ケチャップ価格が全国で高騰中!都市別の傾向と上昇要因を解説

ドレッシング



日本のケチャップ(500g)の平均価格は2025年3月時点で272.6円に上昇。鹿児島や秋田など地方都市で高価格傾向が見られる一方、関西圏では価格が安定。ただし、低価格地域でも前年同期比で大幅な上昇が確認され、物価全体の高騰が影響。主な要因は、トマトの原材料費高騰、円安、物流・包装資材のコスト上昇。消費者は容量やブランドを見極めた選択が求められている。

加工食品の都市別小売価格

ケチャップの高い都市

2025年3月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 鹿児島 秋田 広島 山口 青森 水戸 前橋 山形 福岡 那覇
最新値[円] 272.6 349 310 306 301 295 295 295 294 290 289
平均比[%] 100 128 113.7 112.3 110.4 108.2 108.2 108.2 107.9 106.4 106
前年月同比[%] 2.129 18.71 20.16 7.746 -3.215 2.076 8.059 25.53 3.521 10.69 0

ケチャップの低い都市

2025年3月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 徳島 京都 神戸 横浜 さいたま 名古屋 金沢 大阪 奈良 佐賀
最新値[円] 272.6 217 219 234 246 247 247 247 250 256 257
平均比[%] 100 79.61 80.35 85.85 90.25 90.62 90.62 90.62 91.72 93.92 94.29
前年月同比[%] 2.129 4.831 -14.79 -2.5 -6.107 -9.854 0 7.391 -2.724 -2.29 11.26

 

これまでのドレッシングの推移

ケチャップの小売り価格
最新のデータ

 

詳細なデータとグラフ

 

ケチャップの現状と今後

2016年1月から2025年3月までのデータによると、日本全国のケチャップ(500g)の平均小売価格は、年々ゆるやかに上昇しており、直近の2025年3月では272.6円となっています。この価格上昇は一時的なものではなく、全体的な食品価格の高騰と連動していると考えられます。


地域別価格の差異とその要因

高価格地域の傾向

最も高価な地域は鹿児島(349円)で、次いで秋田(310円)広島(306円)、山口(301円)などが続きます。地方圏に多く見られるこの傾向は、輸送コストの高さや地場流通体制の影響が強く表れたものと推察されます。特に鹿児島は離島を含む広域な流通網が必要となるため、価格が上がりやすい傾向にあります。

低価格地域の傾向

一方、最も安価な地域は徳島(217円)、続いて京都(219円)神戸(234円)などの関西圏の都市が多く並びます。これらの都市では大手スーパーやディスカウントストアが多く、価格競争が激しいため、比較的低価格が維持されています。


前年同期比による価格上昇率の考察

興味深いのは、価格自体は低いが前年同期比の上昇率が非常に高い地域が多い点です。例えば、徳島(+79.61%)、京都(+80.35%)、大阪(+91.72%)、佐賀(+94.29%)などは、前年に比べて価格が1.7倍からほぼ2倍にまで跳ね上がっています。

これらの地域では、これまで極端に安価に販売されていた可能性が高く、原材料費や流通費の上昇に伴い、価格の「正常化」が進んだ結果と考えられます。


ケチャップ価格高騰の主な背景

原材料費の高騰

ケチャップの主原料であるトマトは、世界的な気候変動や輸出規制の影響で価格が上昇。特にアメリカ・中国などの大規模トマト生産国での干ばつや洪水の影響が大きく、日本でも輸入原料コストが高騰しています。

円安による輸入コスト増加

2023年以降、円安傾向が続いており、輸入原材料に依存するケチャップの価格は為替の影響を強く受けやすくなっています。

包装資材や物流費の上昇

容器やラベルなどの包装資材、また配送・保管のための物流コストも上昇傾向にあります。特に軽量だがかさばるケチャップは、配送効率が悪いため影響が顕著です。


今後の展望と消費者への影響

ケチャップは家庭料理での使用頻度が高く、価格上昇が家計に与える影響は小さくありません。今後も価格は高止まり、または緩やかな上昇が続くと予想されますが、業界としては以下のような対策が考えられます:

  • 大容量商品の拡充(単価抑制のため)

  • PB(プライベートブランド)の強化

  • 輸入先の多角化による原材料価格の安定化


まとめ

ケチャップ1本500gの価格は、日本全国で上昇傾向にあります。特に原材料費と流通コストの上昇が大きな要因であり、地域ごとの価格差もその背景によって色濃く現れています。消費者は、価格だけでなく容量・ブランドなどを比較して賢い選択をする必要がある時代に突入していると言えるでしょう。

 

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