カキの支出ランキング2025:千葉・奈良が急増、都市部で消費拡大

肉・魚

2025年4月のカキの世帯支出は全国平均30円と前年より大幅増。千葉市が148円で首位、奈良市や山形市でも急増が見られる。購入頻度では千葉・相模原・東京など都市部が上位を占め、冷凍流通や販促活動の効果が影響。従来の産地中心から都市圏へと需要が広がっている。

カキの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国30100+42.86
1千葉市148493.3+886.7
2奈良市116386.7+1833
3山形市81270+84.09
4神戸市77256.7+87.8
5東京都区部74246.7+221.7
6高松市57190-31.33
7相模原市54180+184.2
8横浜市53176.7-1.852
9長野市46153.3+666.7
10徳島市44146.7+158.8
11浜松市41136.7
12川崎市38126.7+216.7
13岡山市37123.3+94.74
14熊本市35116.7
15さいたま市35116.7+40
16盛岡市33110+153.8
17京都市33110-28.26
18静岡市30100+57.89
19高知市2480+140
20札幌市2480+60
21津市2376.67+475
22大分市2273.33+100
23福島市2170-64.41
24仙台市2066.67-57.45
25秋田市1963.33-32.14
26大阪市1963.33-56.82
27堺市1963.33-9.524
28福井市1653.33+100
29水戸市1446.67-33.33
30前橋市1240-29.41
31和歌山市1033.33
32松江市930
33青森市826.67-61.9
34名古屋市826.67-33.33
35松山市723.33-56.25
36新潟市723.33-82.05
37広島市723.33-69.57
38鹿児島市413.33-60
39山口市413.33
40富山市413.33-69.23
41金沢市310-92.5
42佐賀市310
43宮崎市13.333-97.62
44鳥取市00-100
45長崎市00
46那覇市00-100
47福岡市00
48甲府市00
49岐阜市00-100
50宇都宮市00-100
51大津市00-100
52北九州市00-100

月間支出の推移

カキの支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.05100+66.67
1千葉市0.18360+800
2相模原市0.15300+275
3東京都区部0.14280+180
4山形市0.13260+18.18
5高松市0.09180+28.57
6熊本市0.08160
7横浜市0.08160+166.7
8札幌市0.08160+166.7
9川崎市0.08160+166.7
10さいたま市0.08160+100
11盛岡市0.07140+133.3
12静岡市0.06120+20
13岡山市0.06120+100
14福島市0.05100-28.57
15神戸市0.05100-28.57
16堺市0.05100+66.67
17京都市0.05100-37.5
18浜松市0.0480+100
19水戸市0.0480-20
20奈良市0.0480+300
21大阪市0.0480-55.56
22仙台市0.0480-50
23高知市0.0360+50
24秋田市0.0360-25
25福井市0.0360
26青森市0.0240-33.33
27長野市0.0240+100
28松江市0.0240
29松山市0.0240
30新潟市0.0240-75
31広島市0.0240-33.33
32和歌山市0.0240
33鹿児島市0.0120-50
34金沢市0.0120-50
35津市0.0120
36徳島市0.0120-50
37山口市0.0120
38富山市0.0120-50
39宮崎市0.0120-80
40大分市0.0120
41名古屋市0.0120-66.67
42前橋市0.0120-66.67
43佐賀市0.0120
44鳥取市00-100
45長崎市00
46那覇市00-100
47福岡市00
48甲府市00
49岐阜市00-100
50宇都宮市00-100
51大津市00-100
52北九州市00-100

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー




詳細なデータとグラフ

カキの月間支出の現状と今後

2025年4月時点でのカキ(貝類)の全国平均支出は30円となっており、前年同月比で+42.86%の大幅な増加が見られました。これは、カキの旬である冬季に向けた先行消費や価格の下落による購入しやすさの影響と考えられます。月間平均購入回数は0.05回と、日常的に購入される食材ではないものの、特定地域での消費集中が顕著です。


支出上位都市の特徴

支出額トップの千葉市(148円)では、前年同月比で+886.7%という急激な増加を記録し、購入頻度も0.18回(全国比3.6倍)と非常に高い水準にあります。千葉県は3番瀬などカキの産地があり、地元産の流通が背景にあると推察されます。

2位の奈良市(116円)では、前年同月比で+1833%とさらに急増しており、これは季節限定の特売や家庭料理での利用促進が影響した可能性があります。

他にも、山形市(81円・+84.09%)神戸市(77円・+87.8%)などの都市でも急増傾向が見られ、特に内陸部での支出拡大が今年の特徴です。


消費回数とその意味

月間購入回数で全国平均の0.05回を上回る都市は、千葉市(0.18回)相模原市(0.15回)東京都区部(0.14回)山形市(0.13回)などです。特に首都圏や東北地方での回数増加が顕著で、従来は季節品だったカキが、冷凍品や加工品として通年流通しつつある変化が背景にあります。

また、川崎市・札幌市・横浜市・さいたま市なども前年同月比で+100%以上の回数増を示しており、都市部での需要回復と販促活動が奏功していることがわかります。


地域性と消費文化

もともとカキは広島や宮城などの産地で多く消費される傾向がありましたが、2025年のデータでは内陸部や都市圏での支出増が際立ち、地域的な広がりを見せています。特に千葉市や奈良市、山形市といった地方中核都市での支出拡大は、地産地消に限らず、全国的な供給網の安定や冷凍流通技術の発展が消費拡大を支えた可能性があります。


今後の展望と課題

今回のデータから見えるのは、カキの消費が地域限定ではなく、都市部と地方で広がりを見せているという点です。価格変動への耐性や、調理の簡便化、健康志向の高まりも消費を後押ししています。今後は、水産業の安定供給体制と流通経路の強化が継続的な支出増に寄与するでしょう。

ただし、購入頻度の低さからも分かる通り、まだ「日常消費品」には至っておらず、季節商品・特別料理の食材としての位置づけに留まっています。継続的な需要創出には、レシピ提案や価格安定策が不可欠です。

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