中部・北越地方の都市ガス代は平均7,938円。金沢・福井・富山が9,000円台で高額、静岡や浜松は中位、甲府・松本・岐阜が低水準で推移。前年比上昇率は+8.168%と高く、今後も燃料価格などの影響で地域差は継続する見込み。
1か月間の都市ガス代相場
都市 | 最新値[円] | 前年同月比[%] | |
---|---|---|---|
平均 | 7938 | +8.168 | |
1 | 金沢 | 9096 | +4.24 |
2 | 福井 | 9031 | +4.188 |
3 | 富山 | 8988 | +4.269 |
4 | 静岡 | 8454 | +4.655 |
5 | 富士 | 8454 | +4.655 |
6 | 豊橋 | 8434 | |
7 | 浜松 | 8434 | +4.653 |
8 | 甲府 | 7537 | +9.725 |
9 | 松本 | 7389 | +5.376 |
10 | 岐阜 | 7385 | +5.35 |
11 | 名古屋 | 7385 | +5.35 |
12 | 長岡 | 7073 | +22.56 |
13 | 新潟 | 6992 | +22.09 |
14 | 長野 | 6473 | +6.184 |

詳細なデータとグラフ
中部・北越の都市ガス代現状と今後
中部・北越地方は、太平洋側の工業集積地と日本海側の寒冷地を含む多様な地域構成を持ち、それぞれの気候や経済構造が都市ガス代に与える影響も大きい。本稿では2025年5月時点の都市別ガス代とその変動を分析し、都市ごとの特徴や背景を丁寧に解説する。
最新の都市別料金とランキング
中部・北越地方における都市ガス代の最新平均は7,938円である。この水準を大きく上回るのが日本海側の都市で、金沢(9,096円)・福井(9,031円)・富山(8,988円)が突出している。これに対し、内陸部や太平洋側では静岡・富士・浜松が約8,450円前後で推移しており、相対的に抑えられている。
下位に位置するのは甲府(7,537円)・松本(7,389円)・岐阜(7,385円)であり、比較的温暖でガス使用量が少ない地域、あるいは競合供給がある地域と考えられる。
都市別傾向と地域性
北陸3県(石川・富山・福井)のガス代が高い背景には、冬季の寒冷気候による暖房需要の高さに加え、人口密度が比較的低くガス供給効率が下がるという構造的要因がある。また、都市ガスの供給網や卸価格における独自の料金体系が反映されている可能性も高い。
1方、静岡県内の静岡市・富士市・浜松市は太平洋側で温暖な気候に恵まれ、また東京方面と比較して供給規模も大きいため、ガス代が中位で安定している傾向が見られる。
甲府・松本・岐阜などの内陸都市は、暖房需要が1定程度あるにも関わらず、都市ガス代が比較的低めに抑えられている。これはLNG供給元との距離、地場ガス会社の競争状況、自治体のインフラ整備度が価格抑制に寄与していると考えられる。
前年同月比から見る価格の推移
今回のデータでは、前年同月比でのガス代の平均上昇率は+8.168%と全国的に見ても高い伸びを示している。特に甲府(+9.725%)や松本(+5.376%)は大きな伸び率を記録しており、原料費調整制度の影響や燃料輸送コストの上昇が強く反映されていると見られる。
1方、金沢・福井・富山といった高額都市では、上昇率は+4.2%前後と全国平均より抑えられており、元々の価格水準が高いために価格調整が緩やかになっている傾向がある。
今後の見通しと家計への影響
中部・北越地方では、ガス代の上昇傾向は今後も燃料価格や配送網コスト、インフラ維持費の影響を受けて継続する可能性がある。特に北陸地方はエネルギーコストの地域間格差是正が求められており、省エネ機器や料金プランの見直しが家計防衛のカギとなるだろう。
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