2025年最新|ケーキ支出が多い都市ランキングと消費傾向分析

菓子類

2025年4月のデータによると、ケーキの月間支出が最も多いのは鳥取市(831円)で、高知市、高松市、京都市が続く。高松市や浜松市などでは前年から倍増しており、日常的な嗜好品としての定着が進んでいる。都市ごとの文化や観光の影響も消費傾向に大きく反映されている。

ケーキの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国497100-3.119
1鳥取市831167.2+26.48
2高知市798160.6+77.73
3高松市790159+112.9
4京都市788158.6+55.42
5横浜市778156.5+59.43
6熊本市724145.7+39.77
7福井市687138.2+64.35
8鹿児島市648130.4+23.9
9浜松市635127.8+104.2
10宇都宮市634127.6+28.86
11松山市602121.1+106.9
12徳島市591118.9+27.92
13秋田市589118.5+104.5
14静岡市585117.7-0.341
15甲府市573115.3+37.41
16盛岡市566113.9+41.85
17千葉市556111.9-34.67
18大阪市539108.5+8.233
19宮崎市521104.8+65.92
20川崎市518104.2-2.079
21東京都区部517104-4.436
22岡山市508102.2-21
23福島市507102+15.23
24さいたま市503101.2-41.51
25佐賀市499100.4+34.86
26堺市49399.2+33.6
27福岡市49198.79-43.43
28北九州市49198.79-4.475
29山口市47595.57+33.05
30大津市47094.57+20.82
31富山市43587.53-36.03
32広島市43487.32-30.89
33名古屋市43387.12-41.09
34新潟市43286.92-23.81
35札幌市43086.52+0.703
36奈良市43086.52+24.28
37那覇市41383.1+20.76
38長崎市40481.29+28.25
39青森市40280.89+6.915
40相模原市40280.89+65.43
41前橋市39980.28+45.09
42金沢市39078.47-17.72
43松江市38477.26-38.26
44津市37876.06-54.89
45岐阜市35771.83-41.76
46山形市35571.43-24.95
47水戸市33467.2-36.74
48大分市33367-45.94
49和歌山市33066.4-30.53
50長野市30260.76-42.15
51神戸市30060.36-61.19
52仙台市30060.36-47.55

月間支出の推移

ケーキの支出額

 

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.59100-3.279
1秋田市0.94159.3+193.8
2高松市0.83140.7+50.91
3浜松市0.81137.3+37.29
4高知市0.78132.2-7.143
5福井市0.75127.1+29.31
6松山市0.75127.1+66.67
7宇都宮市0.75127.1+19.05
8静岡市0.72122-2.703
9富山市0.71120.3+4.412
10京都市0.7118.6+7.692
11鳥取市0.68115.3+19.3
12札幌市0.68115.3+74.36
13熊本市0.67113.6+11.67
14東京都区部0.67113.6+8.065
15福岡市0.66111.9-18.52
16甲府市0.66111.9-7.042
17佐賀市0.65110.2+14.04
18徳島市0.64108.5-1.538
19広島市0.64108.5-16.88
20川崎市0.64108.5
21長崎市0.63106.8+23.53
22相模原市0.63106.8+12.5
23金沢市0.61103.4-3.175
24山口市0.61103.4+7.018
25盛岡市0.6101.7+11.11
26新潟市0.6101.7+9.091
27山形市0.6101.7-4.762
28さいたま市0.59100-37.89
29横浜市0.5898.31-23.68
30宮崎市0.5898.31+28.89
31鹿児島市0.5694.92-8.197
32福島市0.5694.92-1.754
33青森市0.5288.14+6.122
34大阪市0.5288.14-10.34
35和歌山市0.5288.14-17.46
36名古屋市0.5186.44-26.09
37松江市0.584.75-7.407
38長野市0.4983.05-16.95
39那覇市0.4983.05+8.889
40津市0.4983.05-37.18
41堺市0.4983.05-12.5
42千葉市0.4983.05-30
43北九州市0.4983.05+4.255
44大分市0.4881.36+2.128
45神戸市0.4779.66-30.88
46大津市0.4779.66-2.083
47仙台市0.4779.66-16.07
48水戸市0.4576.27-29.69
49前橋市0.4576.27+21.62
50岡山市0.4372.88-36.76
51奈良市0.4372.88-4.444
52岐阜市0.3864.41-38.71

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

 

カテゴリー

食料



詳細なデータとグラフ

 

ケーキの月間支出の現状と今後

ケーキは誕生日や記念日などの特別な日に食べる“ごちそう”のイメージがありながら、最近ではコンビニスイーツの普及や個包装商品の増加により、日常的に楽しむ嗜好品としても定着しています。その1方で、地域ごとの消費傾向には大きな差があり、都市の生活スタイルや文化、経済力が支出に強く反映されます。本稿では、2008年から2025年4月までのデータをもとに、都市別のケーキ支出を丁寧に読み解いていきます。


2025年4月時点の都市別ケーキ支出ランキング

全国平均の月間支出額は497円であるのに対し、以下の都市は大幅に平均を上回っています:

  1. 鳥取市:831円

  2. 高知市:798円

  3. 高松市:790円

  4. 京都市:788円

  5. 横浜市:778円

  6. 熊本市:724円

  7. 福井市:687円

  8. 鹿児島市:648円

  9. 浜松市:635円

  10. 宇都宮市:634円

特に鳥取市の831円は全国平均の約1.67倍に達し、突出した消費額を記録しています。中核都市というよりは地方中小都市が多くランクインしている点は、興味深い消費傾向を示しています。


前年比の変化率から見る消費動向

全体では全国平均が-3.119%と減少傾向を示していますが、上位都市では大幅な伸びが目立ちます:

  • 高松市:+112.9%

  • 浜松市:+104.2%

  • 高知市:+77.73%

  • 福井市:+64.35%

  • 横浜市:+59.43%

  • 京都市:+55.42%

これらの都市では、観光回復や地元洋菓子ブランドの影響、または新興スイーツ市場の成長が支出増加を後押ししたと考えられます。特に高松市と浜松市は前年の2倍近くの支出になっており、家庭内でのスイーツの役割が拡大している可能性があります。

1方、全国平均のマイナス傾向には、値上げによる消費控えや「非日常」から「日常」への転換による単価減少も影響していると見られます。


購入頻度から見る日常化の度合い

ケーキの平均購入頻度は全国で0.59回/月ですが、上位都市は以下の通りです:

  1. 秋田市:0.94回

  2. 高松市:0.83回

  3. 浜松市:0.81回

  4. 高知市:0.78回

  5. 福井市:0.75回

  6. 松山市:0.75回

  7. 宇都宮市:0.75回

  8. 静岡市:0.72回

  9. 富山市:0.71回

  10. 京都市:0.7回

特に秋田市の0.94回/月は月に1回に迫る高頻度で、ほぼ毎月ケーキを購入している計算です。購入頻度と支出額の両方が高い都市(例:高松市・浜松市・福井市)は、ケーキが日常的な嗜好品として完全に定着している都市といえます。


地域別の特徴と消費文化

都市ごとに、ケーキの消費が増えた背景には地理的・文化的な要因が複雑に絡み合っています:

  • 鳥取市・高知市・高松市:地方都市における地域密着型スイーツ文化の強化。百貨店や地域商店街でのケーキ販売の活況。

  • 京都市:観光都市としての伝統と洋菓子文化の融合。洋菓子店のレベルが全国的にも高い。

  • 横浜市・宇都宮市:都市部の中でもファミリー層の多い地域で、記念日・日常の「ご褒美消費」が定着。

  • 浜松市・福井市:スイーツに対する高関心層の存在や、ご当地洋菓子ブランドの影響。

  • 秋田市:長期的な和洋菓子文化と季節行事との結びつきが高頻度な購入につながる。


今後の展望 ― ケーキ市場はどう動くか

ケーキ市場の今後は以下のような動向が予想されます:

  • 小型・個包装商品のさらなる展開:高齢者や単身世帯でも買いやすく、全国平均頻度の底上げにつながる。

  • 低糖質・健康志向スイーツの普及:特に中高年層の消費拡大のカギとなる。

  • ご当地スイーツのブーム:地元素材を使ったケーキが観光消費を牽引。

また、コンビニ・冷凍スイーツの質向上が進めば、家庭内での“日常スイーツ”としての消費がさらに定着していく可能性が高いです。

 

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