キャベツの価格は季節や天候、地域により大きく変動します。2025年3月時点での全国平均は172.5円/kgで、前月比では大幅に下落。一方、都市別では札幌市が最も高く、神戸市など温暖な地域では低価格が維持されています。近年は資材高騰や人手不足も影響し、今後も地域間格差や季節的な高騰が予想されます。
キャベツのデータとグラフ
キャベツの高い順
2025年3月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | |
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名称 | 平均 | 札幌市 | 仙台市 | 東京都 | 横浜市 | 金沢市 | 広島市 | 京都市 |
最新値[円/kg] | 172.5 | 221.3 | 187 | 182 | 180 | 179.7 | 177.3 | 169.7 |
前月比[%] | -15.86 | 5.733 | -8.031 | -7.614 | -7.692 | -23.33 | -15.15 | -19.97 |
前年同月比[%] | 73.81 | 92.46 | 49.6 | 62.98 | 69.81 | 72.76 | 84.72 | 63.66 |
平均比[%] | 100 | 128.3 | 108.4 | 105.5 | 104.3 | 104.1 | 102.8 | 98.35 |
キャベツの安い順
2025年3月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | |
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名称 | 平均 | 神戸市 | 沖縄県 | 大阪市 | 福岡市 | 北九州市 | 名古屋市 | 高松市 |
最新値[円/kg] | 172.5 | 151 | 155.7 | 156.7 | 161.3 | 162.3 | 163.3 | 168 |
前月比[%] | -15.86 | -15.17 | -32.41 | -19.24 | -19.6 | -19.51 | -11.87 | -23.87 |
前年同月比[%] | 73.81 | 46.6 | 58.31 | 64.92 | 106 | 100.4 | 76.89 | 109.1 |
平均比[%] | 100 | 87.52 | 90.23 | 90.81 | 93.51 | 94.09 | 94.67 | 97.38 |

キャベツの推移


最新の価格データ

その他のデータとグラフ
キャベツの価格についての推移と展望
キャベツは日本各地で広く消費される主要野菜であり、その価格は季節変動・気象条件・地域の流通構造によって大きく変わるのが特徴です。春と秋には比較的安定し、夏の猛暑や冬の寒波時には高騰する傾向があります。2008年からの長期データでも、こうした周期的な変動が確認されています。
2025年3月時点の全国平均と価格動向
2025年3月の全国平均価格は172.5円/kgで、前月比は-15.86%と大幅に下落しました。これは好天による供給増や、流通の安定によるもので、季節的に価格が落ち着く春先に入ったことも影響しています。一方、前年同月比では73.81%とかなり低く、前年が天候不順などで価格が高騰していた反動とも見られます。
価格の高い都市の傾向と背景
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札幌市(221.3円/kg)は全国でも最も高く、前年同月比も92.46%と高止まりしています。これは北海道の寒冷な気候により地元生産が限られ、輸送コストが高くつくためと考えられます。
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仙台市・東京都・横浜市も180円前後の価格で、都市部の需要集中と輸送経路の長さ、保管コストの高さなどが影響しています。
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特に金沢市(179.7円/kg)は前月比-23.33%と急落しましたが、依然として平均を上回る水準にあり、地場流通の構造や一時的な需給の乱れが要因と見られます。
価格の低い都市とその特色
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神戸市(151円/kg)、沖縄県(155.7円/kg)、大阪市(156.7円/kg)などが価格の下位に位置します。これらの地域では地産地消が進んでいるほか、冬季でも比較的温暖な気候により生産・流通が安定しやすいことが背景にあります。
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高松市(168円/kg)も平均以下ですが、前年同月比109.1%と唯一前年を上回っており、地域的な需要の高まりや一時的な供給の制約が考えられます。
現在の課題と今後の価格予測
近年は、農業資材の高騰、燃料費の上昇、人手不足、そして異常気象など外部要因によって、価格の安定性が損なわれています。特に輸送費の影響は都市間の価格差を拡大させる要因となっています。
今後も春から初夏にかけては天候次第で比較的安定する可能性がありますが、夏以降は猛暑の影響により再び高騰する懸念があります。都市別では、輸送効率のよい地域や生産地近接の都市で価格が安定しやすく、高冷地や遠隔地では引き続き価格が高止まりする見込みです。
まとめ
キャベツ価格は地域による差が顕著であり、地理的条件・流通網・消費特性・生産体制が複合的に作用しています。将来的には、スマート農業や物流の効率化、気象予測技術の向上などによって価格の安定化が期待されますが、依然として自然と経済の影響を受けやすい分野であることに変わりはありません。
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