ブラジャー小売価格動向2025|都市別比較と価格上昇要因を徹底解説

女性用下着



2025年4月時点でブラジャー1枚の全国平均価格は6,467円に達し、過去10年で約60%上昇。地方都市でも高価格が目立ち、機能性・素材コスト・円安が影響。奈良や松江などでは価格が下落傾向にあるが、今後は高価格と環境配慮型製品へのニーズが拡大する見通し。

衣類・美容の都市別小売価格

ブラジャー価格の高い都市

2025年4月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 鹿児島 高知 長崎 金沢 那覇 秋田 福島 福岡 盛岡 札幌
最新値[円] 6467 6600 6600 6600 6600 6600 6600 6600 6600 6600 6600
平均比[%] 100 102.1 102.1 102.1 102.1 102.1 102.1 102.1 102.1 102.1 102.1
前年月同比[%] +1.202 +1.118 +6.503 +2.278 +2.278 +2.278 +1.695

ブラジャー価格の低い都市

2025年4月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 奈良 大津 松江 徳島 水戸 甲府 さいたま 長野 東京都区部 佐賀
最新値[円] 6467 5940 6050 6050 6270 6307 6307 6325 6343 6373 6380
平均比[%] 100 91.86 93.56 93.56 96.96 97.53 97.53 97.81 98.09 98.55 98.66
前年月同比[%] +1.202 -8.475 -6.78 -6.78 +8.085 +4.248 +2.386 +4.064 +1.1 +2.476 +2.953

 

これまでの女性用下着の推移

ブラジャーの小売り価格
最新のデータ

 

詳細なデータとグラフ

 

ブラジャーの現状と今後

2025年4月時点で、ブラジャーの全国平均価格は6,467円となり、2010年頃の平均4,000円台から約60%近い上昇を見せています。これはインナーウェア市場全体で見ても異例の伸び率です。

背景には以下の構造的要因があります:

  • 高機能・高価格帯商品の普及(補整・美胸・快適性など)

  • 素材費や縫製コストの上昇

  • 円安による輸入価格の上昇

  • ブランド戦略による平均単価の引き上げ


高価格地域の特徴と背景

以下は、2025年4月時点でのブラジャーの価格が特に高い都市です。

都市 価格(円) 前年同期比
鹿児島 6,600円
高知 6,600円 +1.118%
長崎 6,600円 +6.503%
金沢 6,600円 +2.278%
那覇 6,600円 +2.278%
秋田 6,600円 +2.278%
福島 6,600円
福岡 6,600円
盛岡 6,600円 +1.695%
札幌 6,600円

共通する特徴:

  1. 地方中心都市が多い百貨店や専門店での購入が主流の地域が多く、ブランド品や高機能モデルの販売比率が高い傾向にあります。

  2. 全国均1価格の影響ワコールやトリンプなどの全国1律価格で展開される商品群の販売比率が高いと、地方であっても価格が都市部並みに高くなる傾向があります。

  3. デフレ耐性の強い商品カテゴリブラジャーは「機能性」と「見た目」を両立する必要があり、安価で代替しにくい商品であることが価格を下支えしています。


低価格地域の傾向と背景

以下は、ブラジャーの価格が特に低い都市です。

都市 価格(円) 前年同期比
奈良 5,940円 -8.475%
大津 6,050円 -6.78%
松江 6,050円 -6.78%
徳島 6,270円 +8.085%
水戸 6,307円 +4.248%
甲府 6,307円 +2.386%
さいたま 6,325円 +4.064%
長野 6,343円 +1.1%
東京都区部 6,373円 +2.476%
佐賀 6,380円 +2.953%

特徴的な点:

  1. 関東・中部・山陰地方の中規模都市量販店やディスカウント業態が強い地域では、低価格なPB商品やセット販売型(例:2枚で1,000円)の影響が価格を下げています。

  2. 奈良・大津・松江の価格下落前年より6〜8%も下落しており、販売戦略の変更(値下げ・販促強化)や、安価品への需要シフトが示唆されます。

  3. 都市圏との意外な逆転現象東京都区部(6,373円)よりも高い地方都市(例:鹿児島・高知・金沢など)が存在し、価格形成は単に都市規模に比例しないことがわかります。


価格上昇の主な要因

  1. 素材・生産コストの高騰

  • コットンや化学繊維(ナイロン・ポリウレタン)の価格上昇

  • 海外工場での人件費増加と製造単価上昇

  1. 円安による輸入品価格の押し上げ多くの製品は中国・ベトナム等で生産され、円安は直接的に小売価格へ反映されやすい構造です。

  2. 高機能・高価格帯商品の普及

  • 補整機能(バストアップ、脇肉対策)や通気性・速乾性など、快適性・美容性の両立を狙った製品が主流に

  • これにより従来の中価格帯(5,000円台)から上へのシフトが進行

  1. ブランド戦略の変化

  • ワコール・トリンプ・ピーチジョン等が中〜高価格帯に注力し、「単価を上げる代わりに価値を伝える」モデルへ移行


消費者側の変化と今後の展望

消費者の意識変化:

  • 「長く使える高品質ブラ」を選ぶ傾向が増加

  • セール時にまとめ買い、機能性とコストのバランスを重視

今後の展望:

  • AI採寸・オンラインフィッティングの普及により、非対面での高価格商品の購買が加速

  • 環境配慮型ブラジャー(リサイクル素材やサステナブル商品)の登場により、価格に新たな軸が生まれる

  • 地方における流通改善・価格調整の必要性が高まり、格差是正に向けた流れが生まれる可能性も

 

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