【2025年版】ビスケット支出が多い都市ランキングと購入傾向分析

菓子類

2025年4月時点でビスケットの支出額が最も高かったのは福井市(813円)で、全国平均の約1.7倍。支出・購入頻度ともに高い都市では、家庭での常備菓子として定着しており、地場製菓メーカーの存在も背景に。今後は健康志向商品や保存食としての需要増が見込まれる。

ビスケットの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国496100+9.492
1岡山市874176.2+49.4
2大阪市765154.2+73.86
3広島市759153+76.1
4川崎市748150.8-10.85
5浜松市695140.1+19.83
6山形市692139.5+51.42
7鹿児島市687138.5+81.27
8さいたま市668134.7+13.22
9高松市656132.3+94.66
10佐賀市651131.3+49.31
11静岡市648130.6+19.56
12奈良市634127.8+24.07
13松山市632127.4+43.96
14相模原市628126.6+41.44
15横浜市627126.4-6.278
16東京都区部627126.4+1.951
17福井市604121.8+13.32
18山口市592119.4+3.678
19神戸市583117.5+41.85
20青森市570114.9+22.06
21那覇市569114.7+74.01
22大分市560112.9+12.9
23大津市558112.5+16.49
24札幌市545109.9+36.93
25仙台市537108.3+12.82
26千葉市521105+44.32
27宇都宮市511103+17.2
28福岡市49499.6+18.47
29高知市49198.99+31.64
30秋田市48497.58+2.979
31徳島市48297.18+17.56
32新潟市47896.37-18.01
33金沢市47796.17-9.143
34富山市47595.77-21.49
35水戸市46894.35-15.37
36福島市46293.15-19.51
37岐阜市44990.52-23.25
38京都市42685.89-19.92
39熊本市42385.28-2.982
40前橋市41583.67+55.43
41津市40481.45-10.82
42盛岡市40080.65+21.95
43堺市38978.43-25.76
44松江市38477.42-34.13
45長崎市37776.01-10.45
46長野市36272.98+28.83
47北九州市35872.18+15.48
48宮崎市35471.37-13.02
49鳥取市35070.56-46.73
50名古屋市34669.76-43.46
51和歌山市33266.94-16.58
52甲府市29759.88-23.85

月間支出の推移

ビスケットの支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国1.6100+8.844
1岡山市2.52157.5+44.83
2相模原市2.44152.5+86.26
3鹿児島市2.31144.4+48.08
4仙台市2.3143.8+32.18
5川崎市2.24140+36.59
6佐賀市2.22138.8+53.1
7松山市2.14133.8+57.35
8浜松市2.12132.5+36.77
9奈良市2.08130+42.47
10高松市2.05128.1+62.7
11広島市2.02126.3+44.29
12大津市2.02126.3+14.12
13山口市2.01125.6+10.44
14横浜市1.99124.4+20.61
15福井市1.95121.9+7.735
16福島市1.94121.3-8.057
17青森市1.86116.3+2.198
18新潟市1.73108.1-5.464
19さいたま市1.72107.5+7.5
20福岡市1.71106.9+24.82
21神戸市1.71106.9+14
22金沢市1.69105.6-16.34
23秋田市1.68105+20.86
24札幌市1.66103.8+32.8
25宮崎市1.66103.8+25.76
26長崎市1.65103.1+7.843
27徳島市1.65103.1-0.602
28高知市1.63101.9+19.85
29富山市1.63101.9+38.14
30大阪市1.62101.3+3.846
31静岡市1.61100.6+5.921
32大分市1.6100+3.896
33鳥取市1.5697.5-26.42
34京都市1.5697.5-26.07
35堺市1.4892.5-5.732
36那覇市1.4791.88+13.95
37東京都区部1.4288.75-2.069
38宇都宮市1.3986.88+10.32
39北九州市1.3986.88-6.711
40熊本市1.3886.25-8
41岐阜市1.3886.25-16.36
42水戸市1.3584.38+0.746
43千葉市1.3483.75+10.74
44盛岡市1.3383.13+9.917
45山形市1.3383.13-14.19
46松江市1.3282.5-28.26
47津市1.2980.63-7.857
48甲府市1.2880-16.34
49前橋市1.2578.13+58.23
50名古屋市1.2276.25-22.29
51長野市1.1974.38+2.586
52和歌山市1.1270-24.83

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

ビスケットの月間支出の現状と今後

ビスケットは、洋菓子の中でも特に家庭に定着した日常的なおやつの1つです。クッキーやクラッカー、プレーンビスケットなど種類も多彩で、子どもから高齢者まで幅広い層に親しまれています。今回の統計データ(2008年1月~2025年4月)をもとに、都市別の支出金額と購入回数から、地域によるビスケットの消費傾向を解説します。


2025年4月時点の都市別支出ランキング(支出金額)

全国平均の月間支出額は 470円。それを大きく上回る都市は以下の通りです:

  1. 福井市:813円

  2. 相模原市:764円

  3. 浜松市:733円

  4. 高知市:696円

  5. 岡山市:687円

  6. 高松市:667円

  7. 広島市:655円

  8. 山口市:640円

  9. 福岡市:620円

  10. 奈良市:617円

トップの福井市では全国平均の約1.7倍の支出が確認され、洋菓子としてのビスケットが特別な位置づけになっていることがうかがえます。相模原市や浜松市も非常に高く、都市部と地方の両方でビスケット消費が盛んであることが分かります。


前年同月比から見る変化のインパクト

全体の前年同月比は+3.982%と緩やかな増加にとどまる中、以下の都市では顕著な増加率が記録されています:

  • 福井市:+92.65%

  • 相模原市:+58.51%

  • 高松市:+65.92%

  • 奈良市:+64.97%

  • 高知市:+34.62%

福井市のほぼ2倍近い伸びは特筆すべきです。物価の上昇だけでは説明がつかない購買意欲の増加や、地元ブランドビスケットのヒットなど、地域特性に基づく要因があると考えられます。


購入頻度の分析 ― 消費の「習慣化」度合い

全国平均の月間購入頻度は 1.54回。以下の都市で頻度が高い傾向が見られます:

  1. 福井市:2.56回

  2. 浜松市:2.55回

  3. 岡山市:2.36回

  4. 大津市:2.32回

  5. 高松市:2.26回

  6. 相模原市:2.14回

  7. 佐賀市:2.14回

  8. 高知市:2.13回

  9. 新潟市:2.12回

  10. 松山市:2.09回

この頻度データは「ビスケットが日常的な常備菓子として家庭に置かれている」実態を示します。特に福井市と浜松市では月に2回以上購入されており、支出金額の高さとも1致しています。

前年同月比での頻度増加が大きかった都市には:

  • 松山市:+75.63%

  • 浜松市:+74.66%

  • 新潟市:+60.61%

  • 高松市:+56.94%

  • 福井市:+51.48%

などがあり、購買習慣の強化が進んでいる様子が読み取れます。


都市別傾向の背景と要因分析

  • 福井市:高い支出・高い頻度の両方を記録。家庭向け菓子の地場商品が豊富で、まとめ買い需要も高いと考えられる。

  • 相模原市・岡山市:中都市での安定的な購買。首都圏ベッドタウンと地方都市の消費の違いを反映。

  • 浜松市・高松市・高知市:地域の製菓文化が根付き、地元メーカーとの親和性が高い。

  • 奈良市・山口市・広島市:比較的年齢層の高い地域で、日持ちのするビスケットが好まれている可能性。

  • 福岡市:都市型の購買行動と、ドラッグストア・コンビニなど小売チャネルの豊富さが支出に表れている。


ビスケット市場の今後と消費者ニーズ

ビスケットは、以下のような市場の広がりを見せると予想されます:

  • 健康志向商品の台頭(低糖質・高たんぱく質ビスケット)

  • 機能性食品としての開発(食物繊維入り、ビタミン強化など)

  • コンビニ・ドラッグストアでの入手性向上

  • 非常食・保存食としての需要強化

高齢化社会や共働き世帯の増加といった社会背景を考えると、「日常的で、便利で、そこそこ栄養のある菓子」としてのポジションが今後も維持されるでしょう。

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