2025年4月時点で日本のパイナップル1kg平均価格は1458円。那覇を筆頭に南西諸島や都市圏で高値が続き、地域間で約500円の価格差がある。輸入依存や物流コスト、消費動向が価格変動の主な要因。今後は輸入ルートの多様化や国内生産拡大で価格安定と地域格差縮小が期待される。
小売物価統計
パイナップル小売りの高い都市
2025年4月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 那覇 | 大津 | 京都 | 鹿児島 | 大阪 | 福岡 | 岐阜 | 津 | 松山 | 徳島 |
最新値[円] | 1458 | 1797 | 1691 | 1675 | 1653 | 1645 | 1640 | 1632 | 1605 | 1602 | 1584 |
前年同月比[%] |
パイナップル小売りの安い都市
2025年4月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 仙台 | 前橋 | 福島 | 宮崎 | 高松 | 和歌山 | 長崎 | 佐賀 | 金沢 | 札幌 |
最新値[円] | 1458 | 1249 | 1272 | 1272 | 1273 | 1275 | 1287 | 1287 | 1299 | 1303 | 1322 |
前年同月比[%] |
パイナップルの推移


詳細なデータとグラフ
パイナップルの現状と今後
2025年4月時点での日本のパイナップル1kgの小売平均価格は1458円となっています。データ範囲は2023年11月からと比較的短期であるものの、地域別の価格差が顕著に表れています。最高価格を記録したのは那覇の1797円で、次いで大津1691円、京都1675円、鹿児島1653円、大阪1645円と続き、都市圏および南9州や沖縄エリアで高値傾向が見られます。これは沖縄をはじめとした南西諸島での物流コストが高いことや、観光客の多さにより需要が強いことが影響していると推察されます。
1方で、最低価格帯は仙台の1249円を筆頭に前橋、福島、宮崎などの東北・中部地方の都市で1200円台後半となっており、那覇と約500円近い価格差が見られます。都市規模や物流網の発達度、購買力の違いがこの価格差に影響を与えています。
パイナップル価格の変動要因と課題
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輸入依存と国際情勢の影響 パイナップルは主に東南アジアや南太平洋諸国からの輸入が主流であり、国際的な生産状況や天候リスク、輸送コストの変動に大きく左右されます。最近では原油価格やコンテナ運賃の高騰も輸入価格を押し上げており、それが小売価格に反映されています。
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国内需要と消費動向 パイナップルは夏場に需要が高まる季節商品ですが、近年は健康志向の高まりから年間を通じて安定した需要があります。特に南西諸島や都市部のスーパーマーケットでは観光客や外国人需要も後押しし、価格が比較的高めに維持されています。
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物流コストと地域間格差 離島や内陸部では輸送距離やルートの複雑さからコストがかさみ、価格が高騰しやすい傾向です。那覇や鹿児島、松山といった南西諸島や4国地方で高値が続くのはこのためです。
今後の価格推移の展望
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安定供給の確保と輸入ルート多様化 輸入元の多様化や効率的な物流網の整備が進めば価格の安定化に寄与します。今後、各国の生産量増加や輸送技術の向上によりコスト削減が期待されます。
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消費拡大に伴う価格調整 健康志向やスムージーなど新たな消費形態の普及により需要は拡大し、特に高品質品の価格は上昇圧力を受ける可能性があります。1方で価格競争の激しい大都市圏では価格抑制も継続すると見られます。
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国内産パイナップルの可能性 沖縄を中心とした国内生産の拡大が進めば、輸入依存度の軽減と価格の地域差縮小が期待できます。これにより新鮮さや地産地消の観点から付加価値の高い商品展開が可能になるでしょう。
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