【2025年最新版】ハンバーガー価格推移と地域差|250円時代の到来か

外食・他



2025年4月時点で日本のハンバーガー1個の平均価格は245.2円、前年比+5.43%。高い地域は佐賀や広島で270円前後、安い地域は大津や高松で220円程度。原材料・人件費・物流費の高騰が価格を押し上げており、2026年には250円超えも視野に。今後は価格と満足度のバランスを求める消費行動が強まると予測される。

小売物価統計

ハンバーガー小売りの高い都市

2025年4月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 佐賀 広島 鳥取 青森 福島 福井 甲府 徳島 山形 奈良
最新値[円] 245.2 270 268 260 260 260 260 260 260 260 260
前年同月比[%] +5.434 +1.124 +7.2 +2.767 +2.767 +2.767 +2.767 +2.767 +2.767 +2.767 +2.767

ハンバーガー小売りの安い都市

2025年4月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 大津 岡山 高松 高知 大阪 山口 鹿児島 仙台 千葉 宇都宮
最新値[円] 245.2 220 220 220 220 228 230 230 235 235 240
前年同月比[%] +5.434 +10 +10 +10 +10 +9.615 +7.981 +7.981 +6.818 +6.818 +5.727

 

ハンバーガーの推移

ハンバーガー小売り価格
最新のデータ

 

詳細なデータとグラフ

 

ハンバーガーの現状と今後

ハンバーガーはアメリカ発祥のファストフードですが、日本においては1970年代のマクドナルド上陸以降、急速に普及し、今やコンビニやスーパーでも手に入る日常的な軽食となっています。特に地方では、ローカルチェーンや中食事業者による和風バーガー、魚フライバーガーなどの多様な商品展開が進み、「ハンバーガー=都市の食文化」から「国民食」へと変化しました。


2025年4月時点の価格とその推移

2025年4月時点における全国平均のハンバーガー1個の小売り価格は245.2円で、前年同月比+5.434%と顕著な上昇が見られます。

2016年の調査開始当初は、1個あたり180円〜200円前後が主流でした。そこから約9年で45円以上の上昇を記録しており、ハンバーガーも“安価で手軽”というイメージから離れつつあることがわかります。

これは、パンや肉、野菜、チーズといった複数原材料を含む加工食品としてのハンバーガーが、外部要因(原材料費・エネルギーコスト・人件費)の高騰に直結しやすい構造にあるためです。


地域差の現状とその要因

高価格帯(上位10地域)
  • 佐賀:270円(+1.124%)

  • 広島:268円(+7.2%)

  • 鳥取〜奈良:260円(+2.767%)

このゾーンは、比較的中規模の都市が多く、外食チェーンによる価格競争が限定的であったり、地場の食品業者が自家製バーガーなど高付加価値型商品を展開していることが影響していると見られます。特に佐賀や広島は観光客向けや地元食材を活かしたバーガー需要も影響している可能性があります。

低価格帯(下位10地域)
  • 大津・岡山・高松・高知:220円(+10%)

  • 大阪:228円(+9.615%)

  • 山口・鹿児島:230円(+7.981%)

価格は安くても、増加率では最も高く、前年同月比+10%という高水準の上昇を示しています。これは、大手チェーン(例:マクドナルドやロッテリア)が全国1律の価格改定を行った影響が、安価地域で特に顕著に表れたと考えられます。

価格の「安さ」=「安定性」ではなく、むしろ変動リスクが高い地域であることが明らかになっています。


価格上昇の背景にある要素

ハンバーガーの価格を構成する主要要素は以下の通りです:

  • パン(バンズ)価格の上昇:小麦価格の国際相場上昇や円安により輸入コストが増大。

  • パティ(肉)の価格上昇:牛肉・豚肉・鶏肉のいずれにしても、世界的な需要増や日本国内の畜産コスト上昇が影響。

  • チーズ・レタスなど副素材の不安定性:天候不順や物流コスト上昇が直撃。

  • パッケージ・人件費の高騰:脱プラ対応や最低賃金の引き上げ。

また、コンビニやスーパーで販売される「中食型ハンバーガー」は、保存性や品質を確保するための加工コスト・品質管理費も無視できません。これが、かつての「100円バーガー」時代からの大きな転換点となっています。


今後のハンバーガー価格の見通し

現在の245円台という価格水準は、次の節目である「250円超え」を目前に控えています。このままのインフレトレンドが継続すれば、2026年には平均価格が250円台に突入する可能性が高く、2030年ごろには300円に近づくことも視野に入ります。

ただし、以下のような価格抑制要因も考慮すべきです:

  • PB商品の低価格路線(コンビニやスーパー)

  • フレキシブルなメニュー設計(パティ減量、野菜抜きなど)

  • 冷凍食品や無人販売機でのコスト削減型商品登場

1方で、高価格化の流れとしては、以下の方向性も強まっています:

  • クラフトバーガーや地域食材を使った高級バーガーの拡大

  • SNS映えを意識したボリューム重視型のプレミアム化


今後消費者に求められる選択力

ハンバーガーは、「価格の安さ」よりも「価値のバランス」を求める時代へと突入しつつあります。価格上昇に対する耐性がある層は、むしろ味や素材、安心感、地元産食材へのこだわりを重視する傾向にあります。

また、安さを求める層も、PBやコンビニバーガーといったコストパフォーマンス型商品の中から、どれを選べば最も納得感が高いかを見極める“目利き”が必要となってくるでしょう。

 

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