中部・北越地方のトマト価格は都市ごとに大きなばらつきがあり、沼津市では624円/kgと高値、岐阜市では330円/kgと安値です。前月比では富山・岐阜などで大幅な下落が見られ、物流や気候要因が影響。高岡市などでは価格が上昇しています。今後はスマート農業や地産地消の推進で価格安定が期待されます。
トマトのデータとグラフ
トマトの高い順
沼津市 | 豊橋市 | 長野市 | 金沢市 | 高岡市 | 松本市 | |
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最新 | 2016年12月 | 2016年12月 | 2021年12月 | 2025年3月 | 2011年12月 | 2021年12月 |
最大期 | 2016年11月 | 2010年9月 | 2016年11月 | 2023年10月 | 2011年10月 | 2016年11月 |
最新値[円/kg] | 624 | 498 | 469 | 441.3 | 439 | 429 |
最大値[円/kg] | 652 | 548 | 605 | 788 | 571 | 598 |
前月比[%] | -4.294 | 0.2012 | -13.47 | 2.318 | 13.14 | -12.63 |
トマトの安い順
沼津市 | 新潟市 | 富山市 | 豊橋市 | 岐阜市 | 高岡市 | |
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最新 | 2016年12月 | 2023年12月 | 2021年12月 | 2016年12月 | 2023年12月 | 2011年12月 |
最大期 | 2016年11月 | 2023年10月 | 2011年10月 | 2010年9月 | 2023年10月 | 2011年10月 |
最新値[円/kg] | 624 | 355 | 408 | 498 | 330 | 439 |
最大値[円/kg] | 652 | 776 | 604 | 548 | 780 | 571 |
前月比[%] | -4.294 | -22.66 | -18.73 | 0.2012 | -26.34 | 13.14 |

トマトの推移

最新の価格データ

その他のデータとグラフ
トマトの価格についての推移と展望
中部・北越地方は、日本の農業において重要な役割を果たす地域であり、トマトの生産や流通においても多様な特徴を持ちます。本章では、2008年1月から2025年3月までのデータをもとに、最近の都市別価格、価格変動の傾向、地域ごとの特性、そして今後の価格推移について解説します。
最新のトマト価格とその分布(2025年3月時点)
高価格都市
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沼津市:624円/kg(中部で最も高い)
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豊橋市:498円/kg
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長野市:469円/kg
中〜低価格都市
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金沢市:441.3円/kg
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高岡市:439円/kg
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松本市:429円/kg
最も低価格な都市
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岐阜市:330円/kg
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新潟市:355円/kg
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富山市:408円/kg
前月比の変動傾向
大幅な下落を見せた都市
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岐阜市:-26.34%
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新潟市:-22.66%
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富山市:-18.73%
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長野市:-13.47%
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松本市:-12.63%
わずかな上昇や横ばい
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豊橋市:+0.20%
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金沢市:+2.31%
特異的な上昇例
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高岡市:+13.14%
農業気象、収穫期のズレ、物流コストなどが変動要因と考えられます。
これまでの価格の特徴と変動要因
中部・北越地方では、内陸と沿岸の気候差が価格に影響します。沼津や豊橋のように市場規模が大きく、消費地に近い都市は価格が高くなる傾向にあります。一方で、新潟や岐阜などでは、過剰供給や天候要因により価格が大きく落ち込むことがあります。
また、価格変動が大きい松本・長野などでは、山間部の輸送条件が影響しており、季節によって価格が跳ねやすい傾向があります。
地域別価格の特色と背景
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新潟・富山・岐阜:低価格帯が中心。地元流通重視で市場価格が安定しにくい。
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長野・松本:中価格帯。夏秋トマトが主力で気候変動の影響を受けやすい。
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愛知・静岡(豊橋・沼津):高価格帯。周年供給や施設栽培が発達しており、高品質トマトが多く出回る。
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石川・富山(日本海側):冬季供給が難しく、価格は季節により変動が大きい。
最近の問題と今後の見通し
問題点
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価格の不安定化:天候不順や異常気象による収量低下が価格を乱高下させています。
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物流費の増加:輸送コストの上昇が販売価格に影響。
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消費地との距離:都市部と離れた生産地では、需給バランスが崩れやすい。
今後の展望
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スマート農業の導入:気候リスクを減らす技術が進めば価格の安定化が期待されます。
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地域連携型マーケティング:直売所や地産地消により価格を底支えする動きが強まる可能性。
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施設園芸の拡大:特に愛知・静岡エリアでは、ハウス栽培による安定供給が継続すると見られます。
まとめ
中部・北越地方のトマト価格は、都市によって大きく差があり、物流・気候・市場の規模など複合的な要因が関与しています。特に高低差が激しい価格分布は、今後の農業政策やテクノロジー導入によって変化する可能性があります。中長期的には価格の安定と、地域ごとの強みを活かしたブランディングが重要となるでしょう。
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