ガス代が高い都市ランキング2025年|京都・川崎・大阪の支出が突出

光熱・水道

2025年4月のガス代全国平均は6,423円。京都市(10,860円)や川崎市、大阪市など都市ガス普及率の高い地域で支出が多く、寒冷地の新潟市や津市でも大幅な増加が見られる。使用回数の多さも支出の一因。ガス価格の上昇や地域の生活様式が支出差を生んでいる。

ガス代の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国6423100+1.952
1京都市10860169+41.85
2川崎市9180142.9+36.55
3大阪市8861138+0.0339
4新潟市8539132.9+16.54
5浜松市8419131.1+35.16
6堺市8387130.6-8.817
7静岡市8384130.5+10.01
8津市8259128.6+54.75
9広島市8255128.5+15.57
10さいたま市7960123.9+10.34
11名古屋市7928123.4+0.0884
12横浜市7808121.6+7.726
13那覇市7708120+24.7
14奈良市7671119.4-10.84
15福岡市7647119.1+34.61
16甲府市7574117.9+36.52
17高知市7090110.4-7.004
18大津市7060109.9+26
19千葉市7035109.5+3.685
20長崎市6920107.7+0.523
21秋田市6892107.3+32.92
22岐阜市6814106.1-12.36
23東京都区部6785105.6-14.37
24相模原市6551102-7.797
25仙台市6488101+32.19
26水戸市635398.91+4.387
27札幌市628597.85-26.77
28長野市626697.56-24.51
29神戸市619996.51-16.4
30盛岡市617996.2-4.836
31松江市612195.3-1.623
32徳島市591192.03+38.11
33宇都宮市589891.83+32.06
34福島市576989.82+25.11
35高松市572389.1+53.39
36和歌山市551085.79+15.63
37山口市544484.76-1.448
38大分市540184.09+7.59
39富山市536283.48+25.43
40前橋市511179.57-34.9
41北九州市504878.59-30.41
42鹿児島市495777.18-23.89
43山形市486375.71-1.219
44熊本市476174.12-14.43
45岡山市459671.56-33.34
46宮崎市455470.9-0.654
47松山市441768.77+0.707
48福井市408963.66-6.962
49金沢市389260.59+13.3
50佐賀市376458.6+10.22
51青森市363756.62+34.75
52鳥取市327751.02-27.6

月間支出の推移

ガス代の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.68100-1.449
1京都市0.99145.6+16.47
2那覇市0.91133.8+8.333
3大阪市0.87127.9-6.452
4川崎市0.85125+7.595
5堺市0.85125-11.46
6さいたま市0.83122.1-4.598
7静岡市0.81119.1
8新潟市0.8117.6+3.896
9横浜市0.79116.2-3.659
10大津市0.75110.3+11.94
11浜松市0.74108.8+10.45
12甲府市0.73107.4+37.74
13東京都区部0.71104.4-15.48
14名古屋市0.71104.4-11.25
15福岡市0.7102.9+11.11
16神戸市0.7102.9-17.65
17千葉市0.7102.9-10.26
18仙台市0.69101.5+25.45
19高知市0.68100-10.53
20長崎市0.68100-12.82
21津市0.68100+28.3
22札幌市0.68100-21.84
23秋田市0.6798.53-4.286
24相模原市0.6798.53-15.19
25広島市0.6798.53-6.944
26奈良市0.6697.06-21.43
27岐阜市0.6595.59-9.722
28宇都宮市0.6595.59+12.07
29水戸市0.6494.12
30長野市0.688.24-11.76
31熊本市0.688.24-18.92
32宮崎市0.688.24+1.695
33福島市0.5986.76-4.839
34盛岡市0.5986.76
35前橋市0.5986.76-20.27
36徳島市0.5885.29+18.37
37鹿児島市0.5783.82-12.31
38大分市0.5783.82-3.39
39高松市0.5682.35+16.67
40北九州市0.5682.35-16.42
41青森市0.5580.88-14.06
42和歌山市0.5580.88-6.78
43松江市0.5276.47+1.961
44富山市0.5276.47-1.887
45山形市0.5175-12.07
46山口市0.5175-5.556
47福井市0.4972.06+19.51
48佐賀市0.4972.06+28.95
49松山市0.4566.18-6.25
50岡山市0.4464.71-31.25
51鳥取市0.4160.29+2.5
52金沢市0.3348.53+3.125

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー




詳細なデータとグラフ

ガス代の月間支出の現状と今後

2025年4月時点での日本のガス代の全国平均は6,423円。前年同月と比べて+1.952%の微増にとどまっていますが、都市別に見ると大きなばらつきが見られます。これは都市ガスとプロパンガスの供給形態の違い、寒暖差、建物構造、住民の生活スタイルの違いに起因しており、それぞれの地域性が如実に反映されています。


ガス代が特に高い都市の特徴

  • 京都市(10,860円)全国で最も高いガス代。前年同月比で+41.85%と大幅に上昇しています。これは老舗住宅や木造住宅が多く、断熱性能が低いためガス暖房の需要が大きいこと、そして使用頻度の高さ(購入回数0.99回)も影響しています。

  • 川崎市(9,180円)工業地帯も抱える都市であり、都市ガス網が整備されている中で、家庭でも調理・風呂・暖房用途が重なる傾向があります。+36.55%という上昇率からも、高止まり傾向がうかがえます。

  • 大阪市(8,861円)関西エリアの中心都市。ガスの普及が広く、特にガス炊飯や浴室乾燥機、ガス床暖房といった設備の利用が多いことが高支出の1因です。前年とほぼ横ばい(+0.0339%)。

  • 新潟市(8,539円)豪雪地帯で、冬季のガス使用量が多くなるのが特徴です。+16.54%の増加は寒冬の影響が色濃く出たと考えられます。

  • 浜松市・堺市・静岡市・津市・広島市・さいたま市いずれも8,000円前後の支出で全国平均を大きく上回ります。特に津市(+54.75%)、浜松市(+35.16%)などでは前年からの伸びが顕著で、エネルギー価格の変動に地域が影響を強く受けていることが見て取れます。


購入回数と支出金額の関係

全国のガス代支出の平均回数は0.68回。京都市(0.99回)、那覇市(0.91回)、大阪市(0.87回)などでは月1回近くの支払いが見られ、契約形態や支払い方式の違い(口座引き落とし・カード払いなど)も背景にあると考えられます。使用回数の多さはガス機器の普及率や使用習慣にも影響され、関西や中部地方ではガス暖房や調理器具の利用頻度が高いことが示唆されます。


ガス代支出の上昇要因と今後の展望

ガス代の支出増には、エネルギー価格の国際的上昇円安による輸入コスト増原料調達先の変化などが関係しています。特に都市ガスよりも価格変動に影響されやすいプロパンガスを主とする地域では、急激な価格変動が起こりやすくなっています。

今後は省エネ機器(エコジョーズ等)への移行オール電化との競合、さらには自治体の補助制度活用によって、ガス代の家計への影響を抑える動きが進むことが予想されます。

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