カーナビ価格の地域差と最新動向|2025年の価格上昇要因を分析

自動車・交通

2025年5月時点のカーナビ1台の全国平均価格は8.802万円で、前年同月比+9.238%の上昇。大津や富山、宇都宮などで価格急騰が見られ、高性能モデルの需要が背景にある。一方、さいたまや徳島など一部地域では価格下落。今後は高機能化の進展により、価格の二極化が進むと見られる。

都市別のカーナビ1台の相場価格

2025年6月
降順昇順
都市最新値[万円]前年同月比[%]
平均9.037+13.59
1名古屋9.98+20.6
2京都9.98+42.98
3札幌9.63+9.06
4奈良9.63+20.68
5和歌山9.63+37.87
6さいたま9.63
7福井9.49+18.77
8静岡9.48+26.74
9高松9.28+16.29
10青森9.28+14.15
11秋田9.28+24.06
12福岡9.28+24.06
13熊本9.28+14.15
14徳島9.28+30.15
15富山9.28+20.05
16長野9.13+18.11
17甲府9.13+5.794
18横浜9.13+22.06
19松江9.13+15.13
20新潟9.13+23.71
21千葉9.13+8.304
22鹿児島9.123+14.24
23大分9.04-4.641
24東京都区部9.02+7.637
25那覇8.98+15.42
26広島8.98+20.05
27山口8.98+21.68
28宮崎8.98+16.17
29水戸8.93+4.14
30松山8.93+7.85
31岐阜8.93+23.51
32宇都宮8.93+9.84
33佐賀8.93+21
34盛岡8.89+4.835
35前橋8.88+5.84
36長崎8.78+12.85
37大津8.78+35.29
38仙台8.78+7.335
39金沢8.63+12.15
40福島8.63+1.172
41山形8.63+1.769
42大阪8.63+8.145
43高知8.48+4.305
448.48+6.266
45鳥取8.23-2.948
46神戸7.98+18.57
47岡山7.98-11.14
カーナビ1台

詳細なデータとグラフ

カーナビの小売価格の相場と推移

2025年5月時点での全国平均価格は8.802万円で、前年同月比で+9.238%の上昇となっています。これは家電製品や自動車関連機器の中でも比較的高い上昇率に位置します。特に上位都市では9万円台後半の価格も見られ、地域差が顕著です。


価格の高い都市とその特徴

上位都市は以下のとおりです:

  • 大津(9.98万円/前年比+53.78%)

  • 札幌・名古屋・さいたま(いずれも9.28万円)

  • 福井(9.14万円/+14.39%)

  • 秋田・甲府・富山・宇都宮(いずれも9.13万円)

このような都市では以下の要因が関与していると考えられます:

地方都市・降雪地帯の装備志向

札幌・秋田・富山などでは積雪による視界不良対策としてのナビ需要が高く、高精度なGPSと大画面・ドライブレコーダー連携型の機種が好まれています。

② 都市部の高機能志向と買い替えサイクル

名古屋・さいたまなど都市圏では、高機能型(スマホ連携・音声認識・渋滞情報表示機能)のニーズが強く、純正ナビからのアップグレード需要も顕著です。

③ 大津の異常値(+53.78%)の背景

大津における価格急騰は、限られた販売店のシェア集中や高額モデル(パナソニック製フラッグシップ等)への需要集中などが要因と考えられます。


都市別の価格上昇・下落の動き

以下の都市では前年同月と比べて大幅な価格上昇が確認されました:

  • 大津:+53.78%

  • 宇都宮:+26.21%

  • 富山:+18.11%

  • 名古屋:+12.15%

  • 福井:+14.39%

これに対して、さいたま(-3.132%)や徳島(-4.085%)では価格が下落。理由としては、流通在庫の処分、型落ち品の投げ売り、店舗間の競争が想定されます。


これまでの価格推移と背景

2000年代後半〜2010年代初頭にかけて、カーナビは価格帯が幅広く、5万〜15万円の中で需要層が分かれていました。しかし近年は以下の要因で中高価格帯モデルに集中し、平均価格が安定的に上昇しています。

上昇要因:

  • 高機能化(HD画質、3D地図、ドライブレコーダー統合)

  • 車種別専用モデルの普及

  • 新車の純正ナビ搭載率の減少により市販品需要が増加

  • EVやハイブリッド車との連携機能(バッテリー管理など)

地域差の拡大:

地方では車依存率の高さから、ナビへの依存も大きく、価格帯にシビアになりにくい傾向があります。都市部ではインフラ整備が進んでいるにも関わらず、利便性や安全性向上のために高価格帯の製品が選ばれやすい傾向が継続しています。


今後の価格動向と見通し

今後は以下の2つの傾向が並行して進むと見込まれます:

  • スマートフォンアプリ(Google Maps, Apple CarPlayなど)への移行による中低価格帯の需要減少

  • ADAS(先進運転支援システム)との連動による高価格モデルの拡大

これにより、平均価格は今後も緩やかに上昇する1方、地域によってはスマホナビとの競合により縮小市場となる可能性もあります。

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