2025年3月のベーコン100gの全国平均価格は253円。佐賀や神戸、札幌などで価格が高く、一方で松山や高知、名古屋などは安価ながらも前年比で大幅な値上がりが確認された。価格高騰の背景には、原材料費や物流コスト、円安、エネルギー価格の上昇など複合的要因があり、今後も家計への影響が懸念される。
食料品の都市別小売価格
ベーコンの高い都市
2025年3月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
名称 | 平均 | 佐賀 | 神戸 | 札幌 | 高松 | 熊本 | 岡山 | 鹿児島 | 津 | 大分 | 横浜 |
最新値[円] | 253 | 333 | 311 | 306 | 297 | 295 | 295 | 282 | 281 | 280 | 279 |
平均比[%] | 100 | 131.6 | 122.9 | 121 | 117.4 | 116.6 | 116.6 | 111.5 | 111.1 | 110.7 | 110.3 |
前年月同比[%] | 7.398 | 14.04 | 16.92 | 9.677 | 25.32 | 25 | 23.95 | 9.728 | 13.31 | 38.61 | 6.489 |
ベーコンの低い都市
2025年3月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 松山 | 高知 | 名古屋 | 岐阜 | さいたま | 奈良 | 金沢 | 千葉 | 水戸 | 福岡 |
最新値[円] | 253 | 193 | 201 | 206 | 209 | 211 | 215 | 217 | 223 | 224 | 225 |
平均比[%] | 100 | 76.29 | 79.45 | 81.43 | 82.62 | 83.41 | 84.99 | 85.78 | 88.15 | 88.54 | 88.94 |
前年月同比[%] | 7.398 | -4.455 | -2.427 | 4.569 | 0.481 | 5.5 | 1.896 | -2.691 | -0.446 | 4.186 | 8.173 |
これまでの肉類の推移


詳細なデータとグラフ
ベーコンの現状と今後
日本国内におけるベーコン100gの小売価格は、過去15年間で緩やかな上昇を続けてきました。2025年3月時点での全国平均価格は253円と、2010年初頭と比べて大幅な上昇が見られます。この背景には、原材料である豚肉価格の高騰や輸送コストの増加、電気代・燃料費の上昇など、複合的なコスト増が影響しています。
価格が高い地域の特徴と動向
上位10都市の価格は以下の通りです:
地域 | 価格(円) | 前年同期比 |
---|---|---|
佐賀 | 333円 | +14.04% |
神戸 | 311円 | +16.92% |
札幌 | 306円 | +9.677% |
高松 | 297円 | +25.32% |
熊本 | 295円 | +25.00% |
岡山 | 295円 | +23.95% |
鹿児島 | 282円 | +9.728% |
津 | 281円 | +13.31% |
大分 | 280円 | +38.61% |
横浜 | 279円 | +6.489% |
これらの都市は、地理的に西日本や南日本に集中しています。高温多湿な地域では保存性を高めるために加工品の需要が高く、また観光地や都市圏に近い場所では付加価値の高いベーコンが流通している傾向があります。
特に大分の価格上昇率は38.61%と非常に高く、仕入れ価格の上昇や物流の変化が影響していると考えられます。
価格が低い地域の特徴と動向
低価格の都市は以下の通りです:
地域 | 価格(円) | 前年同期比 |
---|---|---|
松山 | 193円 | +76.29% |
高知 | 201円 | +79.45% |
名古屋 | 206円 | +81.43% |
岐阜 | 209円 | +82.62% |
さいたま | 211円 | +83.41% |
奈良 | 215円 | +84.99% |
金沢 | 217円 | +85.78% |
千葉 | 223円 | +88.15% |
水戸 | 224円 | +88.54% |
福岡 | 225円 | +88.94% |
低価格帯の都市でも前年比で大幅な上昇が見られ、特に松山、高知、名古屋などでは70~80%を超える急激な上昇が記録されています。これらの都市ではこれまで相対的に安価に提供されていたため、仕入れコスト上昇の影響がより顕著に表れています。
価格高騰の主な要因
ベーコン価格高騰の背景には、以下のような要因があります:
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原材料価格の高騰:特に豚肉の輸入価格上昇が直撃。
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加工コストの上昇:人件費やエネルギー費の高騰。
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物流費の増加:燃料費の上昇に加え、人手不足も影響。
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円安の影響:輸入品の価格が割高に。
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需要増加:保存が効き、手軽に使える食材としての需要が上昇。
今後の見通しと対応策
今後もエネルギー価格や円相場の変動次第ではさらなる価格上昇の可能性があるため、家計への影響は続くと見られます。生産者側では国産原料の活用やパッケージの簡素化によるコスト削減、消費者側ではまとめ買いやPB商品の活用などが一つの対策となります。
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