中華外食の都市別支出ランキング|東京・津・京都で支出急増中

外食費

中華料理(外食)の支出が最も高かったのは東京都区部(1,061円)、続いて京都市(966円)、津市(921円)など。津市や水戸市、堺市では前年比100%以上の急増が目立ち、地方都市の中華人気が上昇。一方で名古屋市や和歌山市は減少傾向。頻度と単価の両面から地域の中華利用の多様性が明らかになった。

中華の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国434100+1.166
1東京都区部1061244.5+50.71
2京都市966222.6-5.479
3津市921212.2+179.9
4水戸市841193.8+144.5
5堺市777179+145.1
6静岡市755174+54.08
7大津市742171+139.4
8名古屋市719165.7-41.16
9宇都宮市685157.8+40.37
10和歌山市645148.6-8.769
11福島市619142.6+335.9
12大阪市616141.9+9.027
13川崎市571131.6-16.03
14岡山市562129.5+68.26
15金沢市559128.8+27.92
16岐阜市540124.4-14.56
17奈良市530122.1-35.68
18山口市460106+64.29
19横浜市458105.5-68.67
20松山市443102.1+356.7
21広島市41896.31+151.8
22福井市41194.7+67.76
23秋田市38488.48+159.5
24熊本市38388.25-20.54
25富山市36985.02-37.67
26前橋市34679.72-2.809
27徳島市33476.96+72.16
28山形市33176.27-32.17
29千葉市33176.27-15.13
30宮崎市32975.81+67.86
31那覇市30971.2+66.13
32さいたま市30670.51-26.27
33高知市29868.66-27.67
34長野市29267.28-28.61
35札幌市28164.75-30.79
36浜松市27563.36-62.43
37佐賀市27463.13-46.59
38大分市27262.67-34.62
39甲府市25658.99+39.13
40青森市24756.91+51.53
41鳥取市24456.22+7.489
42高松市23353.69-32.27
43長崎市23353.69+70.07
44新潟市23153.23+22.87
45福岡市20948.16-55.34
46仙台市20447-67.77
47神戸市20246.54-32.44
48相模原市20046.08-30.07
49松江市16337.56-58.1
50鹿児島市15134.79+16.15
51盛岡市12829.49-33.33
52北九州市8419.35-71.13

月間支出の推移

中華の支出額

 

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.33100+3.125
1金沢市0.67203+48.89
2大津市0.65197+85.71
3京都市0.54163.6-30.77
4岐阜市0.53160.6+39.47
5静岡市0.52157.6+23.81
6大阪市0.52157.6-16.13
7堺市0.52157.6+108
8東京都区部0.49148.5+28.95
9名古屋市0.49148.5+19.51
10水戸市0.47142.4+6.818
11山形市0.46139.4+21.05
12さいたま市0.46139.4+2.222
13岡山市0.41124.2+95.24
14福島市0.38115.2+322.2
15和歌山市0.38115.2-45.71
16甲府市0.36109.1+157.1
17松山市0.33100+175
18奈良市0.33100-5.714
19宇都宮市0.3193.94-38
20津市0.390.91-14.29
21川崎市0.390.91-49.15
22千葉市0.390.91-23.08
23新潟市0.2987.88-12.12
24広島市0.2987.88+222.2
25仙台市0.2987.88-39.58
26横浜市0.2884.85-52.54
27相模原市0.2781.82
28鳥取市0.2678.79-13.33
29札幌市0.2678.79-27.78
30佐賀市0.2678.79-23.53
31浜松市0.2575.76-26.47
32前橋市0.2575.76-28.57
33長野市0.2472.73-4
34福井市0.2369.7-32.35
35富山市0.2369.7-14.81
36高知市0.2266.67+46.67
37熊本市0.2266.67-43.59
38秋田市0.2163.64+50
39徳島市0.2163.64+61.54
40福岡市0.260.61+33.33
41神戸市0.1957.58-5
42那覇市0.1854.55+28.57
43松江市0.1854.55-14.29
44山口市0.1854.55-14.29
45青森市0.1751.52+13.33
46大分市0.1545.45-25
47高松市0.1442.42-53.33
48長崎市0.1442.42+55.56
49鹿児島市0.1339.39-35
50宮崎市0.1339.39-27.78
51盛岡市0.1133.33-26.67
52北九州市0.0824.24-63.64

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

 

カテゴリー

食料



詳細なデータとグラフ

 

中華の月間支出の現状と今後

中華料理は日本の外食文化に深く根付いており、ラーメン、餃子、チャーハンといった身近な料理から、広東・4川・北京料理まで幅広いジャンルが人気を集めています。日本各地でその利用頻度や支出額にはばらつきがあり、都市ごとの文化・経済状況・外食傾向が如実に現れています。本章では、データをもとに中華外食支出の地域差を分析していきます。


2025年4月時点の中華外食・都市別支出ランキング

1位:東京都区部(1,061円)

中華外食支出で最も高いのは東京都区部で、全国平均(434円)の2.4倍。前年比+50.71%という高い伸びを示しており、都市部の多様な中華レストラン、特に高価格帯やデリバリー型の中華料理の浸透が背景と考えられます。月間平均購入回数も0.49回と全国平均を上回っています。

2位:京都市(966円)

伝統文化の街・京都で中華料理の支出が高いのは興味深い傾向です。歴史ある中華料理店も多く、観光需要の回復も後押ししていると考えられます。ただし、前年比では-5.479%の減少となっており、月間回数も0.54回から減少(-30.77%)しており、1時的なブレーキがかかっています。

3位:津市(921円)

津市は前年比+179.9%という大幅な増加を記録。中華料理への注目度が急上昇しており、地元店舗の増加、物価上昇、外食復調が支出額に直結している可能性があります。

4位:水戸市(841円)

前年比+144.5%の急増を見せた水戸市。月間平均回数は0.47回と比較的高く、地元住民の中華外食回帰傾向がうかがえます。

5位〜10位の都市と特徴:

  • 堺市:777円(+145.1%)/0.52回

  • 静岡市:755円(+54.08%)/0.52回

  • 大津市:742円(+139.4%)/0.65回

  • 名古屋市:719円(-41.16%)/0.49回

  • 宇都宮市:685円(+40.37%)/回数不明

  • 和歌山市:645円(-8.769%)/回数不明


回数と単価の関係性から見る中華外食の利用傾向

高頻度都市の例:

  • 金沢市:0.67回/+48.89%金沢市は回数で全国トップ。支出額は上位ではないことから、比較的低価格の中華を高頻度で利用していると推測されます。

  • 大津市:0.65回/+85.71%支出と頻度の両方が高く、地域での中華人気の高さがうかがえます。

  • 京都市:0.54回/-30.77%支出上位である1方、回数が減少傾向にあり、価格上昇や高級中華へのシフトが考えられます。

  • 堺市・静岡市・大阪市はいずれも0.52回で並び、堺市は+108%と急増。中華の外食が急激に市民生活に浸透してきたと見て取れます。


前年比の増減にみる地域別トレンド

注目すべきは、津市(+179.9%)、水戸市(+144.5%)、堺市(+145.1%)、大津市(+139.4%)といった中堅都市における支出急増です。これらの都市では中華料理を提供する新興店の開店や、既存店の客単価向上が影響していると考えられます。

1方で、名古屋市(-41.16%)、和歌山市(-8.769%)など、支出が減少した都市では消費抑制や中華から他ジャンルへのシフトが起きている可能性もあります。


中華料理と地域文化の関係性

中華料理は都市の多様性、経済活力、人口構成に強く影響を受けます。首都圏や関西圏の大都市では、高価格帯の中華料理やデリバリー需要が支出額を押し上げています。

1方、地方都市では、地域経済の回復や食の多様化、家族層によるファミリーレストラン型中華の利用が支出急増の背景にあります。大津市や堺市のように中華人気が再燃している地域も注目に値します。


全国平均と今後の見通し

2025年4月の全国平均支出は434円(+1.166%)と微増ながら、都市部との乖離は大きくなっています。回数は0.33回(+3.125%)と少なめですが、全体としては中華外食の回復傾向が見られます。

今後は、安価な中華ファストフードや、デリバリー対応の中華業態がより1層広がることで、地方都市でも支出・頻度ともに拡大していく可能性が高いです。観光と中華の結びつきや、地域ブランドとの融合にも注目が集まります。

 

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