日本のりんご価格は地域により大きな差があり、2025年3月時点での平均価格は474.3円/kg。沖縄県など流通コストが高い地域では高値、青森や山形などの産地では低価格となっています。近年は気候変動や需要の多様化が価格に影響しており、今後は物流コストや生産体制が価格動向の鍵となります。
りんごのデータとグラフ
りんごの高い順
主要市場 | 沖縄県 | 宇部市 | 横浜市 | 広島市 | 高松市 | 仙台市 | 鹿児島市 | |
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最新 | 2025年3月 | 2025年3月 | 2023年12月 | 2025年3月 | 2025年3月 | 2025年3月 | 2025年3月 | 2023年12月 |
最大期 | 2024年7月 | 2020年8月 | 2020年7月 | 2023年7月 | 2020年7月 | 2024年7月 | 2020年7月 | 2020年7月 |
最新値[円/kg] | 474.3 | 581.3 | 529 | 508.3 | 505 | 497.3 | 493.3 | 491 |
最大値[円/kg] | 549.7 | 752 | 744 | 587 | 716 | 679.3 | 626 | 708 |
前月比[%] | -3.851 | -3.22 | -2.037 | 0 | -4.537 | -5.75 | -2.888 | 2.079 |
平均比[%] | 100 | 122.6 | 111.5 | 107.2 | 106.5 | 104.8 | 104 | 103.5 |
りんごの安い順
主要市場 | 山形市 | 松本市 | 八戸市 | 長野市 | 盛岡市 | 福島市 | 青森市 | |
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最新 | 2025年3月 | 2021年12月 | 2021年12月 | 2023年12月 | 2021年12月 | 2023年12月 | 2021年12月 | 2023年12月 |
最大期 | 2024年7月 | 2020年7月 | 2020年7月 | 2020年7月 | 2020年6月 | 2020年7月 | 2020年5月 | 2020年6月 |
最新値[円/kg] | 474.3 | 231 | 389 | 269 | 299 | 263 | 328 | 335 |
最大値[円/kg] | 549.7 | 670 | 709 | 609 | 562 | 779 | 591 | 521 |
前月比[%] | -3.851 | -10.47 | -11.39 | 0.3731 | -11.01 | -24.86 | 5.806 | 2.446 |
平均比[%] | 100 | 48.7 | 82.01 | 56.71 | 63.04 | 55.45 | 69.15 | 70.63 |

りんごの推移


最新の価格データ

その他のデータとグラフ
りんごの価格についての推移と展望
2025年3月時点での全国平均価格は474.3円/kgであり、都市間で価格に大きな差が見られます。最も高いのは沖縄県の581.3円/kg、最も安いのは山形市の231円/kgで、価格差は2.5倍以上にも及んでいます。これは流通コストや地域特性の影響が大きいと考えられます。
価格が高い地域の特徴
沖縄県、宇部市、横浜市、広島市などの都市では、いずれも全国平均を大きく上回る価格となっています。特に沖縄県(平均比122.6%)では、他地域からの輸送コストの高さが主因とされ、りんごのような本州産の果実は高値で取引されがちです。また、都市部では高品質な果実への需要が高いため、価格も高騰する傾向があります。
価格が低い地域の特徴
一方、山形市(48.7%)、八戸市(56.71%)、青森市(70.63%)など、東北・中部地方の産地では価格が全国平均を下回っています。これらの地域は主な生産地であり、供給が豊富なため、地元では比較的安価で販売されています。特に青森県はりんごの一大産地であり、出荷量が多く、価格も安定している傾向にあります。
最近の問題と価格変動
2025年3月時点では、全国の主要市場で前月比-3.85%の下落が見られました。これは季節要因や在庫状況の影響に加え、暖冬による収穫時期の前倒しや品質変化が影響している可能性があります。また、山形市や松本市、盛岡市などでは前月比で大幅な下落(-10〜25%)が見られ、供給過多や地元需要の減少が疑われます。
今後の価格推移の予想
今後は以下のような要因が価格に影響すると予想されます:
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気候変動の影響:異常気象による不作や過剰収穫で価格が乱高下する可能性。
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輸送コストの変動:特に離島・遠隔地では価格への影響が大きい。
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需要の多様化:加工品向けや海外輸出の拡大により、価格が底上げされる可能性。
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高齢化と後継者不足:生産量減少により、供給が限定され価格が上昇傾向になるリスクも。
まとめ
りんごの価格は都市ごとに大きく異なり、地域の生産力、輸送距離、気候、消費動向などが複合的に影響しています。産地では価格が低く、消費地や離島では高騰する傾向があります。今後は気候と物流の安定性、また生産体制の維持が、価格の安定化に鍵を握るでしょう。
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