バッグの小売価格動向2025|平均1.961万円、高騰都市と安価都市を解説

服飾



2016年以降、日本のバッグ小売価格は緩やかに上昇し、2025年3月時点で平均1.961万円に達しました。特に東大阪では前年同期比257%超の急騰が見られ、高級化志向や原材料費高騰が影響しています。一方、和歌山や松阪では低価格帯を維持しています。今後も高付加価値志向やインバウンド需要が価格上昇を後押しする一方、地域格差拡大が課題となりそうです。

衣類・美容の都市別小売価格

バッグ価格の高い都市

2025年3月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 東大阪 金沢 静岡 立川 藤沢 長野 宮崎 西宮 宇部 山口
最新値[万円] 1.961 3.85 3.545 3.25 2.97 2.933 2.878 2.85 2.743 2.706 2.64
平均比[%] 100 196.3 180.7 165.7 151.4 149.6 146.7 145.3 139.9 138 134.6
前年月同比[%] 7.839 257.1 1.431 35.04 5.196 0 9.027 11.33 8.719 -1.338 12.5

バッグ価格の低い都市

2025年3月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 和歌山 松阪 日立 府中 川口 浜松 豊橋 広島 佐世保
最新値[万円] 1.961 0.479 0.491 0.625 1.093 1.111 1.155 1.313 1.349 1.37 1.503
平均比[%] 100 24.42 25.03 31.84 55.74 56.64 58.89 66.93 68.79 69.82 76.65
前年月同比[%] 7.839 -3.253 -20.24 0 30.77 -18.11 -15.55 -1.375 0 2.049 -22.64

 

これまでの服飾の推移

バッグの小売り価格
最新のデータ

 

詳細なデータとグラフ

 

バッグの現状と今後

2016年から2025年3月にかけて、日本国内のバッグの小売価格は緩やかな上昇傾向にありました。最新の平均価格は1.961万円で、物価上昇と円安、原材料高騰の影響が色濃く出ています。特に2022年以降、世界的な物流コストの高騰や、国内外ブランドの値上げもあり、価格が押し上げられる局面が続いています。

 都市別価格の特徴

高価格帯の都市

高い順では、東大阪(3.85万円)金沢(3.545万円)静岡(3.25万円)が上位を占めました。特に東大阪は前年同期比257.1%増という異常な高騰が見られ、これは高級ブランドバッグの販売比率が急増した影響が推測されます。金沢、静岡なども観光需要や高付加価値商品の取り扱いが増え、価格上昇に寄与しています。

低価格帯の都市

一方で、和歌山(0.479万円)松阪(0.491万円)、日立(0.625万円)などが低価格帯に位置しています。これらの地域では、比較的安価な日常使い向けバッグが中心であり、消費者の節約志向が強い地域性が反映されています。

 最近の価格上昇の背景と要因

ブランド志向と高級化

消費者の「良いものを長く使う」志向が高まったことで、高品質・高価格帯バッグの需要が都市部を中心に増加しました。特に金沢や静岡のような地方都市でも、富裕層やインバウンド客向けに高価格帯バッグが増えています。

材料費・人件費の上昇

バッグ製造に使用される革素材、ファスナー、金具などの原材料コストが上昇し、加えて国内外で人件費も増加しました。これにより、卸売価格・小売価格が全体的に引き上げられる傾向にあります。

地域ごとの経済状況の差

東大阪のように急激な価格上昇がみられる地域もあれば、和歌山や松阪のように安値を維持している地域もあります。これは、地域経済の活発さ、購買層の所得水準、地場産業との関係など複合的な要因が絡んでいます。

 今後の見通しと課題

今後もバッグの価格は緩やかに上昇すると予想されます。特にインバウンド需要の本格回復や、国内消費の「高付加価値志向」が続けば、高級バッグ市場はさらに拡大するでしょう。一方で、地方の一部では価格低迷が続き、地域格差の広がりが課題となります。サステナビリティを重視したリサイクル素材の導入なども、今後の価格動向に影響を与えるでしょう。

 

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