中部・北越のピーマン価格動向|名古屋・金沢から松本までの差と変動

ピーマン



2025年4月時点で中部・北越のピーマン価格は名古屋市596円、金沢市593円と高価格帯にあり、松本市や高岡市では400円台と地域差が顕著。名古屋・金沢では前月比で約15〜19%の大幅下落が見られる一方、高岡・松本では30%以上の急騰が発生。今後は供給安定により価格の平準化が期待されるが、局地的な変動には注意が必要。

ピーマンの卸売り市場価格

ピーマンの高い順

名古屋市 金沢市 豊橋市 沼津市 新潟市 甲府市 富山市 福井市 高岡市 松本市
最新 2025年4月 2025年4月 2016年12月 2016年12月 2023年12月 2021年12月 2021年12月 2023年12月 2011年12月 2021年12月
最大期 2025年2月 2024年9月 2008年2月 2008年2月 2020年2月 2008年2月 2008年2月 2008年2月 2008年2月 2020年2月
最新値[円/kg] 596.3 593.3 588 569 494 475 468 460 454 431
最大値[円/kg] 829.3 865.7 874 1026 850 865 850 852 806 919
前月比[%] -14.65 -19.13 -7.981 -8.668 +2.277 +8.447 +5.643 -7.631 +38.41 +30.21
前年同月比[%] -16.52 -17.9 +6.522 -5.167 +2.49 +7.466 +10.38 -1.919 +16.71 +3.855

 

ピーマンの推移

ピーマン価格の推移

最新の価格データ

最近のピーマン価格

 

その他のデータとグラフ

 

ピーマンの価格についての推移と展望

中部・北越地方は、名古屋市を中心とした大消費圏と、北陸・甲信越などの中小都市によって構成され、ピーマンの供給は主に関東・九州地方からの広域輸送と、一部地元農家の出荷に依存している。地理的・気候的な違いが価格の多様性を生み出している。


2025年4月時点の価格状況と地域別分類

高価格帯(550円以上)

  • 名古屋市:596.3円

  • 金沢市:593.3円

  • 豊橋市:588円

  • 沼津市:569円

→東海・北陸の都市部で価格が高めであり、都市型需要と輸送コストの影響が見られる。

中価格帯(450〜550円)

  • 新潟市:494円

  • 甲府市:475円

  • 富山市:468円

  • 福井市:460円

→地方中核都市では、地場流通や安定供給によって価格がやや抑えられている。

低価格帯(450円未満)

  • 高岡市:454円

  • 松本市:431円

→郊外都市では仕入れコストや需要の安定度が価格を左右している。


前月・前年同月比の変化に見る市場の動き

大幅下落の都市

  • 名古屋市:-14.65%

  • 金沢市:-19.13%→気温上昇と春の出荷量増による供給増加が背景。都市型の需給バランスが崩れた可能性がある。

急騰した都市

  • 高岡市:+38.41%

  • 松本市:+30.21%→これまでの安価水準からの反動や、局地的な品薄状態が考えられる。

緩やかな上昇

  • 新潟市、甲府市、富山市では、+2〜8%の安定的な上昇。地場の供給安定や買い控えの反動と見られる。


地域別の市場価格の特色と背景要因

東海圏(名古屋・豊橋・沼津)

  • 大消費地であるため流通コストや需給の即時反映が価格を押し上げやすい。

  • 名古屋は中部圏物流のハブであり、相場の指標的存在。

北陸地方(金沢・富山・福井・高岡)

  • 地場農産物の流通が根強く、価格は天候や地元出荷量に左右されやすい。

  • 高岡や富山などは小規模市場の影響が大きく、価格変動幅が大きい。

甲信越(新潟・甲府・松本)

  • 平準的な価格形成が多く、卸売市場の影響よりも地元需要と供給が重視されている。

  • 松本市のような高地では気温差が生育に影響し、季節変動が顕著。


課題と今後の価格動向予測

現在の課題

  • 価格の地域差が大きく、消費者の不満や販売店の調達リスクにつながっている。

  • 地方都市では価格の急騰が予期しづらく、店舗経営に影響。

今後の展望

  • 初夏にかけて、全体としては供給量の安定により価格はさらに軟化すると予想。

  • ただし、局所的な天候被害や品薄による乱高下には引き続き注意が必要。

  • 地場農業の再編や広域集配の効率化により、長期的には価格の平準化が期待される。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました