パートタイム時給の推移と今後の課題:男女別、雇用別の問題と展望

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2025年3月時点のパートタイム労働者の平均時給は1665円で、企業規模が小さくなるほど時給は低い傾向にある。前年同月比では大企業はほぼ横ばいだが中小企業で3~4%の上昇がみられ、労働力不足や最低賃金引き上げの影響がうかがえる。男女間や雇用形態間の賃金格差は依然課題で、今後はこれらの改善が期待される。

男女別の時給の推移

最近の時給データ

1000人以上 500-999人 100-499人 5人以上 30-99人
最新 2025年3月 2025年3月 2025年3月 2025年3月 2025年3月
最大期 2024年12月 2024年12月 2024年12月 2024年12月 2024年12月
最新値[円/時間] 1665 1540 1465 1414 1405
最大値[円/時間] 1910 1775 1679 1627 1665
前年同月比[%] +0.0601 +3.356 +3.387 +4.586 +4.151

パートタイムの時給の推移

時給の推移
最新のデータ

詳細なデータとグラフ

日本の全産業の労働者数の特徴

2025年3月時点のパートタイム労働者の平均時給は1665円/時間で、企業規模別に見ると、1000人以上の大企業が最も高くほぼ同水準(詳細は0.06%増で横ばい)、500~999人で1540円、100~499人で1465円、30~99人で1405円、5人以上全体で1414円となっています。企業規模が小さいほど時給が低くなる傾向は継続しています。


時給の上昇傾向と最近の問題

前年同月比では、1000人以上はほぼ横ばいの+0.06%と伸び悩む1方、中小企業規模である500~999人、100~499人、30~99人、5人以上全体では3~4%台の上昇を示しています。労働力不足や最低賃金引き上げの影響で全体的に時給は緩やかに上昇していますが、大企業の伸び悩みが懸念材料です。


男女別の問題

男女別の詳細データは今回示されていませんが、1般的にパートタイム労働者の女性割合は高く、男女間の時給格差は残存しています。特に非正規の女性パート労働者は昇給機会が限られ、賃金改善には政策的支援と企業の理解促進が必要です。


雇用別の問題と課題

パートタイム労働は柔軟な働き方の面で需要が高い1方で、正社員との賃金格差や福利厚生の不均衡は依然として大きな課題です。特に中小規模企業では賃金上昇の幅に限界があり、非正規雇用者の生活安定には制度的支援の強化が望まれます。


今後の推移の期待と予想

労働市場の需給バランス、最低賃金政策の影響、働き方改革の進展により、パートタイム時給は今後も緩やかに上昇することが期待されます。大企業の停滞を中小企業の底上げが補い、男女間・正規・非正規間の賃金格差縮小も課題解決の焦点となるでしょう。

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