2025年5月のはさみ1本の平均価格は389円で、前年より+2.151%上昇。山口市では+40.94%の大幅上昇が見られた。地域によって価格差が大きく、要因には流通構造や輸入コスト、商品入れ替えの影響がある。今後も品質重視の商品増加により一部で価格上昇が予想される。
都市別のはさみ1本の相場価格
都市 | 最新値[円] | 前年同月比[%] | |
---|---|---|---|
平均 | 392.9 | +2.743 | |
1 | 山口 | 451 | +40.94 |
2 | 山形 | 450 | |
3 | 青森 | 449 | -2.814 |
4 | 東京都区部 | 449 | +4.419 |
5 | 高松 | 443 | +12.44 |
6 | 高知 | 439 | |
7 | 岡山 | 439 | +0.458 |
8 | 名古屋 | 438 | +2.576 |
9 | 佐賀 | 438 | +9.774 |
10 | 鳥取 | 437 | |
11 | 福島 | 437 | |
12 | 京都 | 437 | |
13 | 津 | 433 | +1.405 |
14 | 那覇 | 430 | |
15 | 松山 | 428 | |
16 | 秋田 | 426 | +14.21 |
17 | 盛岡 | 426 | +14.82 |
18 | 仙台 | 426 | -4.911 |
19 | 宮崎 | 423 | |
20 | 大分 | 423 | |
21 | 神戸 | 421 | +5.514 |
22 | 大津 | 416 | |
23 | 札幌 | 415 | |
24 | 長野 | 410 | +10.51 |
25 | 奈良 | 409 | +2.764 |
26 | 静岡 | 392 | |
27 | 和歌山 | 392 | |
28 | 徳島 | 390 | -2.743 |
29 | 大阪 | 384 | +8.782 |
30 | 甲府 | 383 | |
31 | 松江 | 383 | +6.094 |
32 | 横浜 | 382 | |
33 | さいたま | 382 | +13.02 |
34 | 岐阜 | 371 | -0.269 |
35 | 長崎 | 368 | |
36 | 水戸 | 368 | +23.49 |
37 | 千葉 | 355 | +0.567 |
38 | 広島 | 343 | +3.313 |
39 | 宇都宮 | 341 | +8.946 |
40 | 鹿児島 | 340 | |
41 | 前橋 | 336 | -14.07 |
42 | 金沢 | 328 | -4.651 |
43 | 福岡 | 322 | +18.38 |
44 | 福井 | 301 | |
45 | 新潟 | 298 | |
46 | 富山 | 273 | |
47 | 熊本 | 240 | -25.93 |

詳細なデータとグラフ
はさみの小売価格の相場と推移
2025年5月時点におけるはさみ1本の全国平均価格は389円です。文房具として日常的に使用されるはさみは、価格変動が緩やかな品目の1つですが、近年は1部都市で急激な価格上昇も観測され、地域によって差が広がっています。前年同月比では+2.151%と全体としては緩やかな上昇傾向にあります。
都市別価格の分布と特徴
価格が高い都市は以下の通りです:
都市 | 価格(円) |
---|---|
山口 | 451円 |
山形 | 450円 |
青森 | 449円 |
高松 | 443円 |
高知 | 439円 |
岡山 | 439円 |
名古屋 | 438円 |
佐賀 | 438円 |
鳥取 | 437円 |
福島 | 437円 |
これらの都市の多くは地方都市や中核市で、首都圏や近畿圏と比べて小売店の選択肢が限られる傾向があります。そのため、商品の価格が競争によって抑制されにくく、比較的高めで推移しています。
価格変動の背景と要因分析
全国平均の+2.151%という伸びに対して、山口市では+40.94%という大幅な上昇が観測されており、これは極めて異例です。このような変化には以下のような要因が考えられます:
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店舗の仕入れ先変更やブランドの変更:従来より高品質・高価格帯の商品への切り替えがあった可能性。
-
地元小売店の統廃合や閉店により、価格が高い大手店舗が主導する状態に。
-
円安による輸入コストの上昇:刃物の多くは海外製が多く、為替変動が影響。
また、高松市(+19.73%)や佐賀市(+9.774%)でも2桁近い上昇が見られ、これらの地域でも同様に仕入れコストや品目変更の影響が表れたと考えられます。
1方で、青森市は-2.814%と下落しており、低価格帯商品の普及やディスカウント施策の強化が進んでいる可能性があります。
都市ごとの特性と購買行動の影響
都市別の価格差には、地場の需要構造や消費者の志向性も関係しています。例えば:
-
山形・青森・福島など東北の都市では、生活必需品の質を重視する傾向が強く、高価格帯のブランドや耐久性のある製品の購入が支持される傾向。
-
名古屋や岡山といった大都市圏では、比較的多様な価格帯の商品が揃うものの、平均としては高めの水準。
また、最近では学習・工作用に子ども向けの安全性の高い製品や、クラフト・DIYブームによる高機能品の需要が都市によって異なり、それが価格に反映される場合もあります。
今後の展望と価格動向の予測
今後もはさみの価格は1部都市で上昇傾向を維持する可能性があります。理由としては:
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刃物製品の原材料価格(ステンレス・炭素鋼)の上昇
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海外製造比率の高さによる円安の影響
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包装材・輸送費の高止まり
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安全性・品質志向の製品へのシフト
1方で、100円ショップなどのPB商品の拡充やオンライン通販の普及による価格競争も継続しており、都市によっては低下または横ばいの価格推移が予想されます。
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