足):特に春~初夏のレタスは高原地帯での栽培に依存するため、影響が大きい。

  • 物流費の上昇:燃料代や人件費の高騰により、輸送コストが価格に転嫁されやすい。

  • 需要の回復基調:外食・観光産業の再稼働により、ホテル・飲食店などからの発注が回復傾向。


9州におけるレタス生産の動向と課題

9州では、長崎県・熊本県・大分県などに1定の生産拠点がありますが、以下のような課題もあります:

  • 夏季の高温・多湿により露地栽培が困難

  • 水耕栽培や冷涼地への依存が続く

  • 高齢化と人手不足により生産継続が不安定

とはいえ、近年は高原地域(阿蘇など)での夏レタス栽培や、施設園芸による周年供給も徐々に広がりを見せており、流通の柔軟性が向上しつつあります。

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