だいふく餅の価格が全国で急騰中|地域差とその背景を徹底解説

和菓子



日本のだいふく餅の平均小売価格は2025年3月時点で136.5円に達し、特に地方都市での価格上昇が顕著です。松山や富山などでは観光需要や高付加価値化が要因となり高値傾向にある一方、鹿児島や奈良などの低価格地域でも前年比70%以上の急騰が見られます。原材料や物流コスト、人件費の上昇が背景にあり、今後も和菓子の価格は上昇基調が続くと考えられます。

菓子類・飲料の都市別小売価格

だいふく餅価格の高い都市

2025年3月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 松山 金沢 福島 熊本 佐賀 富山 高知 水戸 甲府 札幌
最新値[円] 136.5 188 187 185 173 166 160 153 153 152 150
平均比[%] 100 137.8 137 135.6 126.8 121.6 117.2 112.1 112.1 111.4 109.9
前年月同比[%] 9.267 26.17 3.315 14.2 22.7 -4.598 24.03 22.4 6.993 7.801 -4.459

だいふく餅価格の低い都市

2025年3月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
名称 平均 鹿児島 高松 福井 大分 奈良 盛岡 長崎 前橋 新潟 宇都宮
最新値[円] 136.5 99 102 107 109 112 117 119 121 121 122
平均比[%] 100 72.54 74.74 78.41 79.87 82.07 85.73 87.2 88.67 88.67 89.4
前年月同比[%] 9.267 8.791 8.511 0 2.83 12 14.71 10.19 7.08 7.08 9.91

 

これまでの和菓子の推移

だいふく餅の小売り価格
最新のデータ

 

詳細なデータとグラフ

 

だいふく餅の現状と今後

だいふく餅は、あんこをもちで包んだ日本の伝統的な和菓子であり、日常のおやつから贈答用まで幅広く親しまれています。しかし、近年の日本国内の物価上昇の波は、この庶民的な和菓子にも大きな影響を与えています。ここでは、2010年から2025年までのデータを基に、だいふく餅の小売価格の推移とその要因を見ていきます。


全国平均と全体的な価格傾向

2025年3月時点での全国平均価格は136.5円となっており、2020年代初頭の価格と比べて明らかに上昇傾向にあります。特に2022年以降は、食料品全般の価格上昇と連動して、だいふく餅の価格も右肩上がりの傾向が見られます。


高価格帯の都市とその背景

価格の高い都市トップ10は以下の通りです。

都市名 価格(円) 前年同期比
松山 188 +26.17%
金沢 187 +3.315%
福島 185 +14.2%
熊本 173 +22.7%
佐賀 166 -4.598%
富山 160 +24.03%
高知 153 +22.4%
水戸 153 +6.993%
甲府 152 +7.801%
札幌 150 -4.459%

松山、熊本、富山などは特に価格上昇が目立っており、地方都市においても観光地化や特産品化された商品が多く、付加価値のあるだいふく餅が流通していることが価格高騰の要因と考えられます。


低価格帯の都市と急激な価格上昇

価格の低い都市トップ10は以下の通りです。

都市名 価格(円) 前年同期比
鹿児島 99 +72.54%
高松 102 +74.74%
福井 107 +78.41%
大分 109 +79.87%
奈良 112 +82.07%
盛岡 117 +85.73%
長崎 119 +87.2%
前橋 121 +88.67%
新潟 121 +88.67%
宇都宮 122 +89.4%

注目すべきは、鹿児島や高松、奈良などでは100円前後という安価ながらも、前年比70〜90%超の価格上昇が起きていることです。これらの地域は、元々の価格水準が低いため、原材料費や人件費の影響を強く受けてしまうと一気に価格が跳ね上がる傾向があります。


価格上昇の主な要因

だいふく餅の価格上昇には、以下のような要因が挙げられます。

  1. 原材料の高騰:もち米や砂糖、小豆の価格上昇。特に小豆は天候不順や生産量の減少で価格が高止まり。

  2. エネルギー・物流コストの上昇:冷蔵・冷凍流通が必要な和菓子にとって、燃料費や電気代の上昇は価格に直接影響。

  3. 人手不足による人件費上昇:製造工程に手作業が多いだいふく餅は、特に人件費の影響を受けやすい。

  4. 観光需要の回復:地方都市では観光地での土産物需要が回復し、プレミア価格での販売も増加。


今後の展望と消費者への影響

今後も物価の上昇圧力は続くと見られ、だいふく餅の価格も引き続き上昇傾向にあると予想されます。特に、安価だった地域が急速に全国平均に近づいていくことで、「手頃な和菓子」というだいふく餅の立ち位置が変化する可能性もあります。消費者側も価格に見合った品質を求めるようになるでしょう。


まとめ

だいふく餅は長年にわたって親しまれてきた和菓子ですが、現在では地域ごとの価格差が拡大し、また一部地域では急激な価格上昇が見られるなど、物価変動の縮図となっています。今後は、地元の素材や製法にこだわった高付加価値商品と、日常的に楽しめるリーズナブルな商品との二極化が進む可能性もあります。

 

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