2025年最新版|せんべい支出が多い都市ランキングと消費傾向分析

菓子類

2025年4月のデータでは、せんべい支出が最も高いのは福島市(897円)、次いで横浜市や水戸市。購入頻度では福井市が月3.37回と最多。全体としてせんべいは高齢者世帯や地方都市を中心に日常的に消費されており、近年は都市部でも再注目されている。

せんべいの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年5月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国610100+4.274
1福島市1015166.4+36.79
2水戸市837137.2-6.376
3静岡市790129.5+16.69
4長野市778127.5+37.21
5佐賀市774126.9+125.7
6新潟市753123.4+11.56
7秋田市749122.8+17.77
8大津市747122.5+3.75
9盛岡市733120.2+20.76
10前橋市715117.2+48.03
11富山市708116.1+25.31
12青森市698114.4+10.27
13川崎市694113.8-11.03
14高松市693113.6-2.941
15宇都宮市684112.1+24.82
16名古屋市681111.6+26.11
17横浜市676110.8-5.056
18相模原市661108.4+13.77
19札幌市658107.9+71.35
20千葉市656107.5+21.26
21神戸市651106.7-5.378
22奈良市647106.1-13.85
23京都市641105.1+16.55
24山口市640104.9+31.69
25福井市635104.1-11.93
26金沢市633103.8-7.185
27東京都区部629103.1-15.23
28徳島市626102.6+34.33
29山形市618101.3-26.34
30岐阜市616101-14.8
31さいたま市612100.3-6.991
32浜松市59497.38+15.34
33津市59096.72-2.64
34仙台市57694.43+12.5
35岡山市57393.93+18.63
36鹿児島市56893.11+65.6
37堺市55290.49-16.11
38鳥取市53788.03-12.54
39広島市53086.89-1.487
40甲府市52986.72+43.36
41北九州市48980.16+31.45
42松江市47477.7+6.517
43大阪市46776.56-11.55
44大分市46776.56+34.97
45福岡市44072.13-19.56
46宮崎市43270.82-7.692
47熊本市39965.41-8.065
48長崎市39464.59+19.39
49和歌山市37861.97+3.562
50松山市37761.8-1.823
51高知市34456.39-0.865
52那覇市23238.03-0.429

月間支出の推移

せんべいの支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年5月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国2.24100+8.738
1福島市3.08137.5+12.82
2新潟市2.96132.1+11.28
3水戸市2.93130.8+22.59
4相模原市2.86127.7+36.19
5青森市2.81125.4+12.4
6盛岡市2.81125.4+18.07
7長野市2.64117.9+17.33
8山口市2.61116.5+26.7
9浜松市2.58115.2+26.47
10富山市2.57114.7+41.21
11奈良市2.56114.3+12.78
12福井市2.53112.9-4.528
13徳島市2.52112.5+26
14横浜市2.49111.2+0.403
15秋田市2.42108-19.87
16高松市2.38106.3+7.207
17金沢市2.34104.5-15.52
18岐阜市2.33104+1.304
19札幌市2.32103.6+56.76
20前橋市2.3102.7+18.56
21宇都宮市2.29102.2-3.782
22津市2.28101.8-6.173
23大津市2.28101.8-11.63
24堺市2.24100-7.054
25仙台市2.24100-2.609
26川崎市2.2399.55-0.446
27さいたま市2.2399.55-1.762
28岡山市2.2299.11+30.59
29名古屋市2.298.21-4.348
30山形市2.1897.32-34.53
31大阪市2.1395.09+12.11
32静岡市2.0993.3-18.36
33宮崎市2.0892.86+11.23
34東京都区部2.0691.96+0.488
35神戸市2.0591.52-21.76
36鹿児島市2.0390.63+23.03
37鳥取市2.0189.73-12.99
38北九州市1.9787.95+26.28
39松江市1.9285.71-17.95
40京都市1.8281.25-20.18
41長崎市1.7578.13+15.13
42大分市1.7477.68+6.748
43福岡市1.7377.23+34.11
44千葉市1.775.89-15.42
45松山市1.6774.55+15.97
46広島市1.6674.11-14.43
47甲府市1.6372.77+18.12
48和歌山市1.5669.64-10.34
49佐賀市1.4263.39+2.158
50熊本市1.4162.95-29.85
51高知市1.3761.16-22.6
52那覇市1.1551.34+23.66

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

せんべいの月間支出の現状と今後

せんべいは、日本の伝統的な米菓として長く愛されてきました。甘味よりも塩味やしょうゆ味を中心とした味付けが多く、世代を超えて親しまれています。特に高齢者層からの支持が厚く、世帯構成や地域の食文化によって消費動向が大きく異なる点が特徴です。本稿では、2008年から2025年4月までの総務省統計に基づく都市別の月間支出データをもとに、せんべいの消費傾向を丁寧に解説します。


2025年4月時点の都市別せんべい支出ランキング

全国平均の支出額は598円。その中で最も支出が多かった上位10都市は以下の通りです:

  1. 福島市:897円

  2. 横浜市:893円

  3. 水戸市:857円

  4. 福井市:802円

  5. 岐阜市:802円

  6. 奈良市:789円

  7. 長野市:767円

  8. 津市:754円

  9. 千葉市:710円

  10. さいたま市:700円

いずれも全国平均を大きく上回っており、福島市ではほぼ月に900円、横浜市でもほぼ同水準の消費が確認されています。特筆すべきは、地方都市だけでなく、関東圏の大都市(横浜、千葉、さいたま)も上位に名を連ねている点です。


前年同月比から見る消費の動き

全体の前年同月比は+10.54%と堅調な伸びを見せています。以下の都市で特に支出の増加が目立ちました:

  • 横浜市:+37.81%

  • 長野市:+35.99%

  • 津市:+23.81%

  • 千葉市:+23.69%

  • 奈良市:+20.46%

横浜市では約4割の伸びが確認され、せんべいが再び「注目の和スナック」として家庭に戻ってきた印象を与えます。長野市や津市などの地方都市でも、家庭でのお茶請け需要や地域ブランドの人気などが要因と考えられます。

1方、トップの福島市では前年と比較して+0.112%と横ばいに近く、すでに高い水準で安定していることがうかがえます。


購入頻度から見た「せんべい常食化」の実態

せんべいの月間購入頻度(全国平均2.19回)に対し、以下の都市では特に高い頻度で購入されています:

  1. 福井市:3.37回

  2. 福島市・水戸市:2.87回

  3. 長野市:2.73回

  4. 盛岡市:2.7回

  5. 岐阜市:2.64回

  6. 山形市:2.63回

  7. さいたま市:2.59回

  8. 高松市・川崎市:2.58回

月に2回以上買う都市が多く、福井市では月3回以上購入されており、せんべいが「日常のおやつ」として深く根付いていることがわかります。

前年と比較した購入頻度の増加率では以下の都市が目立ちます:

  • 川崎市:+28.36%

  • 水戸市:+20.59%

  • さいたま市:+18.81%

  • 岐阜市:+17.33%

  • 長野市:+16.17%

1方で、福島市(-7.717%)や山形市(-14.61%)は頻度が減少しており、消費の形態が変化している可能性もあります(例:まとめ買いによる単価上昇など)。


都市別の消費傾向と文化的背景

以下に、各都市のせんべい消費に見られる特徴をまとめます:

  • 福島市・水戸市:東北~北関東にかけて、農産物ベースの伝統食文化が根付き、素朴な味のせんべいが根強い人気。

  • 横浜市・千葉市・さいたま市:都市部においても和菓子専門店の存在や高齢化世帯による定期購入の需要が高い。

  • 福井市・岐阜市・奈良市:歴史ある城下町文化が残る地域で、茶菓子としてのせんべい需要が堅調。

  • 長野市・津市:地場メーカーの展開により、品質と価格のバランスがよい地元商品が消費を支える。


今後の展望 ― せんべい市場の持続可能性

せんべい市場は、以下のような進化が期待されます:

  • 個包装・健康志向商品の拡大:減塩・グルテンフリー・ノンフライなどの選択肢増加。

  • 贈答需要の活性化:地方都市では今も手土産や仏事などでの活用が根強い。

  • 外国人観光客向け商品の開発:インバウンド需要で“ジャパニーズスナック”としての輸出が注目。

また、高齢社会における“安心のおやつ”としての地位を今後さらに強めていくと予想されます。

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