2025年最新版|せんべい支出が多い都市ランキングと消費傾向分析

菓子類

2025年4月のデータでは、せんべい支出が最も高いのは福島市(897円)、次いで横浜市や水戸市。購入頻度では福井市が月3.37回と最多。全体としてせんべいは高齢者世帯や地方都市を中心に日常的に消費されており、近年は都市部でも再注目されている。

せんべいの月間支出ランキング(二人以上世帯)

2025年9月
降順昇順
都市名支出額[円]全国比[%]前年同月比[%]
全国507100-2.312
1福島市791156+51.82
2鳥取市736145.2+100
3横浜市727143.4+51.14
4水戸市654129-8.017
5名古屋市637125.6+3.577
6大津市621122.5-7.864
7相模原市597117.8+40.47
8大阪市592116.8+9.225
9金沢市590116.4+29.96
10山口市588116+78.72
11青森市584115.2+8.752
12さいたま市567111.8+2.717
13宇都宮市565111.4-20.87
14浜松市564111.2+25.61
15津市564111.2+10.16
16奈良市562110.8-3.103
17富山市559110.3-10.27
18徳島市549108.3+29.18
19千葉市547107.9-2.669
20福井市546107.7-3.363
21盛岡市536105.7-6.294
22新潟市534105.3-19.7
23川崎市514101.4+5.979
24山形市514101.4-45.95
25高松市50699.8-5.066
26堺市49798.03-6.929
27大分市49497.44+39.55
28東京都区部48996.45-34.01
29静岡市47994.48-6.628
30仙台市47593.69-23.63
31長野市47293.1-7.269
32神戸市47293.1-2.479
33甲府市46591.72+26.7
34岐阜市46090.73-25.69
35岡山市45890.34+25.14
36鹿児島市44287.18+8.068
37宮崎市43485.6+66.28
38京都市42984.62
39札幌市42884.42+58.52
40前橋市42884.42+34.59
41秋田市41682.05-5.239
42和歌山市39177.12+8.31
43高知市38275.35+34.04
44佐賀市36171.2-1.096
45広島市35670.22-10.1
46福岡市34167.26-29.84
47松山市32964.89-17.34
48松江市32163.31-7.759
49熊本市29257.59-15.12
50北九州市29257.59-36.93
51長崎市24247.73-12.32
52那覇市22444.18+13.13

月間支出の推移

せんべいの支出額

世帯当りの月間購入回数

2025年9月
降順昇順
都市名購入回数[回]全国比前年同月比[%]
全国1.79100+0.562
1福島市2.97165.9+47.03
2新潟市2.52140.8+3.704
3横浜市2.48138.5+44.19
4徳島市2.45136.9+62.25
5金沢市2.41134.6+24.87
6山口市2.32129.6+39.76
7水戸市2.3128.5+46.5
8相模原市2.23124.6+40.25
9大阪市2.22124+16.84
10盛岡市2.18121.8-6.438
11福井市2.17121.2+5.854
12堺市2.15120.1+20.11
13青森市2.14119.6+4.902
14富山市2.1117.3-13.22
15宇都宮市2.07115.6-6.757
16浜松市2.04114+15.25
17さいたま市1.94108.4-1.02
18岡山市1.93107.8+50.78
19大分市1.93107.8+28.67
20名古屋市1.9106.1+7.345
21大津市1.86103.9-16.96
22仙台市1.85103.4-26
23鹿児島市1.82101.7+45.6
24長野市1.82101.7+15.92
25川崎市1.82101.7-11.22
26宮崎市1.82101.7+27.27
27鳥取市1.81101.1+11.04
28山形市1.7798.88-26.25
29秋田市1.7698.32
30神戸市1.7597.77-19.35
31京都市1.7597.77+15.13
32千葉市1.794.97-7.609
33甲府市1.6793.3-3.468
34東京都区部1.6793.3-15.23
35奈良市1.6692.74-19.81
36岐阜市1.6592.18-21.8
37津市1.6290.5-16.92
38広島市1.5787.71+9.028
39静岡市1.5486.03-31.86
40札幌市1.5284.92+15.15
41高松市1.5184.36-24.12
42和歌山市1.5184.36+9.42
43前橋市1.4480.45+9.924
44高知市1.4279.33+37.86
45佐賀市1.4279.33-8.974
46松江市1.3575.42-11.76
47松山市1.2770.95-13.61
48北九州市1.2469.27-26.63
49福岡市1.2167.6-6.923
50熊本市1.1966.48-17.93
51長崎市1.1664.8-1.695
52那覇市0.844.69-4.762

月間購入回数の推移

各世帯の平均支出頻度

カテゴリー

詳細なデータとグラフ

せんべいの月間支出の現状と今後

せんべいは、日本の伝統的な米菓として長く愛されてきました。甘味よりも塩味やしょうゆ味を中心とした味付けが多く、世代を超えて親しまれています。特に高齢者層からの支持が厚く、世帯構成や地域の食文化によって消費動向が大きく異なる点が特徴です。本稿では、2008年から2025年4月までの総務省統計に基づく都市別の月間支出データをもとに、せんべいの消費傾向を丁寧に解説します。


2025年4月時点の都市別せんべい支出ランキング

全国平均の支出額は598円。その中で最も支出が多かった上位10都市は以下の通りです:

  1. 福島市:897円

  2. 横浜市:893円

  3. 水戸市:857円

  4. 福井市:802円

  5. 岐阜市:802円

  6. 奈良市:789円

  7. 長野市:767円

  8. 津市:754円

  9. 千葉市:710円

  10. さいたま市:700円

いずれも全国平均を大きく上回っており、福島市ではほぼ月に900円、横浜市でもほぼ同水準の消費が確認されています。特筆すべきは、地方都市だけでなく、関東圏の大都市(横浜、千葉、さいたま)も上位に名を連ねている点です。


前年同月比から見る消費の動き

全体の前年同月比は+10.54%と堅調な伸びを見せています。以下の都市で特に支出の増加が目立ちました:

  • 横浜市:+37.81%

  • 長野市:+35.99%

  • 津市:+23.81%

  • 千葉市:+23.69%

  • 奈良市:+20.46%

横浜市では約4割の伸びが確認され、せんべいが再び「注目の和スナック」として家庭に戻ってきた印象を与えます。長野市や津市などの地方都市でも、家庭でのお茶請け需要や地域ブランドの人気などが要因と考えられます。

1方、トップの福島市では前年と比較して+0.112%と横ばいに近く、すでに高い水準で安定していることがうかがえます。


購入頻度から見た「せんべい常食化」の実態

せんべいの月間購入頻度(全国平均2.19回)に対し、以下の都市では特に高い頻度で購入されています:

  1. 福井市:3.37回

  2. 福島市・水戸市:2.87回

  3. 長野市:2.73回

  4. 盛岡市:2.7回

  5. 岐阜市:2.64回

  6. 山形市:2.63回

  7. さいたま市:2.59回

  8. 高松市・川崎市:2.58回

月に2回以上買う都市が多く、福井市では月3回以上購入されており、せんべいが「日常のおやつ」として深く根付いていることがわかります。

前年と比較した購入頻度の増加率では以下の都市が目立ちます:

  • 川崎市:+28.36%

  • 水戸市:+20.59%

  • さいたま市:+18.81%

  • 岐阜市:+17.33%

  • 長野市:+16.17%

1方で、福島市(-7.717%)や山形市(-14.61%)は頻度が減少しており、消費の形態が変化している可能性もあります(例:まとめ買いによる単価上昇など)。


都市別の消費傾向と文化的背景

以下に、各都市のせんべい消費に見られる特徴をまとめます:

  • 福島市・水戸市:東北~北関東にかけて、農産物ベースの伝統食文化が根付き、素朴な味のせんべいが根強い人気。

  • 横浜市・千葉市・さいたま市:都市部においても和菓子専門店の存在や高齢化世帯による定期購入の需要が高い。

  • 福井市・岐阜市・奈良市:歴史ある城下町文化が残る地域で、茶菓子としてのせんべい需要が堅調。

  • 長野市・津市:地場メーカーの展開により、品質と価格のバランスがよい地元商品が消費を支える。


今後の展望 ― せんべい市場の持続可能性

せんべい市場は、以下のような進化が期待されます:

  • 個包装・健康志向商品の拡大:減塩・グルテンフリー・ノンフライなどの選択肢増加。

  • 贈答需要の活性化:地方都市では今も手土産や仏事などでの活用が根強い。

  • 外国人観光客向け商品の開発:インバウンド需要で“ジャパニーズスナック”としての輸出が注目。

また、高齢社会における“安心のおやつ”としての地位を今後さらに強めていくと予想されます。

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