チーズ支出都市別ランキング|東京・川崎で急増、地域差が顕著に

乳製品・卵

2025年4月時点の家計調査によれば、チーズの全国平均支出は611円。支出額が高い都市は東京都区部(967円)、川崎市(897円)、横浜市(820円)で、特に川崎市は前年比+32.5%、東京都区部は+22.87%と顕著な増加。購入回数でも川崎市・東京都区部が全国平均を大きく上回り、都市部での洋食化や健康志向が背景と考えられる。一方、札幌や仙台、さいたまでは減少も見られ、地域間で消費スタイルの差が広がっている。

チーズの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国611100+3.559
1東京都区部967158.3+22.87
2川崎市897146.8+32.5
3横浜市820134.2+7.471
4札幌市759124.2-16.87
5長野市746122.1+0.947
6千葉市735120.3+13.08
7仙台市716117.2-7.851
8さいたま市690112.9-7.258
9大津市673110.1+3.063
10長崎市662108.3+47.44
11金沢市657107.5-4.92
12福岡市656107.4-3.245
13奈良市651106.5+29.17
14山形市645105.6-0.463
15相模原市635103.9-10.56
16水戸市633103.6+22.91
17浜松市624102.1+14.29
18鳥取市60899.51+47.93
19秋田市59897.87+15
20北九州市59397.05+11.05
21盛岡市59196.73+17.73
22京都市58796.07-13.68
23宇都宮市58695.91+10.78
24神戸市57794.44-15.64
25名古屋市56392.14+4.259
26那覇市56191.82-2.094
27甲府市56191.82-11.23
28大阪市55891.33+5.482
29前橋市55590.83+7.977
30静岡市55490.67+2.593
31福井市54989.85-9.555
32新潟市54589.2-15.37
33広島市54288.71+23.74
34岡山市53988.22-1.642
35福島市53287.07-23.67
36熊本市53186.91+16.7
37富山市53086.74-3.811
38宮崎市52886.42+17.07
39山口市52385.6-13.55
40堺市51684.45+10.97
41徳島市50682.82-2.317
42鹿児島市50382.32+2.863
43高松市49681.18+8.297
44青森市49581.01+16.75
45佐賀市47878.23+25.13
46津市47577.74-13.32
47松山市43671.36-10.29
48高知市43170.54+13.72
49松江市40966.94-16.02
50大分市39965.3-13.45
51岐阜市38863.5-67.77
52和歌山市34255.97-3.116

月間支出の推移

チーズの支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国1.8100+1.124
1東京都区部2.48137.8+17.54
2川崎市2.44135.6+31.18
3札幌市2.36131.1-4.065
4仙台市2.35130.6-0.424
5横浜市2.27126.1+3.182
6福岡市2.26125.6+6.604
7長野市2.22123.3-5.532
8長崎市2.11117.2+42.57
9千葉市2.11117.2+7.107
10さいたま市2.09116.1-3.241
11鳥取市2.02112.2+22.42
12福井市1.96108.9+4.255
13金沢市1.94107.8-19.17
14大津市1.93107.2-8.531
15奈良市1.92106.7+31.51
16静岡市1.9105.6+2.151
17秋田市1.9105.6+2.151
18山形市1.85102.8-13.55
19北九州市1.82101.1+7.692
20福島市1.7999.44-14.35
21浜松市1.7999.44+7.186
22盛岡市1.7898.89+2.89
23相模原市1.7697.78-8.333
24岡山市1.7195
25名古屋市1.7195-3.39
26前橋市1.7195-5
27広島市1.794.44+25.93
28大阪市1.6792.78+3.727
29神戸市1.6692.22-20.57
30山口市1.6692.22-14.43
31佐賀市1.6692.22+17.73
32京都市1.6591.67-16.67
33津市1.6390.56+3.165
34宮崎市1.6390.56+1.875
35新潟市1.6189.44-28.44
36甲府市1.688.89-18.78
37高松市1.5988.33
38水戸市1.5988.33-4.79
39那覇市1.5887.78+12.06
40青森市1.5686.67+8.333
41熊本市1.5686.67+4
42徳島市1.5686.67-13.81
43富山市1.5586.11-1.899
44宇都宮市1.5586.11+0.649
45鹿児島市1.5284.44+3.401
46松山市1.4781.67-16.95
47高知市1.4178.33+8.462
48堺市1.3776.11+25.69
49松江市1.3675.56-12.26
50岐阜市1.2770.56-36.5
51大分市1.2569.44-18.3
52和歌山市1.0457.78-11.11

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー




詳細なデータとグラフ

チーズの月間支出の現状と今後

2025年4月時点におけるチーズの全国平均支出額は611円で、前年同月比で+3.56%の微増。月間購入回数も1.8回と、日常的に消費される食品の中では中程度の頻度です。近年の健康志向や洋食文化の浸透が背景にあり、特に都市部での支出額の伸びが目立ちます。


支出上位都市の特徴

東京都区部(967円、+22.87%)

全国最高額であり、支出額・購入回数(2.48回)ともに首位。家庭内での洋食調理や、サラダ・スナック用途での消費が定着していることが示唆されます。

川崎市(897円、+32.5%)

前年同月比での伸び率が最も高く、購入回数(2.44回)でも全国2位。高所得世帯が多く、チーズの「品質・嗜好」への志向が反映されている可能性があります。

横浜市(820円、+7.47%)

支出も購入回数(2.27回)も高水準で、家庭内需要が安定。特にお弁当や朝食のトッピングとしての定着が背景にあると考えられます。


中位都市の堅調な伸び

  • 長野市(746円、2.22回):安定した支出だが伸びはわずか(+0.95%)。

  • 千葉市(735円、2.11回):前年比+13.08%と着実に増加。

  • 仙台市(716円、2.35回):支出は高いものの、前年比-7.85%とやや減少。

これらの都市ではチーズが調理用・間食用途に広く利用されている1方で、物価上昇への家計の適応も見られます。


下位都市での減少傾向と注目点

  • 札幌市(759円、2.36回):支出・回数とも高水準だが前年比は-16.87%と大幅減。

  • さいたま市(690円、2.09回):支出額は中位ながら、前年比-7.26%とやや減。

これらの地域では、価格上昇や節約志向が影響してチーズ消費が抑制されている可能性があります。


長崎市など地方都市の健闘

  • 長崎市(662円、2.11回):前年比+47.44%、回数も+42.57%と急伸。

長崎市のような地方都市での急伸は、店舗での販促強化や家庭での料理スタイルの変化(洋風料理の浸透)などが寄与していると見られます。


地域間格差と今後の見通し

チーズ支出には、都市の食文化・所得層・健康志向が大きく反映されています。都市部では安定した購買習慣があり、品質志向や健康志向がさらなる消費を促しています。1方、物価上昇や節約傾向が根強い地域では消費が抑制されています。今後、低価格商品や植物性代替チーズの普及により、地域間の消費パターンにも変化が起きると考えられます。


まとめ

チーズの支出動向を見ると、東京都区部や川崎市をはじめとする大都市圏での支出・購入頻度の急増が顕著です。家庭内調理の多様化や健康志向の高まりが影響しています。1方、地方都市では価格感度や生活スタイルの違いから、消費の伸びに差が見られます。今後もこうした傾向は地域間格差として現れ続けると予測されます。

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