バス代支出都市ランキング2025年:福岡・長崎が全国平均を大きく上回る

交通費

2025年4月のバス代支出は福岡市が全国トップで890円。長崎市や神戸市、高知市も上位に並び、鉄道網の補完や高齢者交通の手段としての役割が大きい。前年同月比で大きく増加した都市も多く、今後も公共交通政策と連動した変動が予測される。

バス代の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国258100+6.173
1広島市1023396.5+241
2長崎市974377.5-11.13
3徳島市791306.6+282.1
4宮崎市587227.5+60.38
5川崎市552214-7.692
6金沢市549212.8+443.6
7神戸市519201.2+26.89
8福岡市517200.4+13.38
9東京都区部507196.5+43.63
10奈良市505195.7+17.17
11高知市503195+144.2
12熊本市414160.5-40.17
13甲府市413160.1+163.1
14水戸市408158.1+24.39
15横浜市399154.7-2.683
16静岡市372144.2+65.33
17北九州市363140.7+93.09
18和歌山市341132.2+191.5
19福井市335129.8+199.1
20札幌市329127.5-34.46
21新潟市328127.1-3.245
22佐賀市275106.6+68.71
23名古屋市274106.2+166
24岐阜市272105.4+227.7
25千葉市265102.7-35.68
26さいたま市258100-45.22
27京都市24093.02+20.6
28仙台市21784.11+19.23
29大分市20177.91-35.99
30堺市19776.36-43.06
31盛岡市18471.32-73.6
32福島市18069.77-44.44
33秋田市17768.6-3.279
34松山市16463.57-65.18
35那覇市16062.02-56.28
36鹿児島市15861.24-28.18
37鳥取市15760.85+86.9
38松江市14656.59-50.17
39浜松市14054.26-31.71
40大阪市13652.71+46.24
41相模原市12749.22-69.91
42宇都宮市10942.25+263.3
43岡山市9536.82+82.69
44高松市7629.46-77.78
45青森市7428.68-54.6
46長野市6224.03-65.17
47大津市5922.87-81.73
48富山市4517.44-76.06
49山形市4115.89-19.61
50山口市176.589-87.77
51津市124.651-90.91
52前橋市00-100

月間支出の推移

バス代の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.35100+2.941
1長崎市1.58451.4-17.71
2広島市1.21345.7+181.4
3熊本市1.02291.4-3.774
4横浜市0.91260+15.19
5神戸市0.87248.6-3.333
6千葉市0.86245.7+65.38
7北九州市0.71202.9+82.05
8水戸市0.67191.4+76.32
9川崎市0.58165.7-42
10東京都区部0.57162.9-31.33
11堺市0.56160+75
12静岡市0.54154.3+80
13福岡市0.53151.4-35.37
14奈良市0.48137.1+84.62
15さいたま市0.46131.4-22.03
16佐賀市0.43122.9-2.273
17大分市0.41117.1+7.895
18札幌市0.37105.7+8.824
19青森市0.36102.9+71.43
20金沢市0.3497.14+161.5
21岐阜市0.3394.29+50
22相模原市0.385.71-69.07
23宮崎市0.385.71+36.36
24京都市0.385.71+3.448
25盛岡市0.2880-68.18
26松江市0.2777.14+12.5
27名古屋市0.2777.14+237.5
28岡山市0.2571.43+127.3
29新潟市0.2262.86+57.14
30大阪市0.2262.86-56
31那覇市0.257.14-60.78
32大津市0.257.14-68.75
33仙台市0.257.14+5.263
34福井市0.1954.29+375
35徳島市0.1954.29+111.1
36秋田市0.1851.43-25
37和歌山市0.1748.57+6.25
38高知市0.1542.86+66.67
39福島市0.1440-17.65
40鹿児島市0.1337.14-55.17
41浜松市0.1337.14-68.29
42長野市0.1234.29+33.33
43甲府市0.128.57-58.33
44山形市0.0925.71
45鳥取市0.0822.86-27.27
46富山市0.0822.86-68
47高松市0.0617.14-76
48宇都宮市0.0617.14-14.29
49山口市0.0411.43-33.33
50松山市0.038.571-76.92
51津市0.012.857-91.67
52前橋市00-100

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

バス代の月間支出の現状と今後

日本におけるバス代支出は、都市交通のインフラに大きく左右される項目です。鉄道が発達した大都市圏ではバス利用の頻度は相対的に低く、地方都市や鉄道網の密度が低い地域では、通勤・通学・通院などでバスの利用率が高くなる傾向にあります。さらに、高齢化率や観光地との関係性も、バス利用の増減に影響を及ぼします。


2025年4月の都市別バス代支出ランキングと実態

全国平均は264円ですが、上位都市の支出は全国平均の3〜4倍に達しています。

順位 都市名 支出額(円)
1位 福岡市 890円
2位 長崎市 866円
3位 神戸市 748円
4位 高知市 716円
5位 大分市 580円
6位 熊本市 561円
7位 宮崎市 535円
8位 横浜市 508円
9位 徳島市 507円
10位 札幌市 492円

福岡市・長崎市・神戸市といった中核都市が上位に並び、特に9州地方が目立ちます。これは都市のコンパクト性とバス依存の高さを反映していると考えられます。


前年比の増減率から見る利用環境の変化

前年同月比では、全国平均が+12.82%と上昇。以下の都市では大幅な伸びが観測されました:

  • 宮崎市:+382%

  • 札幌市:+187.7%

  • 高知市:+185.3%

  • 徳島市:+135.8%

  • 福岡市:+134.2%

これらの増加は、公共交通の回復、イベントや観光需要の復調、高齢者の利用増など複合的な要因があると考えられます。

1方、熊本市(-44.89%)は大幅な減少を示しており、鉄道・自家用車などへの移行やバス利用者層の変化が影響している可能性があります。


平均購入回数から見る都市別のバス利用頻度

月間平均回数では、長崎市(1.55回)が全国トップで、以下が続きます:

  • 熊本市:1.06回

  • 大分市:0.94回

  • 横浜市:0.9回

  • 広島市:0.89回

  • 相模原市:0.83回

  • 北9州市:0.82回

  • 福岡市・神戸市:0.78回

  • 札幌市:0.67回

長崎市は坂が多く、バス交通の依存度が高い街として知られており、支出額と回数がともに上位です。高齢者比率の高さや、鉄道の代替手段としてのバスの役割も反映されているでしょう。

札幌市は前年同月比で+219%と大幅に増加しており、雪季の影響やイベント需要などが影響している可能性があります。


都市別支出の特徴と今後の見通し

バス代支出が高い都市の共通点は以下の通りです:

  1. 鉄道網の補完としてのバス需要の高さ

  2. 高齢者の外出手段としての役割

  3. 観光地としての需要増(福岡・長崎・高知・札幌など)

  4. 都市の規模に対して鉄道アクセスが不十分な場合(宮崎・徳島など)

今後、少子高齢化や環境配慮型の都市交通政策が進む中で、バスの利便性向上や運賃制度の見直しが進めば、さらに利用が増加する都市も出てくると考えられます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました