2025年3月時点のキャットフード(70g)平均価格は84.87円で前年比+2.545%。長崎や津、横浜などが高値圏にあり、水戸や宇都宮では19%以上の急騰。価格上昇の背景には、原材料費高騰、円安、物流費増加、ペット需要の拡大などがある。今後も価格上昇の可能性が続く見通し。
都市別のキャットフード1袋70gの相場価格
都市 | 最新値[円] | 前年同月比[%] | |
---|---|---|---|
平均 | 84.87 | +2.545 | |
1 | 長崎 | 96 | |
2 | 津 | 96 | +12.94 |
3 | さいたま | 95 | |
4 | 神戸 | 94 | +5.618 |
5 | 横浜 | 94 | +14.63 |
6 | 前橋 | 94 | +14.63 |
7 | 福井 | 93 | +12.05 |
8 | 水戸 | 93 | +19.23 |
9 | 広島 | 93 | +5.682 |
10 | 宇都宮 | 93 | +19.23 |
11 | 奈良 | 93 | +5.682 |
12 | 仙台 | 93 | +10.71 |
13 | 高松 | 92 | +3.371 |
14 | 千葉 | 92 | +10.84 |
15 | 岡山 | 91 | +13.75 |
16 | 山口 | 91 | +4.598 |
17 | 秋田 | 90 | |
18 | 大阪 | 89 | +8.537 |
19 | 東京都区部 | 88 | +7.317 |
20 | 和歌山 | 88 | |
21 | 名古屋 | 88 | +6.024 |
22 | 静岡 | 87 | +3.571 |
23 | 山形 | 87 | +4.819 |
24 | 大津 | 86 | |
25 | 金沢 | 85 | -5.556 |
26 | 甲府 | 85 | |
27 | 札幌 | 85 | +3.659 |
28 | 徳島 | 85 | |
29 | 鳥取 | 84 | +5 |
30 | 京都 | 84 | |
31 | 富山 | 82 | -4.651 |
32 | 福岡 | 81 | |
33 | 熊本 | 81 | +5.195 |
34 | 岐阜 | 81 | +2.532 |
35 | 高知 | 80 | -1.235 |
36 | 新潟 | 78 | -9.302 |
37 | 佐賀 | 77 | +5.479 |
38 | 盛岡 | 76 | -9.524 |
39 | 松江 | 76 | -5 |
40 | 福島 | 74 | |
41 | 大分 | 74 | -1.333 |
42 | 青森 | 73 | -13.1 |
43 | 長野 | 73 | -10.98 |
44 | 那覇 | 73 | |
45 | 鹿児島 | 71 | +1.429 |
46 | 松山 | 70 | -13.58 |
47 | 宮崎 | 65 | -10.96 |

詳細なデータとグラフ
キャットフードの小売価格の相場と推移
2025年3月時点におけるキャットフード1袋(70g)あたりの全国平均価格は84.87円。これは前年同月比で+2.545%の上昇を示しており、緩やかなインフレ傾向が確認されます。価格の上位都市を見ると、長崎・津(96円)が最高値を記録し、さいたま(95円)、神戸・横浜・前橋(94円)が続いています。
都市別価格の傾向
高価格帯都市の傾向
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長崎・津・横浜・前橋・福井・宇都宮といった都市は、いずれも全国平均を10円以上上回っています。
-
特に水戸と宇都宮(+19.23%)の急激な価格上昇が注目され、物流費や仕入れ価格の転嫁が疑われます。
中位〜下位都市との価格差
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地域によっては70円台後半に抑えられている都市も多く、上位都市との差は15円以上に広がる場合があります。これは人口集中や輸送条件の違い、流通構造によって差がつく可能性があります。
これまでの価格推移の背景
2017年から2025年にかけて、キャットフードの価格は緩やかに右肩上がりで推移してきました。特に2021年以降の物価上昇傾向により、ペット用品全般が値上がりする中、キャットフードもその波を受けています。
価格上昇は1部の都市で特に顕著で、津(+12.94%)・福井(+12.05%)・神戸(+5.618%)などでは比較的急激な値上げが見られました。
価格高騰の要因分析
キャットフード価格の上昇には、以下のような多面的要因が影響しています:
原材料価格の高騰
魚介類・肉類・穀物など、主原料の国際価格が上昇傾向にあり、日本国内のペットフードもコスト増を強く受けています。
為替の影響
円安により、輸入原料や輸入製品の価格が上昇。特に海外メーカー製のキャットフードを扱う都市では、その影響が価格に顕著に現れています。
輸送費・物流費の上昇
軽量でも嵩張るペットフードは、燃料価格や人件費の高騰で配送コストが上昇し、特に地方都市では価格に転嫁されやすい傾向があります。
ペット関連需要の拡大
近年のペットブームにより、高品質・プレミアム志向のフードの需要が拡大。これにより平均価格が押し上げられています。
今後の展望と懸念
価格の上昇は今後も緩やかに継続する可能性があります。特に以下の点に注視が必要です:
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持続的な円安傾向
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物流2024年問題(ドライバー不足・配送遅延)
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高齢化社会によるペット需要のさらなる拡大
これらにより、キャットフードの安定供給と価格の維持が課題となっていくでしょう。特に都市部における価格差と地方での物流確保の格差が、今後の価格のばらつきに繋がることが予想されます。
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