イカの都市別支出ランキング:富山・松江が上位、松江は急増中

肉・魚

2025年4月時点のイカの全国平均支出は171円で減少傾向。富山市(613円)や松江市(426円)が上位を占め、消費頻度も高い。松江市や京都市など一部都市では支出・購入回数ともに大幅増加。漁獲不振や価格変動が影響し、都市部では加工品の消費が拡大。今後は持続可能な流通政策が鍵。

イカの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年9月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国146100+18.7
1青森市335229.5+94.77
2富山市294201.4-10.37
3松江市274187.7+56.57
4鳥取市243166.4+18.54
5新潟市236161.6+31.84
6鹿児島市225154.1+112.3
7仙台市223152.7+313
8秋田市208142.5-23.25
9山形市198135.6+15.12
10福岡市184126+31.43
11高知市183125.3+18.06
12宮崎市183125.3+60.53
13京都市181124+138.2
14岐阜市180123.3+24.14
15札幌市175119.9+186.9
16福島市172117.8+53.57
17川崎市170116.4+38.21
18和歌山市166113.7+90.8
19横浜市165113+146.3
20宇都宮市162111+28.57
21奈良市160109.6+36.75
22金沢市156106.8+85.71
23岡山市156106.8+13.04
24山口市153104.8+57.73
25大津市152104.1-20
26東京都区部14599.32+25
27佐賀市14397.95+11.72
28相模原市14196.58+63.95
29長野市14095.89-0.709
30大分市13995.21+195.7
31神戸市13693.15+88.89
32松山市13693.15+28.3
33静岡市13089.04-4.412
34水戸市12887.67+48.84
35前橋市12686.3-10.64
36盛岡市11981.51+4.386
37長崎市11478.08+32.56
38大阪市11377.4-25.17
39高松市10672.6+2.913
40名古屋市10571.92-27.59
41広島市10471.23-39.18
42堺市10370.55-40.46
43徳島市10269.86-19.05
44北九州市10269.86-52.11
45津市10169.18-25.19
46千葉市8860.27-19.27
47甲府市8759.59-31.5
48熊本市8155.48-1.22
49浜松市8155.48-59.09
50福井市7551.37-58.33
51さいたま市7551.37-40
52那覇市6544.52+8.333

月間支出の推移

イカの支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年9月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.34100+13.33
1青森市0.83244.1+76.6
2富山市0.67197.1-9.459
3秋田市0.64188.2+6.667
4松江市0.59173.5+51.28
5新潟市0.59173.5+18
6鹿児島市0.55161.8+83.33
7鳥取市0.54158.8+3.846
8仙台市0.54158.8+315.4
9福島市0.53155.9+65.63
10高知市0.52152.9+15.56
11山形市0.5147.1+25
12宮崎市0.48141.2+50
13福岡市0.45132.4+104.5
14岡山市0.42123.5+31.25
15岐阜市0.41120.6+13.89
16京都市0.41120.6+127.8
17横浜市0.4117.6+122.2
18札幌市0.38111.8+153.3
19金沢市0.37108.8+60.87
20川崎市0.37108.8+23.33
21和歌山市0.37108.8+48
22長野市0.36105.9-14.29
23静岡市0.35102.9+12.9
24水戸市0.35102.9+66.67
25相模原市0.34100+41.67
26盛岡市0.34100+6.25
27大分市0.34100+240
28東京都区部0.3397.06+13.79
29松山市0.3294.12+18.52
30山口市0.3294.12+60
31宇都宮市0.3294.12+77.78
32前橋市0.3294.12-21.95
33佐賀市0.3294.12
34大津市0.3191.18-27.91
35神戸市0.388.24+50
36徳島市0.2985.29-17.14
37津市0.2882.35-6.667
38高松市0.2779.41
39大阪市0.2779.41-27.03
40名古屋市0.2779.41-18.18
41浜松市0.2573.53-39.02
42広島市0.2573.53-37.5
43堺市0.2573.53-43.18
44長崎市0.2470.59-7.692
45甲府市0.2367.65-34.29
46奈良市0.2264.71-12
47北九州市0.2264.71-43.59
48熊本市0.2161.76+10.53
49千葉市0.258.82-20
50福井市0.1955.88-52.5
51さいたま市0.1750-45.16
52那覇市0.1647.06+23.08

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

イカの月間支出の現状と今後

2025年4月時点におけるイカの全国平均支出は171円で、前年同月比-5.525%とやや減少しています。月間の平均購入回数は0.42回で、こちらも-6.667%の減少となっており、全体として消費がやや縮小傾向にあります。背景には価格変動や漁獲量の不安定、代替品の選好などが影響している可能性が高いと考えられます。


支出額上位都市の動向

支出額で圧倒的に首位に立つのは富山市(613円)で、全国平均の3倍以上を記録しています。月間購入回数も1.51回と非常に高く、イカを日常的に食する文化や市場環境の反映と見られます。ただし前年比では支出額-25.52%、回数-36.55%といずれも大きく減少しており、地域経済や価格要因の影響が読み取れます。

次いで松江市(426円)も高い水準にあり、前年比+353.2%という大幅な支出増が注目されます。購入回数も0.86回(+207.1%)と急増しており、地元産品の流通強化や観光需要の影響が背景にある可能性が高いです。

京都市(293円)長野市(269円)大阪市(262円)などの都市部も上位に名を連ねており、特に京都・大阪は支出額・回数ともに増加しており、内陸部におけるイカの人気継続が見て取れます。


購入頻度に見る日常性

購入頻度で注目されるのはやはり富山市(1.51回)で、圧倒的な消費習慣の存在がうかがえます。続いて松江市、長野市(ともに0.86回)奈良市(0.64回)、京都市(0.63回)など、消費の高い都市が軒並み高頻度を示しています。

これらの都市では、地場流通網の発達やスーパーでの入手しやすさ、家庭料理での利用頻度が高いことが影響していると推察されます。特に松江・富山・長野の上昇傾向は、食文化の地域性や販促活動の成果も反映されているでしょう。


地域別の傾向と今後の見通し

北陸・山陰地方のイカ支出が非常に高い1方、関東・9州圏では支出額が中〜低水準で安定しています。特に松江、鳥取、青森などの日本海側では、伝統的なイカ消費が根強く残っていることがデータからも読み取れます。

1方で、富山市や青森市では支出・回数ともに前年より大幅減少しており、漁獲不振や価格上昇が家庭の購入行動を抑制しているとみられます。都市部では高級イカ製品や加工品へのシフトも進みつつあり、今後は消費スタイルの多様化がさらに進むことが予想されます。


政策的・市場的インプリケーション

イカは日本の食卓で定番の海産物である1方、資源量の減少や価格変動の影響を受けやすい水産物でもあります。今後の安定的な消費促進には、持続可能な漁業政策と、加工流通の多様化による価格の平準化が必要となるでしょう。

また、消費が伸びている都市では地場産品としてのブランド化や観光食材との連携が功を奏しており、他地域への応用が可能です。家庭内消費の維持・回復のためには、手軽さや調理方法の提案による啓発も重要な戦略です。

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