2025年3月時点のフルタイム労働者の平均時給は3253円。企業規模が大きいほど時給が高く、前年同月比で約4~6%の安定した上昇が続く。男女間の賃金格差や正規・非正規の賃金差は依然として課題。今後は労働力不足や政策推進により賃金のさらなる上昇が期待される。
男女別の時給の推移
最近の時給データ
1000人以上 | 500-999人 | 100-499人 | 5人以上 | 30-99人 | |
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最新 | 2025年3月 | 2025年3月 | 2025年3月 | 2025年3月 | 2025年3月 |
最大期 | 2024年12月 | 2024年12月 | 2024年12月 | 2024年12月 | 2024年12月 |
最新値[円/時間] | 3253 | 2894 | 2749 | 2540 | 2434 |
最大値[円/時間] | 8162 | 6467 | 5887 | 5166 | 4888 |
前年同月比[%] | +5.892 | +4.063 | +5.004 | +5.438 | +5.277 |
フルタイムの時給の推移


詳細なデータとグラフ
日本の全産業の労働者数の特徴
2025年3月時点のフルタイム労働者の平均時給は3253円で、企業規模別では1000人以上の大企業が最も高く、500~999人で2894円、100~499人で2749円、30~99人で2434円、5人以上全体で2540円となっています。企業規模が大きいほど時給水準が高い傾向が続いています。
時給の上昇傾向と背景
前年同月比で大企業(1000人以上)は5.892%、500~999人で4.063%、100~499人で5.004%、30~99人で5.277%、全体でも5.438%の上昇を記録し、安定的な時給上昇傾向が見られます。これは労働力不足やインフレ圧力、労働生産性向上の促進が影響しています。
男女別の問題点
フルタイム労働者の男女別の詳細データはここにありませんが、1般的に女性の時給は男性よりも低い傾向があり、同1労働同1賃金の課題が残ります。特に管理職や専門職での女性比率向上が賃金格差縮小の鍵です。
雇用形態別の課題
フルタイム正社員と非正規の賃金格差は大きく、フルタイム時給が上昇しても非正規労働者の待遇改善は課題です。企業規模が小さいほど待遇が厳しい場合が多く、中小企業支援や働き方改革の推進が求められます。
今後の推移と期待
フルタイム時給は労働市場の需給バランス、労働生産性向上政策、最低賃金改定等の影響を受けて今後も上昇が期待されます。特に人材確保競争の激化や多様な働き方の普及により、賃金アップ圧力は続く見込みです。
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