中華外食の都市別支出ランキング|東京・津・京都で支出急増中

外食費

中華料理(外食)の支出が最も高かったのは東京都区部(1,061円)、続いて京都市(966円)、津市(921円)など。津市や水戸市、堺市では前年比100%以上の急増が目立ち、地方都市の中華人気が上昇。一方で名古屋市や和歌山市は減少傾向。頻度と単価の両面から地域の中華利用の多様性が明らかになった。

中華の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国530100+20.45
1大阪市1459275.3+14.97
2名古屋市1042196.6+74.83
3東京都区部906170.9+59.79
4岐阜市842158.9+3.567
5静岡市838158.1+54.9
6横浜市828156.2+55.93
7富山市765144.3+115.5
8水戸市764144.2+81.04
9相模原市703132.6+156.6
10山形市652123+7.591
11奈良市637120.2-21.74
12岡山市608114.7+43.74
13千葉市605114.2+33.55
14堺市586110.6-20.6
15浜松市583110+2.641
16徳島市575108.5+71.64
17津市561105.8+56.27
18新潟市544102.6+115
19金沢市537101.3+15.24
20広島市52799.43+392.5
21松山市52699.25+91.97
22川崎市52498.87-37.17
23大津市51797.55-37.56
24京都市49994.15-70.47
25前橋市49292.83+14.15
26甲府市48691.7+40.46
27さいたま市48591.51+1.042
28福島市46487.55-35.29
29宇都宮市44984.72+79.6
30熊本市44483.77-25.63
31福井市42680.38+1.671
32和歌山市42379.81-26.43
33札幌市41377.92+29.87
34佐賀市39474.34-34
35青森市38773.02+21.32
36高松市37570.75-16.48
37神戸市35266.42+16.56
38大分市33362.83+15.63
39長野市33062.26+95.27
40松江市31659.62+24.41
41高知市31158.68-11.65
42仙台市27852.45-27.6
43山口市26650.19+78.52
44秋田市26149.25+59.15
45鳥取市24446.04-38.85
46那覇市23945.09+10.14
47北九州市23343.96-10.38
48盛岡市22442.26+420.9
49長崎市17933.77+108.1
50鹿児島市15829.81-34.17
51福岡市15629.43-63.97
52宮崎市8716.42-56.06

月間支出の推移

中華の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.39100+18.18
1山形市0.66169.2+120
2東京都区部0.62159+21.57
3大阪市0.59151.3-13.24
4大津市0.59151.3-9.231
5さいたま市0.59151.3+55.26
6奈良市0.58148.7+26.09
7岐阜市0.57146.2-16.18
8甲府市0.52133.3+62.5
9横浜市0.52133.3+48.57
10新潟市0.51130.8+41.67
11水戸市0.49125.6+36.11
12金沢市0.48123.1-4
13名古屋市0.48123.1+6.667
14神戸市0.46117.9+206.7
15松山市0.46117.9+130
16堺市0.46117.9+12.2
17京都市0.45115.4-45.12
18静岡市0.42107.7+35.48
19岡山市0.4102.6
20相模原市0.3897.44+18.75
21宇都宮市0.3897.44+31.03
22仙台市0.3794.87-15.91
23津市0.3589.74+6.061
24徳島市0.3589.74+40
25千葉市0.3487.18-24.44
26前橋市0.3487.18-32
27福井市0.3384.62-15.38
28熊本市0.3384.62-17.5
29秋田市0.3282.05+146.2
30札幌市0.3282.05-23.81
31高松市0.3179.49-26.19
32福島市0.3179.49+24
33大分市0.376.92
34佐賀市0.2974.36-47.27
35浜松市0.2871.79-3.448
36松江市0.2769.23+22.73
37川崎市0.2666.67-62.86
38富山市0.2666.67+4
39北九州市0.2666.67-7.143
40鹿児島市0.2564.1+8.696
41鳥取市0.2564.1-39.02
42和歌山市0.2564.1-43.18
43広島市0.2461.54+100
44長野市0.2153.85+40
45盛岡市0.2153.85+320
46青森市0.251.28-4.762
47山口市0.1846.15+20
48高知市0.1435.9-26.32
49福岡市0.1435.9-41.67
50長崎市0.1333.33+8.333
51那覇市0.1230.77-36.84
52宮崎市0.125.64-33.33

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

中華の月間支出の現状と今後

中華料理は日本の外食文化に深く根付いており、ラーメン、餃子、チャーハンといった身近な料理から、広東・4川・北京料理まで幅広いジャンルが人気を集めています。日本各地でその利用頻度や支出額にはばらつきがあり、都市ごとの文化・経済状況・外食傾向が如実に現れています。本章では、データをもとに中華外食支出の地域差を分析していきます。


2025年4月時点の中華外食・都市別支出ランキング

1位:東京都区部(1,061円)

中華外食支出で最も高いのは東京都区部で、全国平均(434円)の2.4倍。前年比+50.71%という高い伸びを示しており、都市部の多様な中華レストラン、特に高価格帯やデリバリー型の中華料理の浸透が背景と考えられます。月間平均購入回数も0.49回と全国平均を上回っています。

2位:京都市(966円)

伝統文化の街・京都で中華料理の支出が高いのは興味深い傾向です。歴史ある中華料理店も多く、観光需要の回復も後押ししていると考えられます。ただし、前年比では-5.479%の減少となっており、月間回数も0.54回から減少(-30.77%)しており、1時的なブレーキがかかっています。

3位:津市(921円)

津市は前年比+179.9%という大幅な増加を記録。中華料理への注目度が急上昇しており、地元店舗の増加、物価上昇、外食復調が支出額に直結している可能性があります。

4位:水戸市(841円)

前年比+144.5%の急増を見せた水戸市。月間平均回数は0.47回と比較的高く、地元住民の中華外食回帰傾向がうかがえます。

5位〜10位の都市と特徴:

  • 堺市:777円(+145.1%)/0.52回

  • 静岡市:755円(+54.08%)/0.52回

  • 大津市:742円(+139.4%)/0.65回

  • 名古屋市:719円(-41.16%)/0.49回

  • 宇都宮市:685円(+40.37%)/回数不明

  • 和歌山市:645円(-8.769%)/回数不明


回数と単価の関係性から見る中華外食の利用傾向

高頻度都市の例:

  • 金沢市:0.67回/+48.89%金沢市は回数で全国トップ。支出額は上位ではないことから、比較的低価格の中華を高頻度で利用していると推測されます。

  • 大津市:0.65回/+85.71%支出と頻度の両方が高く、地域での中華人気の高さがうかがえます。

  • 京都市:0.54回/-30.77%支出上位である1方、回数が減少傾向にあり、価格上昇や高級中華へのシフトが考えられます。

  • 堺市・静岡市・大阪市はいずれも0.52回で並び、堺市は+108%と急増。中華の外食が急激に市民生活に浸透してきたと見て取れます。


前年比の増減にみる地域別トレンド

注目すべきは、津市(+179.9%)、水戸市(+144.5%)、堺市(+145.1%)、大津市(+139.4%)といった中堅都市における支出急増です。これらの都市では中華料理を提供する新興店の開店や、既存店の客単価向上が影響していると考えられます。

1方で、名古屋市(-41.16%)、和歌山市(-8.769%)など、支出が減少した都市では消費抑制や中華から他ジャンルへのシフトが起きている可能性もあります。


中華料理と地域文化の関係性

中華料理は都市の多様性、経済活力、人口構成に強く影響を受けます。首都圏や関西圏の大都市では、高価格帯の中華料理やデリバリー需要が支出額を押し上げています。

1方、地方都市では、地域経済の回復や食の多様化、家族層によるファミリーレストラン型中華の利用が支出急増の背景にあります。大津市や堺市のように中華人気が再燃している地域も注目に値します。


全国平均と今後の見通し

2025年4月の全国平均支出は434円(+1.166%)と微増ながら、都市部との乖離は大きくなっています。回数は0.33回(+3.125%)と少なめですが、全体としては中華外食の回復傾向が見られます。

今後は、安価な中華ファストフードや、デリバリー対応の中華業態がより1層広がることで、地方都市でも支出・頻度ともに拡大していく可能性が高いです。観光と中華の結びつきや、地域ブランドとの融合にも注目が集まります。

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