はくさい漬支出ランキング|高知・鳥取・宮崎で急増の背景とは

野菜・果実

2025年4月時点のはくさい漬支出は高知市が177円で全国トップ。鳥取や宮崎など地方都市でも支出・購入頻度が急増しており、伝統食や冬季保存食としての再評価が進む。全国平均はやや減少傾向ながら、一部都市での高伸びが全体を牽引している。

はくさい漬の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国51100-1.923
1高知市224439.2+19.15
2鳥取市175343.1+20.69
3和歌山市104203.9+215.2
4川崎市91178.4+37.88
5宮崎市87170.6+93.33
6甲府市86168.6+22.86
7佐賀市85166.7+93.18
8水戸市82160.8+3.797
9松江市82160.8+13.89
10福井市81158.8+161.3
11広島市73143.1+48.98
12富山市73143.1+62.22
13福島市71139.2-2.74
14奈良市70137.3+27.27
15青森市66129.4+10
16新潟市64125.5+276.5
17千葉市64125.5+166.7
18東京都区部63123.5+3.279
19高松市61119.6+32.61
20堺市61119.6+60.53
21仙台市61119.6-10.29
22京都市60117.6+122.2
23さいたま市59115.7+59.46
24静岡市58113.7-13.43
25山口市58113.7+56.76
26金沢市57111.8+32.56
27大津市56109.8+16.67
28北九州市56109.8+69.7
29長野市55107.8+5.769
30岡山市55107.8-23.61
31横浜市53103.9-17.19
32徳島市52102-28.77
33盛岡市51100-5.556
34山形市51100-46.88
35長崎市4894.12+92
36神戸市4894.12-74.87
37松山市4894.12+92
38熊本市4588.24+9.756
39浜松市4588.24-23.73
40岐阜市4588.24+21.62
41大阪市4486.27-38.03
42津市4282.35+50
43名古屋市3874.51-48.65
44鹿児島市3670.59+12.5
45福岡市3670.59-34.55
46宇都宮市3670.59-46.27
47秋田市3568.63-32.69
48相模原市3568.63-14.63
49札幌市3466.67+54.55
50大分市3262.75-37.25
51前橋市2447.06-52
52那覇市1121.57-31.25

月間支出の推移

はくさい漬の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国0.23100-11.54
1高知市0.82356.5-4.651
2鳥取市0.65282.6+20.37
3宮崎市0.49213+48.48
4佐賀市0.42182.6+61.54
5甲府市0.38165.2+11.76
6松江市0.37160.9+2.778
7奈良市0.37160.9+37.04
8福井市0.36156.5+89.47
9川崎市0.36156.5+28.57
10富山市0.36156.5+33.33
11岡山市0.35152.2-12.5
12堺市0.35152.2+94.44
13水戸市0.34147.8-12.82
14徳島市0.34147.8-22.73
15福島市0.32139.1-8.571
16静岡市0.31134.8
17山口市0.31134.8+10.71
18仙台市0.31134.8+24
19京都市0.3130.4+150
20長崎市0.29126.1+107.1
21新潟市0.29126.1+262.5
22高松市0.28121.7-17.65
23松山市0.28121.7+86.67
24東京都区部0.28121.7
25大津市0.28121.7+3.704
26千葉市0.28121.7+133.3
27北九州市0.28121.7+55.56
28長野市0.27117.4+17.39
29青森市0.25108.7-24.24
30金沢市0.25108.7+25
31熊本市0.25108.7-10.71
32津市0.25108.7+56.25
33横浜市0.25108.7-10.71
34山形市0.25108.7-40.48
35和歌山市0.25108.7+47.06
36岐阜市0.23100+9.524
37大阪市0.23100-42.5
38さいたま市0.23100+43.75
39神戸市0.2295.65-35.29
40盛岡市0.2295.65-24.14
41広島市0.286.96-35.48
42大分市0.1982.61-36.67
43福岡市0.1878.26-40
44浜松市0.1878.26-33.33
45宇都宮市0.1878.26-35.71
46鹿児島市0.1773.91+13.33
47札幌市0.1773.91+88.89
48名古屋市0.1773.91-48.48
49相模原市0.1565.22-31.82
50前橋市0.1460.87-44
51秋田市0.1252.17-53.85
52那覇市0.0521.74-37.5

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

はくさい漬の月間支出の現状と今後

はくさい漬は、冬季を中心に日本の家庭で親しまれてきた伝統的な漬物です。旬の白菜を塩や昆布で浅漬けにすることで、あっさりとした味わいと食物繊維・乳酸菌の摂取を両立させる保存食であり、現代の食卓においても健康志向の高まりと共に見直されています。

2025年4月時点における全国平均の月間支出額は50円、平均購入回数は0.23回と、額としては控えめながら、都市ごとの支出や購入回数には大きな地域差が見られます。


支出額の上位都市――高知・鳥取・宮崎の存在感

高知市は月間177円で全国トップの支出額を記録し、購入頻度も0.73回と高水準です。高知では、4季の野菜を活かした家庭料理文化が根強く、漬物は日常的な副菜として重宝されています。なお、前年同月比で購入頻度は-8.75%とやや減少しているものの、単価上昇などにより支出額自体は高止まりしています。

次いで鳥取市は165円(+106.3%)と急伸。購入頻度も0.61回(+79.41%)と共に増加しており、家庭の食卓における白菜漬けの地位が再び高まっていると考えられます。

宮崎市(113円、+151.1%)も著しい伸びを見せ、南9州地域における冬野菜利用や、あっさり味の漬物需要が背景にあると見られます。


都市圏での堅調な支出 ― 川崎・奈良・広島の傾向

都市部では川崎市が109円(+65.15%)と堅調な支出を記録。こうした地域では、家庭での調理頻度が少ない分、カット済みやパック漬物など利便性の高い製品の購入が増えている可能性があります。購入頻度は全体で示されていませんが、支出額の上昇がライフスタイル変化を示唆しています。

奈良市(103円、+87.27%)は、関西圏における漬物文化の伝統を受け継いでいる地域で、購入頻度0.51回(+70%)と共に増加しており、家族単位での食卓に浸透していることがうかがえます。

また、広島市(87円、+47.46%)も上昇傾向にあり、中国地方の家庭料理に根ざした食文化が反映されていると考えられます。


地方都市の健闘 ― 松江・甲府・新潟の背景

松江市(85円、+112.5%、購入頻度0.45回、+66.67%)甲府市(85円、+28.79%、購入頻度0.40回、+11.11%)など、地方都市では地元食材への信頼感や季節の保存食としての実用性が重視されていると見られます。

特に新潟市(77円、+97.44%)では、購入回数が0.37回(+117.6%)と非常に大きな伸びを示しており、雪国特有の冬季保存文化が今もなお機能していることを示しています。冬季に野菜が手に入りにくくなる地域では、漬物のような保存手段が日常食として定着しています。


全国的な傾向と今後の見通し

全体としては支出額は前年同月比-1.961%、購入頻度は-11.54%とわずかに減少しているものの、1部都市での急激な支出・頻度の伸びが目立つことから、単価の上昇と地域差が全体平均に影響していることが読み取れます。

都市部では利便性の高いパック製品や健康機能に配慮した減塩タイプの需要が伸びていると考えられ、地方では家庭的な食文化の継承が支出の増加を支えている状況です。

今後は、物価動向や家庭での調理機会、健康志向の高まりに左右されつつも、はくさい漬のような伝統的漬物の見直しが進むと予測されます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました