一般外食の都市別支出ランキングと回数傾向|東京・名古屋が高水準

食料

2025年6月の一般外食は全国平均14,440円。上位は東京都区部(25,040円)、さいたま(21,740円)、名古屋(21,120円)など。全国は前年比+3.46%だが、広島+62.5%、名古屋+44.7%、東京+18.1%と地域差が大きい。購入頻度と1回当たり支出の組合せが都市間差を生み、回数増で総額が伸びる例(さいたま)と、単価上昇で伸びる例(東京)が共存する。

一般外食の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年6月
降順昇順
都市名支出額[万円]全国比[%]前年同月比[%]
全国1.444100+3.46
1東京都区部2.504173.4+18.08
2さいたま市2.174150.5+13.18
3名古屋市2.112146.3+44.68
4千葉市2.083144.2+13.09
5川崎市2.028140.5+5.519
6横浜市1.648114.1+0.188
7広島市1.585109.8+62.5
8京都市1.583109.6-2.387
9熊本市1.581109.5-20.09
10岡山市1.575109.1+3.421
11山形市1.533106.2+37.86
12大津市1.525105.6-9.16
13宇都宮市1.524105.5+13.06
14徳島市1.52105.2+36.97
15札幌市1.507104.3+61.77
16相模原市1.496103.6-13
17岐阜市1.464101.4-11.48
18長野市1.446100.1+7.8
19静岡市1.42898.85-13.77
20奈良市1.39196.31-12.27
21堺市1.38195.64+20.48
22大阪市1.36694.58-8.501
23浜松市1.36394.41-6.173
24鹿児島市1.35693.86+23
25福島市1.31791.18+51.44
26長崎市1.29489.61+76.28
27富山市1.29389.54-5.669
28金沢市1.28188.67-8.477
29高知市1.24986.5-5.835
30水戸市1.24486.16-11.22
31福岡市1.24386.04-18.47
32秋田市1.21784.3+12.83
33盛岡市1.21183.84+23.31
34松江市1.19782.9+7.604
35松山市1.17981.65+29.67
36高松市1.17181.1-2.74
37津市1.16380.56-6.2
38甲府市1.15980.24-17.58
39新潟市1.13878.8+6.885
40大分市1.13678.69-20.34
41和歌山市1.13278.4+21.83
42福井市1.12778.01+13.49
43仙台市1.12477.84-6.559
44神戸市1.12477.82-13.99
45前橋市1.11176.95-17.58
46北九州市1.10376.39-17.94
47佐賀市1.08375.02-12.41
48鳥取市1.04872.59-14.45
49那覇市1.00469.54-13.42
50宮崎市0.96867.03-15.44
51山口市0.94265.22-28.54
52青森市0.72149.95-14.57

月間支出の推移

一般外食の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年6月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国8.49100+1.192
1さいたま市16.56195.1+26.22
2東京都区部12.35145.5-1.358
3川崎市11.89140+12.59
4甲府市11.71137.9+0.775
5仙台市11.16131.4+20.52
6名古屋市11.07130.4+42.65
7徳島市10.9128.4+31.17
8広島市10.9128.4+44.56
9千葉市10.49123.6-1.595
10岐阜市10.39122.4+23.99
11宇都宮市10.18119.9+16.34
12高松市9.84115.9+2.714
13岡山市9.82115.7-10.97
14大津市9.74114.7+7.982
15堺市9.7114.3+15.48
16金沢市9.5111.9-14.72
17大阪市9.3109.5-20.92
18長野市9.01106.1+27.98
19山形市9.01106.1+8.554
20奈良市8.96105.5-7.724
21相模原市8.74102.9-21.82
22浜松市8.74102.9+16.53
23佐賀市8.63101.6-14.13
24松山市8.55100.7+52.14
25熊本市8.4299.18-5.922
26静岡市8.2997.64-12.64
27水戸市8.1295.64+3.571
28新潟市8.0494.7-2.545
29京都市7.8892.82-19.26
30神戸市7.8191.99-6.467
31横浜市7.891.87-16.49
32福井市7.689.52+28.38
33鹿児島市7.5789.16+5.874
34松江市7.5789.16+14.35
35札幌市7.5588.93+3.283
36秋田市7.588.34+17.92
37大分市7.1183.75-21.18
38福島市7.0482.92+15.6
39長崎市6.9982.33+75.63
40富山市6.9882.21-32.1
41福岡市6.9581.86-25.27
42北九州市6.6678.45-4.173
43盛岡市6.5276.8-2.395
44鳥取市6.1872.79-23.51
45和歌山市6.1672.56-2.532
46山口市6.1572.44-7.1
47宮崎市6.0871.61-13.27
48前橋市5.9269.73-15.31
49津市5.8368.67-8.906
50高知市5.6666.67-21.72
51那覇市4.8657.24-30.97
52青森市4.2550.06-15.67

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

一般外食の月間支出の現状と今後

最新の「1般外食」支出が高い上位10都市(高い順)と金額は次の通りです。括弧内は万円→円換算、全国平均との差額も併記します。

  1. 東京都区部:2.504万円(25,040円/月) ― 全国比 +10,600円(+73.4%)

  2. さいたま市:2.174万円(21,740円) ― 全国比 +7,300円(+50.6%)

  3. 名古屋市:2.112万円(21,120円) ― 全国比 +6,680円(+46.3%)

  4. 千葉市:2.083万円(20,830円) ― 全国比 +6,390円(+44.3%)

  5. 川崎市:2.028万円(20,280円) ― 全国比 +5,840円(+40.4%)

  6. 横浜市:1.648万円(16,480円) ― 全国比 +2,040円(+14.1%)

  7. 広島市:1.585万円(15,850円) ― 全国比 +1,410円(+9.8%)

  8. 京都市:1.583万円(15,830円) ― 全国比 +1,390円(+9.6%)

  9. 熊本市:1.581万円(15,810円) ― 全国比 +1,370円(+9.5%)

  10. 岡山市:1.575万円(15,750円) ― 全国比 +1,310円(+9.1%)

→ 概観:東京都区部が大きく突出しており(約2.5万円/月)、上位は概ね全国平均を大幅に上回っています。

第2章 前年同月比(増減)の注目点

  • 全国:+3.46%(前年同月換算:約13,957円 → 増加 約+483円)。

  • 大幅増の都市

    • 広島市 +62.50%:前年同月は約9,754円 → 増加約+6,096円(結果15,850円)。

    • 名古屋市 +44.68%:前年同月は約14,598円 → 増加約+6,522円(結果21,120円)。

    • 東京都区部 +18.08%:前年同月は約21,206円 → 増加約+3,834円。

    • さいたま市 +13.18%/千葉市 +13.09%なども目立つ上昇。

  • 減少した都市

    • 熊本市 −20.09%:前年同月は約19,785円 → 減少約−3,975円(結果15,810円)。

    • 京都市 −2.39%:前年同月は約16,217円 → 減少約−387円。

→ 解説:広島・名古屋などで前年からの増加率が極めて大きく、数千円単位の絶対的な変動を生じています。こうした大幅変動は(可能性として)実勢価格上昇のほか、調査サンプルの変化、季節・イベント要因、外食利用の構造変化(回数増/高単価利用の増加)などが考えられます。データだけでは1義的因果は判定できません。

第3章 購入回数(頻度)と「1回当たり支出」──頻度が示す消費スタイル

ご提示の購入回数データ(最新)と、それに基づく1回当たりの支出(=月支出 ÷ 月回数)を算出すると、消費の“量(回数)”と“単価(1回あたり)”の違いが見えます。代表的な値を示します(最新 → 前年):

  • 全国:購入回数 8.49回/月(前年 8.39回)→ 1回当たり 約1,701円(前年 約1,664円)

  • 東京都区部:12.35回(前年 12.52回) → 1回当たり 約2,028円(前年 約1,694円)。→ 意味:回数はやや減ったが1回当たりが大幅上昇し、総額増に寄与。

  • さいたま市:16.56回(前年 13.12回) → 1回当たり 約1,313円(前年 約1,464円)。→ 意味:外食回数が大幅増(+26.2%)して総額を押し上げているが、1回当たり単価は下がっている(回数増が主因)。

  • 名古屋市:11.07回(前年 7.76回) → 1回当たり 約1,908円(前年 約1,881円)。→ 回数も単価も上がり、総額が大幅増。

  • 千葉市:10.49回(前年 10.66回) → 1回当たり 約1,986円(前年 約1,728円)

  • 川崎市:11.89回(前年 10.56回) → 1回当たり 約1,706円(前年 約1,820円)

  • 広島市:10.90回(前年 7.54回) → 1回当たり 約1,454円(前年 約1,294円)

→ 要点:

  • 総支出の増加は「回数増」(頻度増)で説明できる場合と、「1回当たりの単価増」で説明できる場合が混在します。

    • 例:さいたま市は「回数増」が主因(単価は低下)。

    • 例:東京都区部は「単価上昇」が主因(1回当たりが大きく上昇)。

    • 例:名古屋・広島は「回数+単価」の両方が上がり、総額が大きく増加。

第4章 都市別の特徴的パターン(短評)

  • 東京都区部:1回当たり単価が約2,028円と最も高く、消費単価重視の都市構造。高価格帯の飲食利用(外食・会食・飲み会など)が総額を牽引している様子。

  • さいたま市:月間回数が16.56回で非常に高く、「外食頻度が高い」ことが目を引く。頻度増が総支出増の主要因。

  • 名古屋市・広島市:前年からの伸び率が極めて大きく、回数増と単価上昇の両面で総額が押し上げられている。統計的なブレやサンプル変化の可能性も念頭に置く必要あり。

  • 熊本市:前年からの低下が大きく、地域固有の要因(消費抑制・調査変化等)が疑われる。

第5章 インプリケーション(事業者・政策への示唆)

  1. 飲食事業者

    • 東京都区部・千葉・名古屋など単価が高い都市では「プレミアムメニュー」「会食向けサービス」や、付加価値商品が有効。

    • さいたまのように回数が多い市場では「手軽で安価、回数消費を狙う商品(セット、ランチ定番)」が強い。

  2. 行政・生活支援

    • 広島・名古屋のような急騰地域は、物価上昇が生活者負担を高めている可能性があるため、低所得層支援や物価モニタリングの強化が検討課題。

  3. マーケティング/小売:頻度と単価の両面を捉えた地域別施策(頻度が多い地域では手軽さ、単価が高い地域では品質訴求)が重要。

第6章 データの注意点と追加でやれること

  • 本分析は頂いた数値のみに基づき作成しています。特に名古屋・広島の大幅伸び熊本の急落は、調査設計の変化(サンプル差、回収率、季節要因、定義の変更)でも生じ得ます。

  • より確実な解釈には、品目別内訳(昼食・夕食・業態別)、世帯構成(単身・家族)、所得階層、サンプルサイズ・調査方法の変化などを突き合わせることをおすすめします。これらのデータがあれば時系列グラフや品目別構成比、回帰分析などで詳述できます。

  • ※ご希望であれば、これら追加の内部分析(グラフ作成、相関分析、時系列比較)はネット検索不要で実行できます。外部情報確認(地域ニュースや物価データ照合)が必要なら、その際はウェブ検索の可否を教えてください。

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