バス代支出都市ランキング2025年:福岡・長崎が全国平均を大きく上回る

交通費

2025年4月のバス代支出は福岡市が全国トップで890円。長崎市や神戸市、高知市も上位に並び、鉄道網の補完や高齢者交通の手段としての役割が大きい。前年同月比で大きく増加した都市も多く、今後も公共交通政策と連動した変動が予測される。

バス代の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国264100+12.82
1福岡市890337.1+134.2
2長崎市866328+33.23
3神戸市748283.3+82
4高知市716271.2+185.3
5大分市580219.7+127.5
6熊本市561212.5-44.89
7宮崎市535202.7+382
8横浜市508192.4+36.93
9徳島市507192+135.8
10札幌市492186.4+187.7
11広島市393148.9-32.94
12京都市388147+132.3
13奈良市372140.9+33.33
14長野市340128.8+18.47
15北九州市340128.8-14.79
16相模原市310117.4-51.18
17新潟市299113.3-32.2
18千葉市286108.3+2.878
19東京都区部282106.8-9.615
20さいたま市270102.3+45.16
21静岡市26299.24-44.84
22秋田市25998.11-4.779
23松江市25797.35+54.82
24川崎市25295.45-57.72
25佐賀市23589.02+10.85
26鳥取市22284.09+236.4
27那覇市22083.33-39.73
28金沢市21782.2+228.8
29宇都宮市21481.06+435
30高松市21280.3-50.35
31岡山市20979.17+28.22
32岐阜市19975.38+148.8
33盛岡市19071.97-72.06
34仙台市18469.7+73.58
35水戸市18068.18-64.07
36大津市18068.18-7.216
37福井市16261.36+1250
38堺市16060.61+1.266
39甲府市14956.44-48.97
40大阪市13751.89+26.85
41鹿児島市12748.11-77.64
42青森市12547.35+25
43名古屋市12446.97+77.14
44浜松市9435.61-86.55
45山形市5621.21-65.22
46富山市3814.39-68.6
47和歌山市3513.26-73.88
48松山市3412.88+70
49福島市2810.61-41.67
50山口市2710.23-61.43
51津市166.061-33.33
52前橋市145.303+180

月間支出の推移

バス代の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.33100-2.941
1長崎市1.55469.7+6.164
2熊本市1.06321.2-2.752
3大分市0.94284.8+113.6
4横浜市0.9272.7+13.92
5広島市0.89269.7+85.42
6相模原市0.83251.5-25.89
7北九州市0.82248.5+100
8福岡市0.78236.4+8.333
9神戸市0.78236.4+27.87
10札幌市0.67203+219
11奈良市0.64193.9+45.45
12佐賀市0.6181.8+106.9
13堺市0.55166.7-11.29
14千葉市0.53160.6-29.33
15川崎市0.47142.4-46.59
16東京都区部0.46139.4-36.99
17さいたま市0.44133.3+10
18静岡市0.42127.3-31.15
19青森市0.4121.2+81.82
20那覇市0.35106.1-27.08
21岐阜市0.34103+112.5
22宮崎市0.33100+50
23盛岡市0.3193.94-64.37
24大津市0.390.91-34.78
25金沢市0.2987.88+190
26鹿児島市0.2678.79-13.33
27京都市0.2678.79+30
28大阪市0.2575.76-41.86
29長野市0.2472.73+84.62
30水戸市0.2369.7-53.06
31岡山市0.2266.67-15.38
32松江市0.1957.58-5
33新潟市0.1957.58+18.75
34徳島市0.1957.58+171.4
35高知市0.1648.48+33.33
36福井市0.1648.48+220
37名古屋市0.1648.48+128.6
38仙台市0.1648.48+33.33
39宇都宮市0.1236.36+71.43
40甲府市0.0927.27-62.5
41和歌山市0.0927.27+50
42鳥取市0.0824.24-33.33
43高松市0.0824.24-74.19
44福島市0.0824.24-27.27
45松山市0.0721.21+133.3
46秋田市0.0618.18-85.37
47浜松市0.0618.18-78.57
48山形市0.0618.18-40
49富山市0.0618.18-53.85
50山口市0.0515.15-54.55
51津市0.026.061-60
52前橋市0.026.061

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

バス代の月間支出の現状と今後

日本におけるバス代支出は、都市交通のインフラに大きく左右される項目です。鉄道が発達した大都市圏ではバス利用の頻度は相対的に低く、地方都市や鉄道網の密度が低い地域では、通勤・通学・通院などでバスの利用率が高くなる傾向にあります。さらに、高齢化率や観光地との関係性も、バス利用の増減に影響を及ぼします。


2025年4月の都市別バス代支出ランキングと実態

全国平均は264円ですが、上位都市の支出は全国平均の3〜4倍に達しています。

順位 都市名 支出額(円)
1位 福岡市 890円
2位 長崎市 866円
3位 神戸市 748円
4位 高知市 716円
5位 大分市 580円
6位 熊本市 561円
7位 宮崎市 535円
8位 横浜市 508円
9位 徳島市 507円
10位 札幌市 492円

福岡市・長崎市・神戸市といった中核都市が上位に並び、特に9州地方が目立ちます。これは都市のコンパクト性とバス依存の高さを反映していると考えられます。


前年比の増減率から見る利用環境の変化

前年同月比では、全国平均が+12.82%と上昇。以下の都市では大幅な伸びが観測されました:

  • 宮崎市:+382%

  • 札幌市:+187.7%

  • 高知市:+185.3%

  • 徳島市:+135.8%

  • 福岡市:+134.2%

これらの増加は、公共交通の回復、イベントや観光需要の復調、高齢者の利用増など複合的な要因があると考えられます。

1方、熊本市(-44.89%)は大幅な減少を示しており、鉄道・自家用車などへの移行やバス利用者層の変化が影響している可能性があります。


平均購入回数から見る都市別のバス利用頻度

月間平均回数では、長崎市(1.55回)が全国トップで、以下が続きます:

  • 熊本市:1.06回

  • 大分市:0.94回

  • 横浜市:0.9回

  • 広島市:0.89回

  • 相模原市:0.83回

  • 北9州市:0.82回

  • 福岡市・神戸市:0.78回

  • 札幌市:0.67回

長崎市は坂が多く、バス交通の依存度が高い街として知られており、支出額と回数がともに上位です。高齢者比率の高さや、鉄道の代替手段としてのバスの役割も反映されているでしょう。

札幌市は前年同月比で+219%と大幅に増加しており、雪季の影響やイベント需要などが影響している可能性があります。


都市別支出の特徴と今後の見通し

バス代支出が高い都市の共通点は以下の通りです:

  1. 鉄道網の補完としてのバス需要の高さ

  2. 高齢者の外出手段としての役割

  3. 観光地としての需要増(福岡・長崎・高知・札幌など)

  4. 都市の規模に対して鉄道アクセスが不十分な場合(宮崎・徳島など)

今後、少子高齢化や環境配慮型の都市交通政策が進む中で、バスの利便性向上や運賃制度の見直しが進めば、さらに利用が増加する都市も出てくると考えられます。

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