中部・北越地方におけるきゅうりの価格は、地域ごとの生産体制や気候条件、流通の違いにより大きな差があります。特に高岡市や新潟市では価格が高騰しており、気候や出荷量の影響が見られます。一方、甲府市や岐阜市では比較的低価格で安定しています。今後は気候の安定や流通の効率化が価格安定の鍵となる見通しです。
きゅうりのデータとグラフ
きゅうりの高い順
高岡市 | 沼津市 | 浜松市 | 新潟市 | 福井市 | 豊橋市 | |
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最新 | 2011年12月 | 2016年12月 | 2023年12月 | 2023年12月 | 2023年12月 | 2016年12月 |
最大期 | 2011年12月 | 2014年12月 | 2020年1月 | 2018年12月 | 2016年10月 | 2016年10月 |
最新値[円/kg] | 553 | 513 | 470 | 469 | 461 | 442 |
最大値[円/kg] | 553 | 577 | 660 | 626 | 611 | 521 |
前月比[%] | 46.3 | -0.1946 | 47.34 | 52.77 | 35.59 | 1.609 |
きゅうりの安い順
長野市 | 甲府市 | 豊橋市 | 沼津市 | 高岡市 | 岐阜市 | |
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最新 | 2021年12月 | 2021年12月 | 2016年12月 | 2016年12月 | 2011年12月 | 2023年12月 |
最大期 | 2020年1月 | 2020年1月 | 2016年10月 | 2014年12月 | 2011年12月 | 2020年1月 |
最新値[円/kg] | 369 | 370 | 442 | 513 | 553 | 415 |
最大値[円/kg] | 604 | 728 | 521 | 577 | 553 | 568 |
前月比[%] | 30.39 | 31.21 | 1.609 | -0.1946 | 46.3 | 31.33 |

きゅうりの推移

最新の価格データ

その他のデータとグラフ
きゅうりの価格についての推移と展望
日本の農業において、野菜価格は地域ごとに差異が見られます。特に中部・北越地域は、気候や流通、地場農業の特性が価格に影響を与えています。本稿では、最新データ(2008年1月〜2025年3月)に基づき、きゅうりの都市別価格について分析し、今後の動向を展望します。
都市別の価格水準とその特徴
最新のきゅうり価格は、高岡市553円/kg、沼津市513円/kg、浜松市470円/kg、新潟市469円/kg、福井市461円/kg、豊橋市442円/kgです。高岡市や沼津市では比較的高値傾向にあり、これは輸送コストや地域の生産量、消費需要のバランスが関係していると考えられます。
一方、甲府市(370円/kg)や岐阜市(415円/kg)などは比較的安価で、供給が安定していることや地場流通が整っている可能性があります。
前月比から見る価格変動
前月比では、新潟市(52.77%増)、浜松市(47.34%増)、高岡市(46.3%増)と大幅な上昇が見られ、気候条件や出荷タイミングのズレが要因として考えられます。逆に、沼津市ではわずかに価格が下落(-0.19%)しており、需給バランスが比較的安定していたことを示しています。
地域別価格差とその背景
中部・北越地域では、沿岸部と内陸部で価格の傾向が異なります。例えば、内陸の甲府市では地場産が安定供給されることで価格が低く抑えられている一方、沿岸部の高岡市や沼津市では需要が高まりやすく、価格が高騰する傾向があります。
また、冬場の気候条件やハウス栽培への依存度の違いも価格差に影響しています。
今後の価格推移と課題
2025年春以降は、露地栽培の本格化や輸送コストの緩和により、価格が徐々に安定する可能性があります。しかし、異常気象や生産者の高齢化、肥料・資材の高騰といった構造的課題が継続する限り、地域ごとの価格差は残ると予想されます。
おわりに
中部・北越地方のきゅうり価格は、地域の気候・流通条件・生産体制などによって複雑に影響を受けています。今後の価格安定には、地場農業の強化と効率的な物流体制の整備が鍵となるでしょう。
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