2025年5月のパーマ代平均は8,806円で前年比+1.16%。宇都宮や福井、富山など地方中核都市で高価格傾向が顕著。富山では+7.37%と大きく上昇。人手不足、材料費の高騰、サービス高付加価値化が背景にあり、今後も地域差を伴いながら上昇基調が続くと予想される。
都市別のパーマネント代1回の相場価格
都市 | 最新値[円] | 前年同月比[%] | |
---|---|---|---|
平均 | 8867 | +1.923 | |
1 | 宇都宮 | 11260 | -3.981 |
2 | 水戸 | 11000 | +5.516 |
3 | 高松 | 10700 | +6.207 |
4 | 福井 | 10210 | +4.342 |
5 | 富山 | 10010 | +7.378 |
6 | 奈良 | 9963 | +5.563 |
7 | 高知 | 9955 | |
8 | 大津 | 9935 | |
9 | 東京都区部 | 9887 | +1.844 |
10 | 岐阜 | 9863 | |
11 | 津 | 9753 | +9.461 |
12 | 横浜 | 9743 | +0.474 |
13 | 広島 | 9603 | +4.437 |
14 | 千葉 | 9593 | |
15 | 熊本 | 9367 | +1.188 |
16 | 福岡 | 9351 | -1.724 |
17 | 新潟 | 9300 | +3.024 |
18 | 京都 | 9270 | +6.21 |
19 | 札幌 | 9243 | +1.083 |
20 | 佐賀 | 9225 | |
21 | さいたま | 9215 | +2.961 |
22 | 大分 | 9150 | +12.27 |
23 | 前橋 | 8910 | +0.655 |
24 | 仙台 | 8763 | +0.794 |
25 | 神戸 | 8721 | +1.431 |
26 | 大阪 | 8716 | |
27 | 徳島 | 8683 | |
28 | 松江 | 8633 | |
29 | 金沢 | 8573 | +0.0817 |
30 | 福島 | 8525 | -4.621 |
31 | 秋田 | 8518 | |
32 | 岡山 | 8423 | +2.01 |
33 | 長野 | 8388 | +1.513 |
34 | 和歌山 | 8375 | |
35 | 鳥取 | 8263 | +1.536 |
36 | 松山 | 8080 | +0.623 |
37 | 盛岡 | 8063 | |
38 | 名古屋 | 8010 | +1.624 |
39 | 山口 | 7920 | -1.98 |
40 | 鹿児島 | 7775 | +2.464 |
41 | 山形 | 7638 | +1.84 |
42 | 静岡 | 7575 | |
43 | 青森 | 7475 | |
44 | 甲府 | 7375 | +7.664 |
45 | 宮崎 | 7100 | +12.02 |
46 | 長崎 | 6950 | |
47 | 那覇 | 5700 |

詳細なデータとグラフ
パーマネント代の小売価格の相場と推移
2025年5月時点におけるパーマネント代の全国平均は8,806円で、前年同月比では+1.16%とわずかな上昇が見られます。パーマ施術は時間と技術を要することから、1般的なカットよりも価格が高めに設定される傾向があります。サービス業全般における人件費や店舗維持費の増加により、ここ数年は緩やかな上昇基調が続いています。
価格の高い都市とその背景
パーマ代が特に高い都市は以下の通りです:
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宇都宮市:11,680円
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水戸市:10,250円
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福井市:10,210円
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富山市:10,010円
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奈良市:9,963円
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高知市:9,955円
これらの都市に共通する特徴としては、いずれも中規模〜地方中核都市でありながら、比較的所得水準が安定していることが挙げられます。また、地方では美容師の確保が難しく、マンツーマン施術の高付加価値型サロンが増えており、都市部と同等またはそれ以上の価格設定が可能になっています。
価格の上昇傾向と例外
前年比で特に価格上昇が目立った都市は以下の通りです:
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富山市:+7.378%
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奈良市:+5.563%
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福井市:+4.342%
これらの地域では、美容室業界全体の人手不足と材料費の高騰が大きな要因となっており、単価アップが進められていると考えられます。
1方で、宇都宮(-0.469%)、水戸(-1.679%)などでは価格の据え置きあるいは若干の下落が見られます。これらの都市では、価格競争の激化や、低価格帯チェーンの進出による価格圧力がかかっている可能性があります。
価格上昇の背景と要因分析
パーマネント代が全国的に高止まり、あるいは上昇傾向にある理由は、以下のような複合要因が挙げられます。
人件費の上昇
美容師の労働環境改善や技術料の見直しにより、料金に反映されるケースが増えています。
材料費の高騰
パーマ液や処理剤、トリートメント剤などの価格が上昇しており、施術コスト全体が高くなっています。
サロンの高付加価値化
地方でも都市型の完全予約制・丁寧な接客・薬剤にこだわる高級サロンが増加しており、価格は上昇傾向にあります。
従業員確保の難しさ
地方では若年層の流出により、美容師の人材確保が困難な地域もあり、それが単価の上昇を促しています。
今後の見通しと地域格差
今後もパーマ料金は地域ごとに差が広がりながら、全体としては上昇傾向が続くと見られます。都市部では価格競争が続く1方、地方の中核都市では高付加価値サービスへのシフトが進み、価格がさらに高まる可能性があります。
今後は、カットやカラーなど他のメニューとのセット料金が導入される傾向も強まり、パーマ代単体での価格比較は難しくなるかもしれません。
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