中国・四国地方のバス運賃7km1回平均は382.5円で、松山620円、高松500円と都市間で大きな差があります。高知や徳島は20%以上の大幅値上げとなっており、燃料費高騰や運転手不足、人口減少が主因です。今後は効率化やデジタル化、地域連携を強化し、持続可能な公共交通の維持が課題となります。
自動車・交通の都市別小売価格
中国・四国価格の高い都市
2025年4月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 松山 | 高松 | 高知 | 徳島 | 今治 | 岡山 | 鳥取 | 福山 | 山口 | 宇部 |
最新値[円] | 382.5 | 620 | 500 | 450 | 380 | 380 | 360 | 350 | 350 | 350 | 340 |
平均比[%] | 100 | 162.1 | 130.7 | 117.6 | 99.35 | 99.35 | 94.12 | 91.5 | 91.5 | 91.5 | 88.89 |
前年月同比[%] | +4.556 | +5.085 | +21.62 | +22.58 |
中国・四国価格の低い都市
2025年4月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 広島 | 松江 | 宇部 | 山口 | 福山 | 鳥取 | 岡山 | 今治 | 徳島 | 高知 |
最新値[円] | 382.5 | 240 | 270 | 340 | 350 | 350 | 350 | 360 | 380 | 380 | 450 |
平均比[%] | 100 | 62.75 | 70.59 | 88.89 | 91.5 | 91.5 | 91.5 | 94.12 | 99.35 | 99.35 | 117.6 |
前年月同比[%] | +4.556 | +9.091 | +22.58 | +21.62 |
これまでのバス代の推移


詳細なデータとグラフ
中国・四国の現状と今後
2025年4月時点での中国・4国地方のバス運賃7km1回の平均価格は382.5円です。地域内では松山が最も高く620円、高松が500円、高知が450円と続きます。1方で広島は240円と最も低価格であり、都市間で価格差が大きいのが特徴です。前年同期比の増加率では徳島が+22.58%、高知が+21.62%、広島が+9.09%と高い上昇率を示しています。
都市別バス運賃の特徴
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高価格帯(松山・高松・高知) 松山の620円は中国・4国地方内で突出しており、公共交通の維持費や人口密度の低さが影響しています。高松500円も同様に路線維持コストや運転手不足が背景にあります。高知は450円で、さらに前年同期比21.6%の大幅上昇が見られ、運行コスト増加が影響しています。
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中〜低価格帯(徳島・今治・岡山・広島) 徳島と今治は380円でほぼ同水準ですが、徳島は大幅な値上げが続いています。広島は240円で地域内最安値ですが、9%超の値上げが目立ちます。岡山や福山は350〜360円で中間層に位置し、路線規模や利用者数の影響が大きいです。
過去10年の動向と地域的課題
2015年からの10年間、中国・4国地方のバス運賃は全般に上昇傾向です。人口減少や過疎化が進む地域では利用者減少により収益が圧迫されており、コスト回収のために運賃引き上げが避けられません。特に松山・高知・徳島のような地方都市ではインフラ維持費用の増大と運転手不足が深刻な問題です。
最近の価格上昇の要因
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燃料価格の高騰 国際的な燃料価格上昇が運行コストを押し上げています。特に地方では補助金が減るなか、直接運賃に反映されやすい状況です。
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人件費増加と運転手確保難 高齢化と都市部への転出により地方の運転手不足が顕著になり、賃金上昇も価格転嫁の大きな要因です。
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人口減少と利用者減少 過疎地域では乗客数が減り収益低下、料金引き上げでさらなる利用者減少の悪循環が生じています。
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自治体補助金の変動 財政難により自治体補助金が減少し、運賃への負担増が強まっています。
今後の課題と展望
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運行効率化と路線再編 需要に応じた小型車両導入やルート最適化によりコスト削減を図る必要があります。
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デジタル技術の活用 ICカード利用促進や運行情報のリアルタイム配信による利便性向上で利用者確保を目指します。
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地域連携の強化と新規需要開拓 自治体と連携し観光振興や地域活性化と結びつけた公共交通戦略が求められます。
まとめ
中国・4国地方のバス運賃7km1回平均は382.5円で、松山の620円や高松500円など地域間で大きな価格差があります。燃料費高騰や人件費上昇、人口減少が主な価格上昇要因です。今後は効率化、デジタル化、地域連携を進め、持続可能な公共交通の実現が重要です。
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