ふすま張替費の地域別価格と動向分析|高騰の理由と今後の見通し

住宅工事費

2025年5月のふすま張替費は全国平均4,993円。千葉(7,000円)・横浜・名古屋など都市部で高騰し、特に千葉は前年より16.67%増。東京都区部や相模原も高めに推移。一方、大阪(4,701円)や川崎は比較的安価で推移。全国的には平均+2.197%の上昇と緩やかな増加傾向。地域性と住宅文化の違いが価格差に表れている。

都市別のふすま張替費1枚の相場価格

2025年5月
降順昇順
都市最新値[円]前年同月比[%]
平均5551+5.421
1八戸14000+7.692
2鳥取9695+131.1
3日立9350+112.5
4山口8800+39.68
5山形8779+52.68
6甲府7975
7前橋7890
8高知7500
9和歌山7480
10郡山7200+30.91
11旭川7000+27.27
12千葉7000+16.67
13宇部6930
14青森6914+19.72
15横浜6850
16伊丹6800
17名古屋6765+6.034
18東大阪6600+50
19大津6600
20相模原6540
21長岡6380
22所沢6380+16
23小山6380
24さいたま6380
25徳島6325
26松本6300
27熊本6190
28宮崎6050+10
29函館6050+10
30金沢5925
31水戸5860+13.9
32東京都区部5601+1.504
33西宮5600
34松阪5600+14.29
35神戸5500
36今治5500
37福井5450+9.548
38大分5450-0.909
39岐阜5430+2.841
40京都5375
41福島5355+13.69
42豊橋5280
43那覇5250
445215
45川崎5025-1.083
46富士5000
47佐世保4900
48長崎4770+12.63
49藤沢4730
50福山4730
51府中4730
52大阪4701+0.729
53札幌4565
544500
55熊谷4400
56姫路4400
57八王子4400
58仙台4400
59宇都宮4290
60奈良4240
61松山4200
62新潟4200
63高松4125
64松江4125
65福岡4050+12.5
66盛岡4030
67鹿児島4025
68富山4015-19.7
69広島4000+6.667
70秋田3975+10.72
71川口3900
72長野3852+14.92
73浦安3850
743850
75北九州3850
76浜松3800
77立川3500
78静岡3465
79岡山3300
80佐賀3250+4
81枚方3000
ふすま張替費1枚

システム住宅工事費家具

詳細なデータとグラフ

ふすま張替費の現状と今後

2025年5月時点におけるふすま張替費の全国平均は1枚あたり4,993円である。ふすまは日本伝統の建具であり、住文化の象徴ともいえる存在だが、近年では洋風住宅の普及により市場が限定されつつある。1方で、品質や意匠へのこだわりが地域差を生み、価格にも明確な差異が見られる。


高価格帯地域—千葉・横浜・名古屋の特徴

最も高額なのは千葉市の7,000円で、前年同月比+16.67%と急騰している。伝統家屋や茶室を多く残す地区で高品質な施工が求められている可能性がある。横浜(6,850円)名古屋(6,765円)も高価格帯に属し、それぞれ+6.03%の上昇を記録している。都市部では、材料や人件費の高騰、職人不足が相場を押し上げる大きな要因といえる。


中価格帯地域—相模原・さいたま・東京都区部の動き

相模原(6,540円)さいたま(6,380円)では全国平均を大きく上回る価格となっており、都市近郊での住宅更新需要が影響している可能性がある。東京都区部(5,601円)はやや抑えられた水準だが、それでも平均を大きく超え、+1.5%の緩やかな上昇を見せている。


標準〜低価格帯—神戸・京都・川崎・大阪の現状

神戸(5,500円)京都(5,375円)では文化的背景から伝統的な住宅構造が残る1方、価格は比較的安定している。川崎(5,025円)では前年比-1.08%と、わずかながら価格が下がっており、競争の激化や需要減退が影響していると考えられる。大阪(4,701円)は主要都市の中では最も安価であり、+0.72%と微増にとどまっている。


長期的推移と今後の見通し

2000年から2025年にかけて、ふすま張替費は1貫して地域ごとに差を見せつつも、全国平均では緩やかな上昇傾向にある。直近の平均増加率は+2.197%であり、インフレ圧力や資材価格上昇、職人高齢化が今後さらに価格を押し上げる要因となると予測される。1方で、ふすま自体の需要が限定的になっているため、今後も地域によっては横ばい〜減少傾向が続く可能性もある。

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