システムキッチン価格の地域差と今後の価格推移を徹底解説

システム

2025年5月時点でのシステムキッチンの全国平均価格は63.73万円。特に那覇(110万円)や千葉(108.7万円)では前年比で50~100%超の大幅上昇が見られる。全体的に価格は上昇傾向で、背景には建材費や需要の地域差があり、都市ごとの経済状況が価格に大きく影響している。

都市別のシステムキッチン1式の相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[万円]前年同月比[%]
平均74.72+28.96
1高知110.2+84.28
2那覇110+56.22
3水戸108.7+31.89
4千葉108.7+112.3
5山口103.2+18.67
6宮崎100.6+51.03
7神戸100.1+23.81
8岐阜92+90.32
9青森88+33.78
10山形87.76+46.41
11熊本84.6+44.44
12大阪82.28+39.53
13仙台81.4+34.43
14金沢79.2+41.43
15福島79.2+56
16札幌78.66+19.29
17岡山77.44+47.16
18和歌山77+63.16
19高松76.08+41.14
20長野76.08+21.45
21広島75.97+35.18
22盛岡75.3+23.44
23鳥取75+19.62
24秋田72.6+53.06
25鹿児島72+7.463
26福井72+19.11
27甲府70.4+34.74
2870+23.09
29松江68.97+2.217
30富山68+56.3
31大分67.33+36.72
32佐賀66.46+4.808
33東京都区部66.12+13.76
34奈良65.21+38.38
35松山65+16.71
36静岡63.6+4.262
37京都62.82+22.73
38宇都宮58.22+8.932
39大津56.3+10
40名古屋55+26.42
41福岡54.34+9.868
42横浜54.34+18.54
43徳島54.34+20.76
44さいたま54.34+21.45
45長崎49.5
46新潟49.4-40.05
47前橋48.08
システムキッチン1式

詳細なデータとグラフ

システムキッチンの現状と今後

2025年5月時点でのシステムキッチン1式の全国平均価格は63.73万円で、前年比で+10%の上昇となっている。これは建材価格の高騰、人件費の上昇、円安の影響による輸入資材コストの増加が背景とされる。特に2022年以降、物価全体の上昇が住宅設備にも波及しており、全国的に価格が押し上げられている傾向が見られる。


高価格帯都市の特徴

相場が特に高い都市としては、那覇(110万円)、水戸(108.7万円)、千葉(108.7万円)が挙げられる。那覇の+56.22%や千葉の+112.3%といった急激な価格上昇は、住宅リフォーム需要の急拡大、住宅供給コストの地域的高騰、さらに観光・移住ニーズの増加に伴う高級志向の住宅市場の影響を受けた結果と考えられる。


中価格帯都市の変動

山口(103.2万円)、仙台(98万円)、宮崎(95.32万円)、神戸(94.05万円)などの都市も高額帯に位置するが、上位3都市ほどの急騰はしていない。特に仙台は+61.85%と上昇幅が大きく、震災以降の住宅再建需要や耐震強化需要が根強く影響している。神戸などの都市部では、マンション向けのカスタムキッチン需要が価格を底上げしている可能性がある。


比較的低価格な都市と安定傾向

1方、山形(79.55万円)、広島(75.18万円)、盛岡(67.7万円)などは比較的低価格ながらも、30%前後の上昇を記録。これらの都市では、地方移住や若年層世帯のリフォーム需要が増しており、需要増に応じた価格上昇が見られる。とはいえ、他の都市に比べて相対的に価格水準は低く、地域の購買力や市場規模に左右されている。


今後の見通しと課題

システムキッチンは住宅設備の中でも特に単価が高く、景気や住宅投資の動向に敏感に反応する分野である。今後も素材コストや物流費の上昇が継続すれば、全国的な価格上昇は避けがたい。都市ごとに価格差が生じている現状を踏まえ、地方では中古住宅再生や部分リフォームを中心とした価格抑制型需要が主流になる可能性もある。

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