2025年5月の中国・四国地方の灯油18Lの平均価格は2313円で、前年同月比6.7%増。松山や高松は2400円超えで高値を維持し、高知の上昇率は12.24%と顕著。原油高騰や物流コスト増加が価格上昇の主因で、都市別に需給や輸送環境で価格差が生じている。今後も価格変動に注意が必要。
都市別の灯油18Lの相場価格
都市 | 最新値[円] | 前年同月比[%] | |
---|---|---|---|
平均 | 2227 | +2.701 | |
1 | 広島 | 2400 | +5.263 |
2 | 松山 | 2345 | +3.761 |
3 | 岡山 | 2340 | +5.121 |
4 | 高松 | 2256 | +3.014 |
5 | 高知 | 2250 | +9.329 |
6 | 徳島 | 2244 | +5.352 |
7 | 松江 | 2232 | -0.535 |
8 | 福山 | 2226 | +5.398 |
9 | 鳥取 | 2214 | +3.361 |
10 | 今治 | 2178 | +1.114 |
11 | 山口 | 2058 | -4.19 |
12 | 宇部 | 1986 | -4.611 |

詳細なデータとグラフ
中国・四国の小売価格の相場と推移
2025年5月の中国・4国地方における灯油18Lの平均価格は2313円です。全国平均と比較するとやや高めの水準で推移しており、地域内の都市間でも価格差がみられます。前年同月比では平均+6.685%の上昇となっており、原油価格の変動や地域の需給バランスの影響が顕著に表れています。
都市別価格の特徴と傾向
高価格帯都市(2400円以上)
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松山(2421円)、高松(2418円)、広島(2400円)、岡山(2388円)
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松山や高松は4国の主要都市として供給コストや需要が比較的高く、価格も最も高い部類に入ります。広島・岡山は中国地方の経済中心地であり、物流や流通コストも相対的に高いため価格が上昇しています。
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中価格帯都市(2300円台前半)
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福山(2328円)、松江(2316円)、高知(2310円)、徳島(2304円)
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福山や松江は物流の要所としての位置づけもあり、中価格帯で推移しています。高知・徳島は4国の南部・東部に位置し、交通事情や供給網の影響で若干高めの価格となっています。
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低価格帯都市(2200円台後半)
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今治(2292円)、鳥取(2280円)
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今治や鳥取は比較的規模の小さい都市で、供給業者間の競争や需要の状況からやや価格が抑えられています。
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前年同月比の価格上昇動向
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地域平均で約+6.685%の価格上昇が見られます。
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特に高松(+10.41%)、福山(+10.23%)、高知(+12.24%)で大きな上昇率を記録し、これらの地域での需要増加や供給コストの上昇が影響していると推察されます。
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松江(+3.76%)や広島(+5.26%)は上昇率がやや抑えられているものの、全体的に価格上昇傾向は明確です。
灯油価格に影響を与える主な要因
原油価格の世界的変動
国際的な原油価格の上昇が直接灯油価格に影響し、2024年以降の高騰が地域価格の押し上げにつながっています。
物流・輸送コスト
中国・4国地方の地形や島嶼部の物流事情により、輸送費が価格形成に影響を与えています。特に4国や島根県の供給ルートは複雑なためコストがかかりやすいです。
需要の季節変動
冬季の暖房需要の増加により価格変動が大きく、特に寒冷地域や寒暖差の大きい都市で価格が高めに推移します。
今後の展望と課題
中国・4国地方の灯油価格は引き続き原油価格の影響を受ける見込みですが、省エネルギーや代替暖房の普及が長期的には需要を押し下げる可能性もあります。物流網の効率化や地産地消のエネルギー活用が課題であり、安定した供給体制の確保が求められます。
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