ポテトチップス価格動向|地域差と今後の市場展望分析

和菓子

2025年5月のポテトチップス100gの全国平均価格は195.6円。松江(264円)や那覇(238円)では大幅に高く、立川・鹿児島・東大阪などでも前年比で約10%の値上がり。輸送コストや高付加価値商品の普及が価格を押し上げており、今後も緩やかな上昇が予想される。

都市別のポテトチップス100gの相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均193.9-1.102
1那覇238-4.032
2金沢237
3函館222+9.36
4静岡221-1.339
5立川217+9.045
6大分217+4.327
7名古屋217+1.402
8鹿児島214+9.744
9松江214-13.36
10盛岡213+3.902
11長崎212-2.752
12東大阪212+2.415
13福井209
14熊本209+5.556
15徳島208-2.347
16山口208+5.051
17八王子205+3.015
18福山204+7.368
19相模原204+5.155
20北九州204-0.971
21枚方203+2.525
22豊橋202
23東京都区部202-2.885
24大阪202-1.463
25200+2.564
26和歌山200+9.89
27岡山199+11.8
28今治199+6.989
29鳥取198+2.591
30高松198+7.609
31松山198
32山形198+4.762
33新潟197
34仙台196-1.01
35高知195+1.563
36神戸195-2.5
37松阪195
38旭川195
39岐阜195-3.465
40札幌194-3
41小山194
42奈良194+2.105
43千葉194+2.646
44藤沢193
45宇部193-6.763
46横浜192-3.518
47浜松191-7.282
48西宮190-2.062
49宇都宮190+2.703
50190-0.524
51京都189-7.353
52188
53川崎188+4.444
54長野187+2.186
55広島187+5.056
56姫路186+3.333
57長岡185-2.116
58浦安185-6.566
59宮崎185
60さいたま185+1.648
61福島184
62川口182-6.667
63熊谷181-4.737
64富山181-2.162
65松本178-2.198
66青森177-6.349
67福岡177
68甲府177-11.5
69府中177-24.68
70前橋177-2.21
71佐賀177+2.907
72佐世保177-4.324
73伊丹177-2.21
74日立176-4.865
75富士176-13.73
76大津176-4.865
77所沢175-5.405
78水戸167-21.23
79秋田164+10.07
80郡山161-8
81八戸160-9.605
ポテトチップス100g

詳細なデータとグラフ

ポテトチップスの小売価格の相場と推移

ポテトチップスは、日本において最もポピュラーなスナック菓子のひとつです。コンビニ、スーパー、ドラッグストアなど、どこでも購入可能であり、世代・性別を問わず幅広い層に親しまれています。そのため、ポテトチップスの価格は物価や流通の動向を反映しやすい生活必需的な指標ともいえます。


2025年5月時点の都市別価格傾向

最新(2025年5月)の全国平均価格は195.6円ですが、それを大きく上回る都市も複数あります。

  • 最高価格:松江(264円)

  • 那覇(238円)、金沢(237円)、立川(226円)、静岡(218円)

  • 大分(217円)、名古屋(216円)、鹿児島(214円)、長崎(212円)、東大阪(212円)

松江では平均より約35%も高く、消費者が日常的に購入するスナックにおいては異例の価格差が生じています。


前年同月比の価格上昇率とその分析

全国平均の前年比上昇率は+1.473%と小幅ながらプラス。1方で、都市によっては大きな上昇を記録しており、以下が主な例です。

  • 立川:+10.78%

  • 東大阪:+9.845%

  • 鹿児島:+9.744%

  • 松江:+9.091%

特に都市部や地方の中核都市においては、単年での1割近い価格上昇が見られ、地域における供給コストや購買パターンの変化が強く影響していると見られます。


都市別価格差の構造的要因

ポテトチップスは基本的に工業的に大量生産されているため、本来は価格が均質化しやすい商品です。それにもかかわらず、地域間に明確な差が生じる背景には、以下のような要素が存在します。

  1. 輸送コスト・物流の地域差 松江や那覇などは主要製造拠点からの距離があり、輸送費の上乗せが避けられません。特に那覇は離島であるため、平均価格が高くなりやすい傾向です。

  2. 販売チャネルと価格設定 都市によっては大手スーパーやディスカウントストアの普及が進んでおらず、定価に近い価格で販売される場合が多く、結果として平均価格が高くなります。

  3. 地域ごとの購買傾向とプレミアム商品の比率 金沢や名古屋などの都市では、地元企業とのコラボレーション商品や高付加価値の「厚切り」や「ご当地味」などのプレミアムポテトチップスの流通量が多く、平均価格を引き上げています。

  4. 原材料費の影響 ジャガイモや油、包装資材などの価格上昇が全国的に影響しており、特に小規模チェーンや個人経営の販売店では仕入れ価格の上昇分が価格に転嫁されやすくなっています。


今後の展望と価格動向

ポテトチップスの価格は今後も緩やかに上昇する可能性が高いと予測されます。特に以下の要因が価格高騰を後押しします。

  • ジャガイモの不作や気候変動

  • 油や電気など製造コストの上昇

  • 内容量の縮小による“実質値上げ”の継続

また、健康志向の高まりにより、「ノンフライタイプ」や「低塩分タイプ」などの高付加価値商品の拡大が続けば、単価の上昇傾向はさらに強まるでしょう。

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