【2025年最新】全国スイカ市場価格の動向|地域別特徴と価格変動、今後の展望分析

すいか

全国のすいか市場では、横浜・仙台・札幌が高価格を維持し、東京・大阪など大都市圏での流通量が多い。価格は都市により増減があるが全体としては安定推移。高品質品種の需要増や天候による供給変動が価格変動の主要因。小玉すいかなどの多様化も進行中。

すいかの市場価格

2025年6月
降順昇順
市場卸売価格[円/kg]主要比前年同月比[%]
主要市場263.3100-0.506
1横浜市289109.7+3.336
2仙台市286.7108.9+5.007
3札幌市282107.1-0.469
4東京都273.3103.8+2.497
5広島市264.3100.4-3.059
6金沢市264100.3-2.342
7大阪市26098.74-2.377
8京都市255.797.09-2.909
9高松市255.396.96+1.454
10名古屋市251.395.44-3.827
11沖縄県24392.28-1.352
12北九州市236.789.88-12.99
13神戸市231.387.85-8.082
14福岡市21882.79-1.656

市場価格の推移

すいかの市場価格

全国の卸売数量

2025年6月
降順昇順
市場卸売数量[k円/kg]主要比前年同月比[%]
主要市場0.263100-0.506
1横浜市0.289109.7+3.336
2仙台市0.287108.9+5.007
3札幌市0.282107.1-0.469
4東京都0.273103.8+2.497
5広島市0.264100.4-3.059
6金沢市0.264100.3-2.342
7大阪市0.2698.74-2.377
8京都市0.25697.09-2.909
9高松市0.25596.96+1.454
10名古屋市0.25195.44-3.827
11沖縄県0.24392.28-1.352
12北九州市0.23789.88-12.99
13神戸市0.23187.85-8.082
14福岡市0.21882.79-1.656

卸売数量の推移

すいかの卸売数量

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詳細なデータとグラフ

すいかの卸売り市場の現状と今後

2025年6月時点における全国主要市場のすいか平均価格は263.3円/kgで、前年同月比では-0.506%とわずかに下落しています。1方、価格の地域差は顕著で、横浜市が289円/kgと最も高く、以下、仙台市(286.7円/kg)、札幌市(282円/kg)と続きます。価格の高い都市は、消費地としての需要が大きく、ブランド品種や高品質品の流通も影響しています。


都市別の価格と数量の特徴

  • 横浜市(289円/kg|+3.336%) 最も高価格。消費者の高品質志向が強く、他地域より高値で取引される傾向。数量も0.289k円/kgでトップ。

  • 仙台市(286.7円/kg|+5.007%) 前年同月比で最大の価格上昇。東北産の高品質品が集まりやすい季節要因や、暑さによる需要増が影響。

  • 札幌市(282円/kg|-0.469%) 依然として高価格帯。北海道では冷涼な気候から収穫時期が遅く、プレミアム価格がつくことが多い

  • 東京都(273.3円/kg|+2.497%) 全国平均よりやや高め。量(0.273k円/kg)も多く、広域産地の集約地としての性格が強い。

  • 大阪市・京都市 価格は下落傾向(大阪市-2.377%、京都市-2.909%)だが、依然として多く流通しており、消費層の分厚さを示している。


価格と数量の長期推移

2010年以降の長期的な動向を見ると、すいかの価格は大きくは変動せず、250~270円/kgの間で推移してきました。ただし、直近数年では気候変動の影響により、作柄のばらつきが生じ、価格が振れやすくなっています。数量面では、全体として微減傾向が続いており、家庭の購入頻度減少や高齢化による購買力の低下も1因とされています。


価格高騰の要因

  1. 猛暑と天候不順 すいかは天候の影響を受けやすく、猛暑による需要増と収穫量の低下が同時に起きると価格が上昇します。

  2. 輸送コスト 特に北海道・東北・9州など遠隔地からの輸送にかかるコストが価格を押し上げる要因。

  3. ブランド化と小玉化の進展 高品質品種(尾花沢すいか、入善ジャンボなど)や、近年増えている家庭用の小玉すいかは単価が高く、平均価格を引き上げています。


すいかの生産動向

生産地は熊本、千葉、山形、鳥取などが中心ですが、近年は生産者の高齢化・後継者不足により作付面積が減少。その反面、高糖度品種の開発やハウス栽培による出荷時期の拡大が進み、通年販売も増加傾向にあります。流通では、地方から大都市への集中供給体制が強化され、都市部価格の上昇要因にもなっています。


今後の展望

今後は、価格の2極化(高品質vs廉価)が進み、大都市圏では高価格帯すいかのニーズが継続する1方、地方市場では安定供給を重視した価格維持が鍵を握ります。加えて、家庭内消費減に対応するため、カット売り・小玉サイズ品の比重増加が予想されます。

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