2025年4月時点でマヨネーズ1kgの平均価格は795円で、前年比-1.333%と微減。高価格地域は郡山や札幌、那覇で物流費が影響し、低価格地域は東大阪や名古屋で競争が激しい。今後は容量シフトとPB商品の拡大により、1kg商品の需要縮小と価格の二極化が進む可能性がある。
小売物価統計
マヨネーズ小売りの高い都市
2025年4月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 郡山 | 札幌 | 那覇 | 大分 | 松山 | 水戸 | 今治 | 松江 | 奈良 | 所沢 |
最新値[円] | 795 | 1030 | 1010 | 1005 | 981 | 947 | 907 | 891 | 870 | 868 | 867 |
前年同月比[%] | -1.333 | +1.779 | +2.656 | +10.88 | -5.913 | +1.993 | -3.125 |
マヨネーズ小売りの安い都市
2025年4月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 東大阪 | 松阪 | 浜松 | 佐世保 | 宮崎 | 函館 | 豊橋 | 八戸 | 名古屋 | 相模原 |
最新値[円] | 795 | 683 | 684 | 698 | 713 | 714 | 715 | 715 | 716 | 716 | 723 |
前年同月比[%] | -1.333 | -8.69 | +0.146 | -2.104 | -13.37 | -5.179 | -15.68 | -0.968 | -8.365 |
マヨネーズの推移


詳細なデータとグラフ
マヨネーズの現状と今後
ネーズ価格を動かす要因と今後の課題
マヨネーズは1見単純な加工品ですが、その価格は多くの要素に影響されます。
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原材料価格(卵・食用油)国内外の鳥インフルエンザや、菜種油・大豆油の国際相場はマヨネーズの価格に直結します。原料の安定供給がなければ、価格は再び上昇する可能性もあります。
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容器コストと環境配慮プラスチック容器の価格上昇や環境対応(リサイクルラベル等)もコストに反映されます。詰め替え型や紙包装への移行が今後検討されるでしょう。
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大容量商品の不人気化1人暮らしや高齢世帯の増加により、1kgという大容量が敬遠される傾向があり、売上減による単価上昇も課題です。
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PB商品の台頭とブランドの苦境スーパー各社のPBマヨネーズは価格面で強く、大手ブランド製品との差が拡大。価格が高止まりするブランド商品は、選ばれにくくなる恐れがあります。
今後の価格推移と見通し
緩やかな値下がりの継続
現時点での前年比-1.333%の平均下落は、供給安定と買い控えによる調整であり、今後も年間1〜2%程度の緩やかな下落が続く可能性があります。
小容量商品の主力化と1kg商品の縮小
ライフスタイルの変化により、今後は500g以下の商品が主流となる見通しで、1kgサイズは「業務用」や「家族向け」として限定的な位置づけに変化していくでしょう。これがさらに1kg商品の価格を割高に見せ、需要を縮小させるという悪循環も想定されます。
価格2極化の進行
PB商品とブランド商品の価格差が拡大し、今後は安価なPBマヨネーズがボリュームゾーンを占め、ブランド商品は高付加価値路線へと進むことで、価格帯が大きく分かれる可能性があります。
地域格差のさらなる拡大
配送効率・卸構造の地域差は今後も是正されにくく、マヨネーズもケチャップ同様に「高い都市」「安い都市」の傾向が定着しそうです。
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