2025年3月時点で日本のマヨネーズ1kgの平均小売価格は792.3円に達し、全国的に上昇傾向が見られます。特に札幌や那覇など輸送コストがかかる地域では価格が高騰。一方、関西や中部地方では競争や流通効率の影響で価格が抑えられています。価格上昇の背景には、卵や食用油の原材料費高騰、円安、物流コストの増加などがあり、今後も価格は不安定な状況が続くと見られます。
加工食品の都市別小売価格
マヨネーズの高い都市
2025年3月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 札幌 | 那覇 | 大分 | 松山 | 松江 | 奈良 | 今治 | 水戸 | 所沢 | 広島 |
最新値[円] | 792.3 | 1010 | 1005 | 981 | 947 | 917 | 896 | 891 | 875 | 867 | 867 |
平均比[%] | 100 | 127.5 | 126.8 | 123.8 | 119.5 | 115.7 | 113.1 | 112.5 | 110.4 | 109.4 | 109.4 |
前年月同比[%] | -1.105 | 0 | 2.656 | 0 | 0 | 1.776 | 0 | -2.516 | 3.796 | 0 | -4.515 |
マヨネーズの低い都市
2025年3月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 枚方 | 浜松 | 相模原 | 青森 | 松阪 | 豊橋 | 函館 | 八戸 | 佐世保 | 宮崎 |
最新値[円] | 792.3 | 680 | 681 | 690 | 698 | 699 | 699 | 715 | 716 | 720 | 721 |
平均比[%] | 100 | 85.83 | 85.95 | 87.09 | 88.1 | 88.22 | 88.22 | 90.24 | 90.37 | 90.88 | 91 |
前年月同比[%] | -1.105 | -10.17 | -4.488 | -8.123 | -3.857 | 0.143 | 0 | -0.556 | 0 | -9.887 | -1.233 |
これまでのドレッシングの推移


詳細なデータとグラフ
マヨネーズの現状と今後
2025年3月時点での日本全国のマヨネーズ(1kg)の平均小売価格は792.3円に達しており、前年からの顕著な価格上昇が確認されています。特に、物価上昇の影響を受けやすい家庭用調味料として、マヨネーズの値動きは家計にとっても敏感な指標の一つといえます。
価格の高い都市の傾向
上位10都市(高価格順):
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札幌(1010円)
-
那覇(1005円)
-
大分(981円)
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松山(947円)
-
松江(917円)
-
奈良(896円)
-
今治(891円)
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水戸(875円)
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所沢(867円)
-
広島(867円)
これらの都市に共通するのは、物流コストや地域特性による価格の上乗せが見られることです。北海道や沖縄といった地域は特に、輸送コストが価格に転嫁されやすく、全国平均を大きく上回る傾向があります。
また、広島や松江など中四国地域の都市でも相対的に価格が高いですが、これは地元スーパーの取扱ブランドや仕入れルートの影響も一因と考えられます。
価格の低い都市の傾向
下位10都市(低価格順):
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枚方(680円)
-
浜松(681円)
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相模原(690円)
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青森(698円)
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松阪・豊橋(699円)
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函館(715円)
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八戸(716円)
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佐世保(720円)
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宮崎(721円)
低価格地域は、都市近郊の物流効率が高いエリアや、地元スーパーの価格競争が激しい地域が目立ちます。特に関西圏や中部地方の都市では、プライベートブランド商品の導入が進んでおり、それが全体の価格を押し下げていると考えられます。
都市別の価格変動と背景
価格上昇率で特に目立つのは、枚方(+85.83%)や浜松(+85.95%)といった地域。これらは元々価格が安価だったため、比較的急激な上昇率となって表れています。対して、札幌や那覇のように元々高価格帯である都市では、増加率が小さいものの、絶対的な価格の高さが際立っています。
一方、広島(-4.515%)や今治(-2.516%)ではわずかに下落傾向も見られます。これは、一部で輸入原料の見直しや競合店による値下げ圧力が作用した結果とも推察されます。
価格上昇の主な要因
マヨネーズの価格高騰には以下のような複合的な要因が挙げられます:
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鶏卵価格の高騰 マヨネーズの主原料である卵の価格が、鳥インフルエンザの影響や飼料コストの上昇で高騰しています。
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食用油の価格上昇 特に菜種油や大豆油といった食用油も国際市場の影響を受けて価格が上昇しており、それが製品価格に反映されています。
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円安と輸入コストの上昇 為替の影響で輸入原料価格が高騰。これは、包装資材や調味料成分にも波及しています。
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物流費・人件費の上昇 人手不足による人件費増加、物流コストの上昇も価格に直結しています。
今後の見通しと消費者の選択
今後もマヨネーズ価格は不安定な国際市況と円安の影響を受けやすく、下げ止まりが難しい状況が続くと見られます。消費者にとっては、「1kgの大容量タイプより、少量パックへのシフト」や「PB商品の活用」など、コストパフォーマンスを重視した選択が重要になるでしょう。
まとめ
マヨネーズは、日本人の食卓に欠かせない基本調味料でありながら、その価格は地域によるばらつきと市場変動の影響を色濃く受けていることが明らかです。背景にある国際的な原材料コストの変動と国内の流通構造の影響を理解することで、賢い買い物と生活防衛につながります。
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