にんじん支出ランキング:さいたま市が全国トップ、消費傾向分析

根菜野菜

2025年4月のにんじん支出で最も高いのはさいたま市(390円)、次いで新潟市や相模原市。購入頻度もさいたま市がトップで、健康志向や家庭料理の傾向が反映。福井市や秋田市などは支出・頻度ともに急増。地域ごとににんじんへの関心や消費スタイルに明確な差がある。

人参の月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年4月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国290100+11.97
1さいたま市390134.5+33.11
2新潟市368126.9+21.45
3相模原市358123.4+20.95
4浜松市352121.4+32.33
5奈良市347119.7+25.72
6秋田市346119.3+31.56
7川崎市343118.3+26.57
8広島市334115.2+38.02
9福井市330113.8+72.77
10名古屋市329113.4+21.4
11京都市328113.1+25.67
12福島市326112.4-3.264
13松江市325112.1+18.18
14岡山市321110.7-6.14
15岐阜市309106.6-6.364
16東京都区部308106.2+16.67
17高松市306105.5+43.66
18那覇市305105.2+16.86
19富山市300103.4+10.29
20大津市298102.8+11.61
21千葉市296102.1+3.136
22鹿児島市293101+10.98
23横浜市291100.3-5.519
24盛岡市290100-7.643
25前橋市290100+47.21
26神戸市28999.66+17
27山口市28598.28+41.09
28堺市27996.21+28.57
29水戸市27795.52+7.364
30静岡市27695.17+20
31青森市27695.17+12.65
32松山市27594.83-2.135
33山形市27494.48-4.861
34金沢市27293.79-12.82
35鳥取市27093.1+2.273
36宇都宮市26992.76+23.96
37佐賀市26089.66+25.6
38長野市25788.62-9.825
39甲府市25788.62-18.93
40仙台市25788.62-20.43
41和歌山市25688.28+4.918
42大阪市25487.59-4.511
43大分市25487.59+17.05
44宮崎市24785.17+10.76
45長崎市24383.79+0.413
46福岡市23380.34+5.909
47北九州市23380.34+19.49
48津市22878.62-7.317
49熊本市22577.59-13.13
50高知市22477.24+21.08
51徳島市21674.48+54.29
52札幌市21172.76-13.88

月間支出の推移

人参の支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年4月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国1.39100+2.963
1さいたま市1.78128.1+27.14
2秋田市1.69121.6+21.58
3奈良市1.67120.1+23.7
4京都市1.64118+10.07
5新潟市1.59114.4-2.454
6鹿児島市1.58113.7-1.25
7福井市1.58113.7+54.9
8相模原市1.58113.7+10.49
9岡山市1.58113.7-8.671
10松江市1.54110.8+4.054
11高松市1.52109.4+15.15
12浜松市1.52109.4-7.879
13名古屋市1.51108.6+12.69
14山口市1.5107.9+11.94
15広島市1.49107.2+14.62
16静岡市1.48106.5+17.46
17川崎市1.47105.8+14.84
18宮崎市1.46105+2.098
19那覇市1.45104.3+3.571
20福島市1.45104.3-12.65
21佐賀市1.45104.3+27.19
22松山市1.43102.9-10.06
23長崎市1.41101.4-2.759
24富山市1.41101.4+5.224
25堺市1.41101.4+8.462
26神戸市1.4100.7-5.405
27東京都区部1.3899.28+0.73
28大阪市1.3899.28-1.429
29大津市1.3899.28-12.66
30岐阜市1.3697.84-19.05
31和歌山市1.3697.84+11.48
32宇都宮市1.3496.4+16.52
33盛岡市1.3395.68-18.9
34山形市1.3395.68-10.14
35横浜市1.3294.96-9.589
36仙台市1.3294.96-12
37長野市1.393.53-9.722
38千葉市1.393.53-2.256
39前橋市1.393.53+21.5
40福岡市1.2892.09+0.787
41熊本市1.2791.37-20.63
42大分市1.2589.93-5.303
43高知市1.2489.21+4.202
44青森市1.2489.21-1.587
45水戸市1.2187.05-11.68
46甲府市1.1884.89-31.4
47金沢市1.1683.45-25.16
48札幌市1.1683.45-9.375
49北九州市1.1482.01-5
50徳島市1.1381.29+8.654
51鳥取市1.0676.26-20.3
52津市1.0676.26-10.92

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー




詳細なデータとグラフ

人参の月間支出の現状と今後

にんじんはカレーや煮物、サラダなど多様な料理に使われる定番野菜であり、色合い・栄養価ともに家庭での使用頻度が高い食材です。2025年4月時点の全国平均支出は290円と安定していますが、都市別に見るとその支出額や購入頻度には顕著な差が見られます。これらの差異は、地域の物価、食文化、購買行動、流通環境といった複合的要素を映し出しています。


にんじんの支出額が高い都市とその背景

最新データによると、にんじんへの世帯支出が最も高いのはさいたま市(390円)で、全国平均より+100円近く高い水準です。次いで、新潟市(368円)相模原市(358円)浜松市(352円)、奈良市(347円)などが続きます。

これらの都市では、にんじんの価格上昇とともに、購入量そのものも増加している可能性が高いです。特に福井市(+72.77%)広島市(+38.02%)などは、前年同月からの急増が目立ちます。これは、価格の高騰だけでなく、家庭での料理頻度や健康志向の高まりが反映された結果とも考えられます。

また、価格の上昇は全国平均でも+11.97%とあり、にんじんの安定供給に課題があった月とも推測されます。天候不順や物流コストの上昇などが背景にあると考えられます。


購入頻度から読み取れる日常利用の習慣

支出額と合わせて注目すべきは購入頻度です。全国平均は1.39回/月ですが、最も高いのはさいたま市(1.78回)で、秋田市(1.69回)奈良市(1.67回)、京都市(1.64回)などが上位を占めます。

これらの都市では、にんじんが調理の頻度・必要性ともに高い野菜として認識されており、月に2回近く購入する世帯も少なくないことがうかがえます。

福井市は支出額(330円)とともに購入頻度(1.58回)も高く、前年同月比で+54.9%の頻度増となっており、今後の消費継続が期待される都市の1つです。こうしたデータは、家庭での常備菜や副菜への活用、離乳食や高齢者食での需要など、生活スタイルと密接に関係しています。


支出と頻度のギャップから見る地域差

興味深いのは、支出額が高い1方で、購入頻度が伸び悩む都市や逆の傾向が見られる都市です。たとえば新潟市は支出額は2位ながら、購入頻度は1.59回で前年より減少(-2.454%)しており、単価上昇による支出増が主因だと考えられます。

1方で、相模原市秋田市は支出・頻度ともに増加しており、家庭内での消費が拡大している都市の代表といえます。名古屋市も支出額329円で上位に位置しており、人口規模の大きさと生活習慣の影響が反映された結果でしょう。

また、岡山市では購入頻度が1.58回と高水準である1方、前年比で-8.67%の減少があり、これは特売の影響や他野菜への置き換え、家庭構成の変化などが影響している可能性があります。


おわりに:にんじんの消費から見える都市の暮らし

にんじんのような日常食材における支出・購入頻度の違いは、地域の食文化や家庭の暮らし方、流通や価格変動への感度を如実に映します。さいたま市のように「多く買い、多く使う」都市では、にんじんの健康価値や調理の柔軟性が評価されていると考えられます。

逆に価格高騰だけで支出が増えた都市も存在し、価格と消費行動のずれが今後の地域マーケティングや供給戦略を考える上で重要なヒントを与えてくれます。

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