日本におけるキウイフルーツ1kgの小売価格は、2010年から2025年にかけて大きく上昇し、2025年3月時点での全国平均は1,374円となっています。健康志向の高まりや国産品の品質向上、輸入品の価格変動が主な要因です。都市別では、千葉市やさいたま市で価格が高く、和歌山市や青森市で価格が低い傾向があります。今後も需要の増加が予想される一方で、価格変動要因には注意が必要です。
食料品の都市別小売価格
キウイフルーツの高い都市
2025年3月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 千葉 | さいたま | 佐賀 | 福井 | 横浜 | 東京都区部 | 松江 | 札幌 | 松山 | 大阪 |
最新値[円] | 1374 | 1692 | 1610 | 1557 | 1513 | 1508 | 1498 | 1492 | 1479 | 1477 | 1471 |
平均比[%] | 100 | 123.2 | 117.2 | 113.3 | 110.1 | 109.8 | 109 | 108.6 | 107.7 | 107.5 | 107.1 |
前年月同比[%] | 6.457 | 11.02 | 31.97 | 9.88 | 0.465 | 6.048 | 12.38 | 17.2 | 6.787 | 22.88 | 8.003 |
キウイフルーツの低い都市
2025年3月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
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名称 | 平均 | 和歌山 | 青森 | 甲府 | 宇都宮 | 盛岡 | 山口 | 高知 | 徳島 | 岡山 | 水戸 |
最新値[円] | 1374 | 1079 | 1161 | 1212 | 1225 | 1230 | 1231 | 1231 | 1240 | 1246 | 1276 |
平均比[%] | 100 | 78.54 | 84.51 | 88.23 | 89.17 | 89.54 | 89.61 | 89.61 | 90.26 | 90.7 | 92.88 |
前年月同比[%] | 6.457 | 2.958 | -6.295 | 1.338 | 2.425 | 6.586 | 2.243 | -3.223 | 8.202 | 19.23 | 18.15 |
これまでの果物の推移


詳細なデータとグラフ
キウイフルーツの現状と今後
2025年3月時点でのキウイフルーツ1kgの全国平均小売価格は1,374円となっており、過去10年間で大きく上昇しています。特に2017年11月の864円から2025年2月の1,373円への上昇は顕著で、約509円の差があります 。JP Market Conditions
この価格上昇の背景には、消費者の健康志向の高まりがあり、キウイフルーツの栄養価の高さが注目されています。ビタミンCや食物繊維が豊富であることから、日常的な健康維持のために選ばれる果物となっています。アグリニュース
都市別価格の特徴と傾向
都市別に見ると、2025年3月時点で最も価格が高いのは千葉市の1,692円で、以下、さいたま市(1,610円)、佐賀市(1,557円)などが続きます。これらの都市では、前年同期比での価格上昇率も高く、さいたま市では31.97%の増加が見られます。
一方、価格が低い都市では、和歌山市が1,079円、青森市が1,161円などとなっており、これらの都市でも前年同期比での価格上昇率は高く、和歌山市では78.54%の増加が見られます。
価格高騰の背景と要因
健康志向の高まり
キウイフルーツは、ビタミンCや食物繊維が豊富で、抗酸化作用や腸内環境の改善などの健康効果が期待されています。このような健康志向の高まりが、消費の増加と価格上昇の一因となっています。アグリニュース+1Kitchen Infosite+1
国産品の品質向上とブランド化
国産キウイフルーツの品質向上やブランド化も価格上昇に寄与しています。例えば、香川県では「さぬきゴールド」や「さぬきエメラルド」などの高品質な品種が開発され、消費者から高い評価を得ています。アグリニュース
輸入品の価格変動と為替の影響
キウイフルーツの多くはニュージーランドなどからの輸入に依存しており、為替レートの変動や輸送コストの増加が価格に影響を与えています。特に円安傾向や物流コストの上昇が、輸入品の価格を押し上げる要因となっています。
今後の展望
今後も健康志向の高まりや国産品のブランド化が進むことで、キウイフルーツの需要は堅調に推移すると予想されます。しかし、輸入品の価格変動や気候変動による生産量の変化など、価格に影響を与える要因も多く、引き続き注視が必要です。
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