2025年5月時点のヘアカラー代の全国平均は6,491円で、前年比+1.949%。高知(9,128円)、熊本、奈良などで特に高額。熊本は前年より+14.1%と急騰。薬剤費・人件費の上昇、高付加価値サービスの普及が主因。今後は地域ごとの価格二極化が進行する見込み。
都市別のヘアカラーリング代1回の相場価格
都市 | 最新値[円] | 前年同月比[%] | |
---|---|---|---|
平均 | 6550 | +2.829 | |
1 | 高知 | 9128 | |
2 | 熊本 | 8300 | +14.12 |
3 | 京都 | 8125 | +5.451 |
4 | 奈良 | 7900 | +1.935 |
5 | 高松 | 7775 | +0.647 |
6 | 宇都宮 | 7370 | +1.125 |
7 | 福井 | 7288 | +3.449 |
8 | 津 | 7285 | +3.07 |
9 | 札幌 | 7282 | +3.703 |
10 | 福岡 | 7200 | -1.706 |
11 | 横浜 | 7195 | +1.224 |
12 | 福島 | 7188 | +5.706 |
13 | 富山 | 7170 | +14.26 |
14 | 東京都区部 | 7160 | +0.519 |
15 | 広島 | 7155 | +10.43 |
16 | 鳥取 | 7045 | +1.806 |
17 | 千葉 | 7019 | |
18 | 水戸 | 7008 | +10.22 |
19 | 大津 | 6750 | |
20 | 岐阜 | 6738 | |
21 | 鹿児島 | 6700 | +2.087 |
22 | さいたま | 6585 | +10.32 |
23 | 松江 | 6433 | |
24 | 神戸 | 6405 | +1.522 |
25 | 仙台 | 6393 | +1.091 |
26 | 前橋 | 6336 | +6.22 |
27 | 秋田 | 6330 | |
28 | 佐賀 | 6325 | |
29 | 名古屋 | 6246 | +4.922 |
30 | 松山 | 6193 | +1.226 |
31 | 大分 | 6150 | +4.237 |
32 | 金沢 | 6118 | -2.858 |
33 | 和歌山 | 6038 | |
34 | 岡山 | 5888 | +1.728 |
35 | 長野 | 5770 | +2.214 |
36 | 大阪 | 5767 | |
37 | 甲府 | 5733 | +10.61 |
38 | 山形 | 5725 | |
39 | 宮崎 | 5690 | +7.806 |
40 | 徳島 | 5648 | |
41 | 山口 | 5638 | +0.356 |
42 | 静岡 | 5478 | |
43 | 青森 | 5445 | |
44 | 新潟 | 5433 | +6.949 |
45 | 長崎 | 5275 | |
46 | 那覇 | 5035 | |
47 | 盛岡 | 5008 |

詳細なデータとグラフ
ヘアカラーリング代の小売価格の相場と推移
2025年5月時点におけるヘアカラーリング代の全国平均は6,491円で、前年比+1.949%の上昇となっています。カラー施術は時間・技術・薬剤コストを要するサービスであり、物価上昇や人件費の増加に伴って料金の上昇が続いているのが近年の傾向です。
価格の高い都市とその特徴
ヘアカラー料金が高い上位都市は以下の通りです:
都市 | 価格(円) |
---|---|
高知 | 9,128 |
熊本 | 8,300 |
奈良 | 7,900 |
京都 | 7,783 |
宇都宮 | 7,370 |
これらの都市には、地方の中核都市や観光都市が多く、高付加価値型の美容室が定着している傾向があります。特に高知は全国平均より2,600円以上も高く、地域内での高品質サービスやトリートメント込みのカラー施術が主流になっている可能性があります。
価格上昇率の高い都市
前年同月比で価格上昇が大きかった都市は以下の通りです:
-
熊本:+14.12%
-
福島:+5.706%
-
札幌:+3.703%
-
福井:+3.449%
-
津:+3.07%
熊本の+14%超の急騰は特筆すべき点で、これは人件費の上昇やサロンの高級路線化、材料費の値上がりなどの影響が重なったと考えられます。福島や札幌のように、都市規模が比較的大きい地域でも同様の値上げ傾向が見られます。
価格が安定、または下落した都市
唯1、前年から価格が下落した都市は福岡(-1.706%)です。福岡市内では激しい価格競争や大手チェーンサロンの進出による低価格化圧力が影響していると見られます。また、カラー専門サロンの台頭により、単価を抑える競争環境が生まれている可能性もあります。
価格上昇の背景にある要因
ヘアカラーリング代の上昇には以下のような要因があります:
薬剤コストの増加
脱色剤・染毛剤・トリートメントなどに使用する薬剤の価格が円安や原材料高騰で上昇しており、そのコストが施術料金に反映されています。
② 美容師の人手不足
全国的に美容師不足が顕著になっており、労働環境改善や賃金引き上げが求められ、そのコストも価格に転嫁されています。
③ 高付加価値型サービスの定着
特に都市部や中核都市では、頭皮ケア、低刺激剤使用、オーガニック染料など、品質重視の施術が求められる傾向にあり、価格の上昇を後押ししています。
今後の見通し
今後のヘアカラー料金は、以下の2極化が進むと予想されます:
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都市部・地方中核都市では、高品質サービス志向により料金がさらに上昇。
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大都市圏や競争の激しいエリアでは、価格競争により抑制される可能性。
また、グレイカラー(白髪染め)やファッションカラーの需要分化によって、メニュー価格もより細分化されていくでしょう。
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