ラーメン1杯の価格推移と地域差を徹底解説!800円時代が来る?

外食・他

2025年5月のラーメン1杯の全国平均は716.1円。八王子(853円)、那覇(833円)、大分(830円)が高価格帯。鳥取は前年比12.93%増と急騰。価格上昇は原材料費、人件費、観光需要の回復が主因。広島は価格低下。地域間で価格動向に二極化が見られる。

都市別のラーメン1杯の相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均716.3+6.523
1八王子853+2.401
2那覇833+6.386
3大分830+2.091
4宮崎827+5.083
5広島825-5.498
6静岡822+8.158
7伊丹822+4.58
8鳥取821+12.93
9山形818+4.337
10大津815+11.95
11813+2.522
12長崎810+6.579
13京都810+12.03
14浜松807+7.888
15佐賀807+7.171
16佐世保807+10.55
17803+3.479
18熊本793+10.6
19札幌788+2.604
20浦安783+9.205
21福岡781+13.02
22北九州775-1.65
23藤沢773
24府中767+2.267
25西宮766+4.076
26福山762+10.92
27松江761+8.25
28新潟760+8.571
29姫路760+6.592
30和歌山759+5.563
31長野757+13.49
32松本757+25.54
33山口757+4.848
34大阪756+9.407
35奈良749+12.13
36岡山747+5.211
37松阪740+7.246
38福井737+1.515
39東大阪734+9.88
40長岡733+9.895
41富山733+4.714
42名古屋729+14.62
43枚方726+8.52
44川崎725+5.378
45723
46豊橋720
47高知714+0.99
48甲府710+4.874
49函館709
50徳島700+7.692
51高松699+11.13
52旭川697+13.15
53横浜688+1.625
54今治683+5.077
55鹿児島673+9.967
56小山673+4.666
57盛岡672+2.595
58青森667+8.104
59川口667
60宇部667
61郡山663+12.37
62松山660+3.611
63福島653+2.031
64神戸650+2.201
65水戸643+28.6
66金沢640+6.667
67秋田633
68宇都宮630+36.07
69前橋613+8.113
70八戸610+3.39
71東京都区部606+6.503
72岐阜605-8.748
73日立600
74熊谷597+1.704
75相模原587+3.527
76所沢573+6.111
77富士567+1.795
78立川566-14.63
79千葉550-1.786
80仙台518-1.894
81さいたま465+4.966
ラーメン1杯

詳細なデータとグラフ

ラーメンの小売価格の相場と推移

ラーメンは日本の外食産業の中でも特に人気の高いメニューであり、地域ごとの嗜好や経済状況を反映する重要な指標です。2025年5月時点の全国平均価格は716.1円と、比較的手頃ながらも都市によっては800円台後半に達する地域もあります。これらの価格差は、材料費や労働コスト、地域の需要構造など複合的な要因に起因しています。


高価格都市の特徴 ― 8王子・那覇・大分・宮崎

8王子市(853円)は東京都心に近接しつつ住宅地や工業地帯が混在。価格上昇は緩やかで前年比は+2.401%。地元客と通勤者を中心に根強い支持を得る1方、競争激化により価格抑制も意識されています。

那覇市(833円、+6.386%)は観光需要の増加が著しく、観光客向けの高付加価値店舗が多いことが価格を押し上げています。沖縄特有の食文化と観光連動型経済の影響が顕著です。

大分市(830円、+3.75%)宮崎市(827円、+5.083%)も9州地方で高めの水準を示し、地元食材の活用や観光需要が価格に影響。特に宮崎は農産物の地産地消志向が価格に反映されています。


中価格帯の都市 ― 静岡・鳥取・山形・広島

静岡市(822円、+8.158%)は東海道沿線の都市として人件費が高く、また観光地化が進行していることから、前年比8%超の上昇となっています。

鳥取市(821円、+12.93%)は前年比の伸びが際立ち、地元産の魚介を用いた高級ラーメンや店舗リニューアルが価格押し上げ要因と考えられます。

山形市(818円、+4.337%)は地域の食文化として根付いており、穏やかな価格上昇。地産地消と観光業の両立が価格を安定化させています。

広島市(817円、-6.415%)は例外的に前年割れ。競争激化とチェーン店の価格戦略により1時的な値下げ傾向が見られました。


その他高価格帯の都市 ― 大津・堺

大津市(815円、+11.95%)は滋賀県の中心地であり、関西圏の価格上昇波及と地元需要の増加が価格に反映。前年比で大幅増加となっています。

堺市(813円、+2.522%)は大阪近郊の大都市で、外食市場が成熟。価格上昇は緩やかで安定しています。


ラーメン価格高騰の要因

  1. 原材料費の高騰 小麦粉、豚骨、魚介類などの主材料価格が世界的な供給制約や円安で上昇。

  2. 人件費上昇と人手不足 最低賃金の引き上げやスタッフ確保の困難が、店舗運営コストの増加につながる。

  3. 観光需要の回復と付加価値志向 観光客の戻りにより、高級志向や体験価値を高める店舗が増加。

  4. 地域間競争と店舗戦略の違い 広島のように値下げ競争がある1方、観光都市では値上げ傾向が顕著。


まとめと今後の展望

ラーメンの価格は今後も地域の経済状況や観光動向に左右されやすく、特に観光都市や都市近郊では高価格帯の維持・上昇が予想されます。1方、競争激化地域では価格安定や値下げも見られ、地域ごとの2極化が進むでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました