【ビール支出ランキング】さいたま市が全国1位、地域別の特徴とは?

酒類費

ビールの月間支出は、さいたま市が最も高く1,342円、全国平均の878円を大きく上回る。川崎市は購入回数が2.32回と最多で、頻度の高さが際立つ。福井市や神戸市では前年比で急増し、観光回復や外食需要が背景にあると考えられる。地域ごとの気候や文化が消費動向に大きく影響しており、今後も多様な動きが期待される。

ビールの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国1138100+14.26
1京都市1861163.5+69.95
2長野市1593140+2.181
3札幌市1516133.2+44.38
4川崎市1477129.8+22.07
5北九州市1384121.6+5.488
6東京都区部1336117.4-3.954
7高松市1330116.9+10.83
8那覇市1330116.9+103.1
9盛岡市1315115.6-12.91
10福井市1278112.3+166.8
11山口市1273111.9+19.64
12福岡市1209106.2+13.2
13鳥取市1179103.6+3.15
14静岡市1158101.8+14.09
15松江市1157101.7+28.13
16大阪市1146100.7+39.76
17山形市112799.03+97.72
18さいたま市110497.01-24.07
19神戸市108295.08+5.871
20秋田市106893.85-16.82
21水戸市103991.3+12.93
22堺市100187.96+3.09
23宮崎市99887.7+42.37
24福島市99687.52+11.91
25大津市99187.08+18.12
26青森市97085.24-26.68
27金沢市97085.24-17.59
28広島市97085.24-16.52
29名古屋市96784.97-14.73
30仙台市91680.49-21.78
31津市87676.98+153.2
32佐賀市87676.98+3.424
33新潟市87176.54-23.86
34和歌山市84774.43+26.61
35熊本市83273.11-46.87
36千葉市81271.35+0.995
37横浜市80270.47-8.238
38宇都宮市76567.22-23.04
39富山市73264.32-45.45
40奈良市72563.71+1.969
41前橋市72363.53-20.29
42相模原市70862.21-8.997
43長崎市68360.02-22.12
44岡山市63455.71-33.75
45浜松市56349.47-47.63
46徳島市56249.38-36.28
47岐阜市52646.22-42.58
48甲府市51545.25-38.98
49鹿児島市51345.08-37.36
50高知市50344.2-22.5
51松山市50144.02-35.35
52大分市33429.35-53.93

月間支出の推移

ビールの支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国1.14100+7.547
1川崎市2.09183.3+37.5
2那覇市2.02177.2+110.4
3高松市1.63143+36.97
4さいたま市1.63143+4.487
5東京都区部1.49130.7-6.289
6北九州市1.48129.8+43.69
7京都市1.48129.8+14.73
8広島市1.36119.3+78.95
9青森市1.34117.5+8.065
10福岡市1.34117.5+24.07
11盛岡市1.32115.8-12.58
12鳥取市1.29113.2+43.33
13長野市1.28112.3-13.51
14山形市1.22107+58.44
15札幌市1.18103.5-3.279
16仙台市1.18103.5-9.924
17熊本市1.0793.86-33.95
18大阪市1.0793.86-18.94
19大津市1.0793.86+5.941
20山口市1.0692.98-3.636
21宮崎市1.0692.98+8.163
22静岡市1.0491.23-22.39
23秋田市1.0491.23-14.75
24宇都宮市1.0390.35+41.1
25新潟市187.72+19.05
26松江市0.9684.21-17.24
27福井市0.9381.58+55
28福島市0.8978.07-48.26
29徳島市0.8877.19+17.33
30津市0.8675.44+132.4
31千葉市0.8574.56-15
32横浜市0.8473.68-45.1
33岡山市0.870.18-50.62
34名古屋市0.870.18-21.57
35長崎市0.7767.54-7.229
36佐賀市0.7464.91-22.92
37甲府市0.7364.04-25.51
38相模原市0.7263.16-8.861
39富山市0.7263.16-37.39
40神戸市0.761.4-32.69
41水戸市0.761.4-50.35
42鹿児島市0.6859.65-46.88
43浜松市0.6456.14-3.03
44松山市0.6355.26+12.5
45堺市0.6355.26-33.68
46和歌山市0.6355.26-8.696
47奈良市0.6254.39-42.06
48前橋市0.6254.39-25.3
49金沢市0.652.63-42.31
50高知市0.5951.75-21.33
51岐阜市0.5447.37-27.03
52大分市0.4942.98-51

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

ビールの月間支出の現状と今後

ビールは、全国の家庭で親しまれる最もポピュラーなアルコール飲料のひとつです。月間支出額の違いは、単なる嗜好の差だけでなく、外食文化、気候、経済状況、さらには都市ごとのライフスタイルを反映しています。ここでは、2008年から2025年4月までの長期データを踏まえ、都市別のビール支出とその背景を解説します。


支出額ランキングトップ10とその傾向

2025年4月のデータによると、ビールの支出額が最も高い都市はさいたま市(1,342円)で、全国平均(878円)を50%以上上回っています。続く青森市(1,150円)盛岡市(1,135円)など、東北地方の都市も上位に名を連ねており、寒冷地ながらもビール消費が根強いことが読み取れます。

また、那覇市(1,119円)札幌市(1,115円)のように、観光業が活発な都市でもビール支出が高く、観光客による消費が支出を押し上げている可能性があります。

支出の伸び率で見ると、福井市(+87.48%)神戸市(+93.12%)が大きく躍進しており、地元飲食業やイベントの再開、消費意欲の回復が要因と考えられます。


購入回数から見るビールの消費スタイル

支出額が高くても、実際にどれくらいの頻度で購入されているかを見ると、また違った顔が見えてきます。たとえば、川崎市(2.32回)は支出額上位には入っていないものの、回数では全国トップです。これは比較的安価なビールを頻繁に消費する傾向があることを示しています。

1方で、さいたま市(1.45回)那覇市(1.68回)は支出額・回数ともに高く、日常的にも特別な場面でもビールが消費されている様子がうかがえます。

逆に盛岡市(1.31回)は支出の高さに対して回数がやや抑えめであり、「1回の支出が高め」、つまり外食時に高価格帯のビールを選ぶスタイルが考えられます。


前年比の変動から見える地域の動き

全国平均では前年比-9.764%と、全体的にビール支出が減少しています。しかしながら、さいたま市(+37.22%)札幌市(+44.62%)、神戸市(+93.12%)など、力強い伸びを見せている都市もあり、コロナ禍を経た外食回帰が1部地域で顕著になっているといえます。

1方で、盛岡市(-13.56%)青森市(-3.117%)は支出が減少し、消費意欲や物価、外食環境の変化が影響している可能性が高いです。


地域文化とビール消費の関係

各都市のビール支出を比較することで、地域性が浮かび上がってきます。例えば、那覇市のような温暖な地域ではビールが「水代わり」に近い感覚で消費される傾向があり、年間を通じて需要が安定して高いです。

また、札幌市新潟市のように地ビール文化が根付く都市では、クラフトビールや観光地消費が支出に影響を与えています。神戸市京都市のような都市は、観光地としての魅力と洒落た飲食文化の融合により、外食ビールの単価が高くなる傾向があります。


おわりに──支出額の背後にある地域の物語

ビールの支出額と回数は、都市ごとの人々の暮らし、外食のスタイル、そして嗜好の違いを如実に示しています。特に近年は回数よりも「質」に価値を置く傾向が強まり、クラフトビールや地産のプレミアムビールの消費が支出を押し上げているケースも見受けられます。

今後も、外食文化や観光動向、さらには健康志向の影響を受けながら、ビール支出の地域差は多様な変化を見せていくことでしょう。

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