【2025年版】パンの都市別支出ランキングと購買頻度分析 — さいたまが首位

米・パン

2025年6月のパン平均は2,778円。上位はさいたま(3,553円)、堺(3,323円)、広島(3,260円)、高松(3,233円)など。全国では前年比−2.32%でやや低下したが、都市別には増減が混在する。購買頻度と1回当たり支出の組合せで差が生じ、さいたまは回数増が主因、高松は回数+単価で伸長、堺や大阪は減少傾向。地域特性に応じた販促・商品戦略が有効。

パンの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年9月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国2721100+1.265
1神戸市3511129+2.005
2京都市3379124.2+16.36
3さいたま市3256119.7+19.22
4大阪市3203117.7-6.208
5川崎市3107114.2+8.903
6高松市3068112.8+0.623
7奈良市3012110.7+0.837
8堺市3010110.6-12.98
9広島市3009110.6+0.703
10熊本市2992110+19.49
11松山市2980109.5+15.82
12金沢市2852104.8+13.76
13新潟市2852104.8-1.349
14横浜市2823103.7+5.612
15相模原市2799102.9-0.107
16宇都宮市2786102.4+12.2
17松江市2772101.9+3.51
18福岡市2764101.6+17.42
19大津市2751101.1+10.66
20徳島市2740100.7-9.868
21富山市2726100.2-2.851
22名古屋市2726100.2-11.21
23山口市270499.38+19.49
24静岡市269799.12+4.942
25佐賀市269398.97-1.823
26東京都区部268098.49-3.458
27長野市267598.31+2.216
28高知市267198.16+8.666
29北九州市264597.21-12.71
30鳥取市264497.17+12.61
31津市264297.1+4.386
32福井市262296.36-3.815
33浜松市258795.08+8.652
34宮崎市256594.27+0.865
35和歌山市256194.12+2.851
36岡山市254893.64-22.41
37盛岡市253893.27+9.538
38長崎市252392.72-6.103
39福島市250191.91-8.254
40千葉市248291.22-22.44
41水戸市247190.81+5.87
42鹿児島市242689.16-13.23
43前橋市240888.5-19.46
44岐阜市232785.52-21.54
45大分市229184.2+9.46
46甲府市227283.5-11.35
47秋田市218880.41-2.015
48札幌市216779.64-17.79
49山形市208876.74-4.308
50仙台市206075.71-11.28
51那覇市190670.05-23.64
52青森市188069.09-28.95

月間支出の推移

パンの支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年9月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国12.82100-1.004
1堺市16.1125.6-3.187
2高松市15.8123.2+1.739
3奈良市15.52121.1+18.56
4大阪市15.44120.4-12.57
5京都市15.25119+9.476
6さいたま市15.15118.2+20.05
7神戸市15.05117.4+8.9
8相模原市14.96116.7+6.099
9大津市14.72114.8+17.38
10金沢市14.63114.1+6.555
11新潟市14.58113.7-2.082
12山口市14.51113.2+24.23
13川崎市14.47112.9+9.29
14徳島市14.41112.4+8.509
15松山市14.32111.7+0.987
16富山市14.27111.3+3.706
17佐賀市13.94108.7-5.811
18宮崎市13.65106.5+2.171
19浜松市13.54105.6+10.98
20和歌山市13.47105.1+1.66
21広島市13.46105-10.51
22宇都宮市13.29103.7+20.05
23鳥取市13.18102.8+0.688
24津市13.17102.7+2.73
25松江市13.12102.3+1.627
26高知市12.95101+7.648
27静岡市12.82100+4.739
28熊本市12.6698.75+17.11
29鹿児島市12.5297.66-4.354
30岡山市12.4697.19-17.97
31福井市12.3896.57-7.335
32岐阜市12.3796.49-20.19
33前橋市12.2695.63-9.32
34横浜市12.2395.4+2.86
35福岡市11.9593.21+24.22
36福島市11.9493.14-13.73
37長崎市11.992.82-14.45
38北九州市11.8392.28-16.22
39水戸市11.6590.87+8.777
40大分市11.5690.17+8.851
41名古屋市11.4989.63-12.89
42長野市11.4789.47-2.797
43東京都区部11.2887.99-11.39
44盛岡市11.0686.27-5.952
45仙台市10.8284.4-7.6
46千葉市10.6182.76-30.29
47山形市10.581.9+1.059
48秋田市10.3981.05-7.89
49甲府市9.9977.93-21.28
50札幌市9.7676.13-9.294
51青森市9.4673.79-24.86
52那覇市7.860.84-14.38

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

パンの月間支出の現状と今後

  • 全国平均(最新):2,778円/月(前年同月比 −2.321%)。

  • トップ10(最新・円):

    1. さいたま市:3,553円

    2. 堺市:3,323円

    3. 広島市:3,260円

    4. 高松市:3,233円

    5. 大阪市:3,230円

    6. 相模原市:3,222円

    7. 東京都区部:3,215円

    8. 福井市:3,184円

    9. 神戸市:3,183円

  1. 岡山市:3,120円

1見して分かるのは、上位都市はいずれも全国平均(2,778円)をかなり上回る点。都心近郊や大都市圏だけでなく地方都市(高松・福井・広島など)も上位に入っており、地域ごとの消費スタイルや流通事情の差が大きく表れています。

第2章 前年同月との比較(絶対差と傾向)

(※前年同月値は与えられた前年同月比から逆算した推定値です。小数は4捨5入。)

  • 全国:最新2,778円→ 前年推定 2,844円(差 −66円、−2.32%)。購入回数は13.12回→前年約13.71回(−4.30%)

  • さいたま市:3,553円(前年約3,084円、差 +469円、+15.21%)。購入回数 15.41回(前年13.06回)

  • 堺市:3,323円(前年約3,805円、差 −482円、−12.67%)。購入回数 16.95回(前年約18.77回)

  • 広島市:3,260円(前年約3,053円、差 +207円、+6.78%)。購入回数データは1覧にありません。

  • 高松市:3,233円(前年約2,528円、差 +705円、+27.89%)。購入回数 16.42回(前年約13.38回)

  • 大阪市:3,230円(前年約3,403円、差 −173円、−5.08%)。購入回数 15.93回(前年約17.78回)

  • 相模原市:3,222円(前年約2,804円、差 +418円、+14.91%)。購入回数 16.06回(前年約13.71回)

  • 東京都区部:3,215円(前年約3,085円、差 +130円、+4.21%)。購入回数データは1覧にありません。

  • 福井市:3,184円(前年約2,554円、差 +630円、+24.67%)。購入回数 15.21回(前年約12.46回)

  • 神戸市:3,183円(前年約3,461円、差 −278円、−8.03%)。購入回数データは1覧にありません。

  • 岡山市:3,120円(前年約3,345円、差 −225円、−6.73%)。購入回数データは1覧にありません。

解説:全国では支出がやや減少していますが、都市別では増加(さいたま・高松・相模原・福井など)と減少(堺・大阪・神戸・岡山など)が混在。差額を見ると都市によっては数百円単位の増減が生じており、月間支出(パン)でも家計インパクトは無視できません。

第3章 購入頻度と「1回当たり支出」(実数で把握)

いちばん実用的なのは「1回当たりにパン購入で使う金額」です。購入回数が増えると総額は上がりますし、1回当たりが上がれば単価や買う量が増えたことを示します。主な都市で計算した値は下記の通り(最新 → 前年推定):

  • 全国:13.12回/月 → 1回当たり 約212円(前年:13.71回 → 約207円)。1回当たり約+2.1%上昇。

  • さいたま市:15.41回 → 1回当たり 約231円(前年:13.06回 → 約236円)。→ 回数が増えたが1回当たりは約−2.4%低下(回数増が総額増の主因)。

  • 堺市:16.95回 → 1回当たり 約196円(前年:18.77回 → 約203円)。→ 回数減と支出減で1回当たりもやや低下。

  • 高松市:16.42回 → 1回当たり 約197円(前年:13.38回 → 約189円)。→ 回数増+1回当たり上昇(+約4.2%)で総額増を牽引。

  • 大阪市:15.93回 → 1回当たり 約203円(前年:17.78回 → 約191円)。→ 回数減だが1回当たりが上がり(+約5.9%)、単価上昇で持ち直し傾向も。

  • 相模原市:16.06回 → 1回当たり 約201円(前年:13.71回 → 約205円)。→ 回数増が主で、1回当たりはわずかに低下。

  • 福井市:15.21回 → 1回当たり 約209円(前年:12.46回 → 約205円)。→ 回数増+単価微増で支出増。

要点

  • 都市によって「回数変動(頻度)」と「1回当たり単価」の寄与が異なる。

  • 例えばさいたまは「買う回数が増えた」ことが主因で総支出が増え、大阪は回数が減る1方で「1回当たりの購入額(単価)」が上がっている。全国的には回数が減ったが単価が微増し、結果として総支出はわずかに減少しています。

第4章 典型的パターン(都市別の分類)

データから読み取れる典型パターンは以下です。

  1. 頻度主導で総額上昇:回数の増加が総支出を押し上げる。例)さいたま市(+17.99%回数、+15.21%支出)。

  2. 単価(1回当たり)主導で総額変化:回数は減少しているが1回あたりが上がってトータルが変動。例)大阪市(回数−10.4%だが単価+5.9%)。

  3. 両面で増加:回数も単価も上昇して総額が大きく伸びる都市(例:高松・福井は回数と単価双方の寄与)。

  4. 両面で減少:回数も支出も下がる都市(例:堺市、神戸市、岡山市など)。

この分類は、販路(ベーカリー vs コンビニ)、生活様式(朝食外食化/内食)、販促(割引・セット)などの違いを反映していると考えられます。

第5章 考えられる要因(可能性の列挙)

与えられた数値のみで推定できる範囲に限定して、現象の背景にありそうな因子を列挙します(因果確定ではありません):

  • 商品ミックスの変化:プレミアムライン(高価格食パン・惣菜パン)の普及は1回当たりを押し上げる。

  • 販促・チャネルの変化:コンビニ・ベーカリー出店・宅配やサブスク拡大で回数が増える/減る。

  • 所得・ライフスタイル:近郊都市の外食・昼食習慣、テレワーク普及による昼食の内食化など。

  • 原材料・流通コスト:小麦や油脂、包装費の上昇が価格転嫁される。

  • サンプル・調査要因:特に都市別に大きな変化がある場合、調査対象の入れ替えや回収率変化が影響している可能性。

  • 季節要因:行楽期や学校行事で需要が1時増減する場合、単月で大きく振れることがある。

第6章 実務的示唆(小売・メーカー・自治体向け)

  • 小売/ベーカリー

    • 「回数が伸びている地域」では朝食需要取り込み、手軽な小型商品やセット販売を強化。

    • 「1回当たりが増えている地域」では高付加価値品(高級食パン・具材重視)を拡充し、利益率を高める戦略が有効。

  • メーカー:原料コスト上昇が続く場面では容量別・価格帯別のラインナップ整備で需要の分断に対応。

  • 自治体・支援機関:食品支出の上昇は低所得世帯の生活負担増につながるため、地域ごとの物価動向を踏まえたきめ細かい生活支援策やモニタリングが有益。

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