2025年5月のクッション価格は全国平均で967.3円。福岡・岡山は価格が高く、前年比でも大幅上昇。京都も伝統とモダンの融合志向で急騰。反対に仙台や横浜では価格が下落し、地域間で明確な差。価格傾向は消費スタイルと流通の違いに影響。
都市別のクッション1枚の相場価格
都市 | 最新値[円] | 前年同月比[%] | |
---|---|---|---|
平均 | 905.8 | +4.425 | |
1 | 高知 | 1298 | +15.79 |
2 | 宮崎 | 1245 | +26.52 |
3 | 福岡 | 1194 | +15.81 |
4 | 岡山 | 1188 | +10.2 |
5 | 大分 | 1188 | +17.51 |
6 | 水戸 | 1115 | +12.51 |
7 | 福島 | 1058 | +4.236 |
8 | 青森 | 1024 | +16.76 |
9 | 津 | 1024 | +2.811 |
10 | 横浜 | 1017 | -4.507 |
11 | 静岡 | 1015 | -3.241 |
12 | 松山 | 1011 | +7.783 |
13 | さいたま | 1006 | |
14 | 仙台 | 1005 | -13.73 |
15 | 那覇 | 968 | |
16 | 松江 | 945 | |
17 | 岐阜 | 941 | |
18 | 京都 | 941 | +20.18 |
19 | 宇都宮 | 935 | +13.33 |
20 | 神戸 | 934 | -3.811 |
21 | 大阪 | 934 | +0.43 |
22 | 千葉 | 928 | -2.11 |
23 | 金沢 | 915 | +4.214 |
24 | 高松 | 914 | -0.109 |
25 | 前橋 | 905 | +9.964 |
26 | 東京都区部 | 900 | +9.091 |
27 | 鳥取 | 885 | +14.05 |
28 | 新潟 | 878 | +8.529 |
29 | 山形 | 878 | +1.62 |
30 | 札幌 | 877 | +5.282 |
31 | 大津 | 865 | +4.469 |
32 | 名古屋 | 860 | -12.07 |
33 | 長崎 | 851 | |
34 | 盛岡 | 851 | |
35 | 広島 | 833 | -5.663 |
36 | 富山 | 805 | -4.052 |
37 | 秋田 | 804 | +9.986 |
38 | 奈良 | 769 | +6.215 |
39 | 佐賀 | 762 | |
40 | 甲府 | 753 | +13.4 |
41 | 熊本 | 708 | -11.39 |
42 | 和歌山 | 688 | |
43 | 徳島 | 686 | +5.701 |
44 | 鹿児島 | 651 | +12.63 |
45 | 山口 | 568 | -2.069 |
46 | 長野 | 542 | +10.16 |
47 | 福井 | 511 |

詳細なデータとグラフ
クッションの現状と今後
2025年5月時点におけるクッション1枚あたりの全国平均価格は967.3円で、前年同月比では+1.087%の微増を記録しています。クッションは小型家具として、生活快適性やインテリア性に貢献する1方で、価格の変動幅は他の大型家具と比べて小さく、日用品に近い動きを示すことが特徴です。都市ごとの価格差は、地域の消費志向、インテリア文化、そして流通構造に強く影響されています。
高価格帯都市 ― 福岡・岡山
福岡(1,194円)は全国で最も高く、前年比+15.81%と大きく上昇しています。福岡は都市圏としての規模に加えて、若者やファミリー世帯を中心にインテリア需要が高く、デザイン性や素材にこだわる傾向が見られます。特に在宅時間が増加した近年、クッションなどの小物に対する消費意欲が高まったと考えられます。
岡山(1,188円)もまた、地方中核都市として比較的価格が高く、前年比+10.2%と堅調な推移を見せています。これは、戸建て住宅が多く、リビングなどの空間を豊かに使う家庭が多いためと見られます。地域産業や地場量販店の独自商品による価格上昇の可能性も考えられます。
中価格帯都市 ― 横浜・静岡・さいたま・仙台
横浜(1,017円)と静岡(1,015円)はともに全国平均より高い水準ですが、前年比はそれぞれ-4.507%、-3.241%とやや減少傾向にあります。これは、量販店でのセールや価格競争、代替品(クッションカバー等)の普及による単価下落が要因と見られます。
さいたま(1,006円)は平均に近い水準でありながら、堅調な価格を維持しており、消費者の関心が安定していることを示唆します。
1方で仙台(1,005円)は前年比-13.73%という大幅下落が見られ、他都市と比べても特殊です。需要の1時的な冷え込みや、安価な商品が広く流通した影響が考えられます。
全国平均帯・やや低価格帯都市 ― 京都・神戸・大阪・千葉
京都(941円)は全国平均をやや下回る価格帯ながら、前年比+20.18%と大幅上昇。これは、伝統と現代インテリアの融合を好む文化圏であり、装飾性や素材へのこだわりが再評価されている可能性があります。
神戸(934円)と大阪(934円)はともに同水準ですが、神戸は-3.811%の減少、大阪は+0.43%の微増と方向性が分かれます。都市としての性質上、神戸は輸入雑貨やデザイン性重視の選好、大阪は価格志向が強いとされ、結果として価格の抑制・調整が進んでいると考えられます。
千葉(928円)も低価格帯に位置し、-2.11%の下落。住宅スタイルが集合住宅中心であることや、首都圏近郊で安価な選択肢が多く、日常的な購入対象として単価が抑えられているようです。
今後の展望とまとめ
クッションは他の家具と比べて価格の変動が少なく、地域ごとの嗜好や流通による価格の分散が顕著です。今後は素材の多様化(低反発・高反発、アレルギー対応素材など)や、リモートワーク・在宅時間の増加により、機能性とデザインを両立するクッションが求められ、中価格帯~高価格帯への移行が徐々に進む可能性があります。
ただし、量販店やECによる価格競争が激化する中、1部都市では価格の抑制が続くと予測されます。
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